さようなら関電トンネルトロリーバス 前篇」の続きです。

 

扇沢駅のきっぷうりばで12:30発の便を利用する扇沢~黒部ダム間の往復乗車券を買いました。関電トンネルトロリーバスが今季で最後ということで運賃が2割引になる「関電トンネルトロリーバスありがとう予約WEBきっぷ」も発売されていたのですが、対象が扇沢駅発午前中の便のみとの事で残念ながら利用できませんでした。

 

 

N君と合流するまでの時間を利用して屋上展望台に上がったり、構内の展示を見て回ったりしました。

 

 

 

 

12:10頃にN君が扇沢駅に着きました。信濃大町駅から扇沢駅までタクシーで6千円あまり掛かったそうです。話しを聞くと八王子駅から松本駅まで乗車した特急スーパーあずさ5号に途中の単線区間で遅れが発生した為に、松本駅からの快速リゾートビューふるさとも発車が遅れたとのことでトロリーバスの発車時刻に間に合うか結構ひやひやだったそうです。

 

12:23にトロリーバスの改札が始まりました。

 

 

 

 

電車のようなモーターの音を響かせて扇沢駅を発車したバスはすぐに坂を上って全長約5.5kmの関電トンネルに入ります。車庫にはトロリーバスの後継となる電気バスの姿が見えました。ちなみに「バス」を名乗っていますがトロリーバスは法律上では鉄道に分類されます。トンネル内には一般的な鉄道の線路沿いに設置されているのと同じような2灯式の信号機や勾配標識、制限速度標識も設置されています。トロリーバスの警笛も鉄道っぽい音がしました。また、関電トンネルトロリーバスは関西電力の直営ですが、動力源となる電気は中部電力(長野県側)から供給されているなんていうネタもありました。

 

黒部ダム駅へと向かう途中、トンネル内で青いライトが点灯している場所がトンネル掘削中に地下水と大量の土砂が噴出した大破砕帯、黄色いライトが点灯している場所が長野県と富山県の県境です。その先に信号場がありますが、乗車した便は扇沢駅行きとの擦れ違いがなかったので停車することなく通過しました。

 

時刻表では扇沢駅から黒部ダム駅までの所要時間は約16分となっていましたが、信号場での停車がなかったので12分で黒部ダム駅に着きました。

 

 

トロリーバスを後ろから撮影すると集電装置(トロリーポール)の様子がよくわかります。

 

折り返しの時間を利用して黒部ダムを見学しました。観光放水の期間はとっくに終了していましたが、運よく豪快な放水を見ることができました。外階段を下りてダム本体に近づくと風にあおられた水滴で顔がびしょびしょになってしまいました。

 

 

折り返しの便で運転席を覗いたところ、ハンドルは付いているのは当然、運転席周りのメーターなど電車の運転席と同じ様な機器類が設置されていました。

 

 

再び関電トンネルを抜けて扇沢駅に戻ってきました。

 

ここで車両の床下からぶら下がっている金属の玉に気付きました。

 

扇沢駅で職員の方に尋ねたところ、漏電による感電を防ぐためのアースだそうです。ドアが開くと接地し、閉じると上昇する仕組みになっています。

 

関電トンネルトロリーバスは11月30日に開業から無事故で無事に営業を終了しました。来季から活躍する電気バスにも乗ってみたいですね。