4月8日に運行を開始した彰化市と台中市を結ぶ新しいバス路線・中鹿客運16路に乗ってきました。
中鹿客運16路は彰化火車站(臺鐵彰化車站)と台中市内の朝馬轉運站(朝富路)を結ぶ路線です。彰化市と台中市の間には臺鐵の路線(山線)もありますが、臺鐵臺中車站から離れたところにある臺灣大道沿いの秋紅谷・臺中國家歌劇院・新光三越などへ向かう場合は臺灣大道幹線公車などの路線バスに乗り換えなければなりませんでした。この路線はこれまで移動が不便だった区間を直結します。
臺中市側の起終点である朝馬轉運轉(朝富路)の停留所は統聯客運(Ubus)朝馬站の東側にあります。和欣客運と國光客運の朝馬站からも近い場所です。台中市内にある中鹿客運16路の停留所標識は臺中市公車と同じデザインなので臺中市公車の路線と勘違いしてしまう人が出てくるのではないかと心配しています。この路線は彰化縣が管轄する路線なので悠遊卡(Easy Card)、一卡通(iPASS)、愛金卡(icash2.0)を使っても臺中市公車の乗車距離10kmまで無料+上限運賃10TWD制度の適用はありません。
今回は朝馬轉運轉(朝富路)14:00発の便に乗車しました。停留所で待っていると発車時刻の10分ほど前にマイクロバスが乗り場にやって来ました。台中市内と彰化縣鹿港鎮を結ぶ高速バス9018路(中鹿客運と和欣客運の共同運行路線)で使われている車両のようです。
発車時刻の数分前に扉が開いてもすぐには乗車できず乗車前に体温の測定と降車停留所の確認が行われました。台湾で公共交通機関の新路線が開業したときによくあることですが、この路線も開業から1か月間は運賃が無料となっています。
台中市内には3つの停留所が設けられており、朝馬轉運站(朝富路)を発車したバスは、老虎城→臺中國家歌劇院の順に停車します。運賃が無料ということで途中停留所からも乗車がありほぼ満席の状態で彰化市内へと向かいます。
台中市内最後の停留所である臺中國家歌劇院を発車すると西屯一交流道(インターチェンジ)から快速公路台74線に入り南下します。快速公路は國道より若干規格が低い無料の高速道路で途中に信号はありません。右側の車窓からは筏子溪門戶迎賓水岸廊道に設置されている大きな「TAICHUNG」の文字(ただし裏側)や高鐵台中站(台湾新幹線台中駅)を見ることができます。
牛埔交流道まで快速公路台74線を走った後は、台14線・台1線などを経由して彰化市街地を目指します。
彰化市内には12の停留所が設置されており、途中の停留所で下車する人も何人かいました。全線の所要時間は約40分となっており、乗車した便も40分弱で終点の彰化火車站に到着しました。彰化火車站の停留所は臺鐵彰化車站の真正面にあります。
彰化火車站で15:00発、朝馬轉運站(朝富路)行きの便を見送りましたがこちらの車両も9018路で使われていたと思われるマイクロバスでした。
中鹿客運16路は月曜日~木曜日が1日5往復、金曜日~日曜日が1日8往復の運行となっています。便利な路線だと思うので利用が定着して運行本数がもっと増えるといいですね。