去年4月に日本へ一時帰国した際に長野駅から松本駅まで特急しなの号に乗りました。
長野駅で特急しなの号の定期列車は全て6番線から発車していますが、運転士からよく見える6番線の端にある詰所の壁に大きく「制御振子」確認の標記がありました。
特急しなの号に使われている383系電車には曲線を高速で通過する際に乗り心地が悪化しないように車体を曲線の内側に傾かせる振り子装置が搭載されています(臺鐵のTEMU1000型「太魯閣號」にも同様の装置が搭載されていますね)。
確か以前は振り子装置の制御(線路のデータや列車の速度を基に曲線の手前から徐々に車体を傾ける)はJR東海が運営している区間である名古屋駅と塩尻駅の間だけで行われていた(JR東日本が運営している区間である塩尻駅と長野駅の間では前身の381系電車と同様に遠心力で車体を傾かせるだけの自然振り子)と記憶していますが、いつからか全区間で振り子装置の制御を行うようになったんですね。