今年6月1日に正式運行を開始した嘉義市市區公車の中山幹線に乗ってみました。
中山幹線は嘉義市街地を東西に走る路線で、従来の市區1路を置き換える形で開業しました。中山幹線には主線(本線)の綠線(嘉義大學校區內~嘉義榮名醫院)と支線の綠A線(嘉義大學校區內~二二八國家紀念公園)があり、全線の所要時間は45~50分となっています。
嘉義火車站(台湾鉄路管理局・在来線嘉義駅)や高速バスと嘉義BRTなどが発着する嘉義市轉運中心を経由するほか、嘉義公園や中央噴水地の近くも経由するので嘉義市内の観光にも使える路線です。
中山幹線に使われている車両はすべて英国風デザインの電動公車(電気バス)で、車体の色は緑、黄、赤、青の4色です。嘉義市では今後も市區公車の路線を拡充する予定なのでその際には車両の色ごとに使われる路線が固定されるのかもしれません。地方都市のバスとしては珍しく乗降用のドアが3つあり、現金で運賃を支払う場合は一番前のドアから乗車して運賃を支払う必要があります。ICカードの悠遊卡(Easy Card)、一卡通(iPASS)、愛金卡(icash2.0)、有錢卡(HappyCash)を使う場合はどのドアからも乗降が可能です。
電動公車の車内です。天井や側板などにはかわいらしい動物のイラストが描かれています。
運転席の後ろには大型携帯品置き場とスマートフォンの充電に使えるUSBポートが設置されています。また國光客運が運行する高速バスと同様に車内では無料でWi-Fiを利用することができます。
非常口には日本語と韓国語の表記もありました。
一部の停留所標識は中山幹線のオリジナルデザインになっています。
中山幹線のバスに乗車し嘉義市轉運中心で下車したところ、乗降用ホームと待合室を仕切るドアはバスの運転手が開閉するようになっていたので降車後は速やかにホームから待合室の方へ移動する必要があります。
今年12月31日までは中山幹線と市區7路、市區66路(台灣好行光林我嘉線)でICカードの悠遊卡、一卡通、愛金卡、有錢卡を使うと運賃が無料になります。いずれの路線も現金で支払う場合の運賃は12TWD均一です。