10月12日(金)の臺鐵ダイヤ改正で登場する新左營~高雄~屏東間の區間快車に使用されるEMU500型リニューアル車が9月3日に屏東車站でお披露目されました。

 

リニューアル車は屏東車站で行われる記念式典の後、加班(臨時)區間快車として屏東~新左營間を1.5往復するということで屏東車站まで行ってみました。

 

屏東車站の発車案内表示機を見てみると列車(3006次)の種別は「區間快車」のはずが「專車(団体専用)」になっていました。これじゃ乗れないよ。

 

気を取り直してホームに上がるとリニューアル車が入線していました。第一弾として登場した565編成と568編成を連結した8両編成でした。

 

各車両には屏東縣をPRするラッピングが施されています。2019年の台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)は屏東縣東港鎮の大鵬灣國家鳳景區で2月19日から3月3日まで行われます。

 

 

側面の行先表示機にも「專車」と表示されていました。英語の「VIP Only」という表示を見たのは初めてです。

 

 

しばらくすると扉が開いたので車内に入ってみました。座席はそれまでのロングシートから転換クロスシートに取り換えられています(扉脇の一部座席は転換不可)。Twitter上で「病院の待合室」と称されていた車内が新車と見間違うばかりの姿に生まれ変わりました!!!

 

before

 

after

 

一部の座席はロングシートです。

 

 

3(7)号車のトイレは車椅子対応の多目的トイレになり広々としています。

 

多目的トイレのある3(7)号車の座席配置は車椅子が通路を通れるように1人掛け+2人掛けになっています。

 

窓にはロールアップ式カーテンが取り付けられ、壁にはドリンクホルダーも取り付けられました。

 

4(8)号車の乗務員室側には大型携帯品置場が設けられました。

 

車内を撮影していたら臺鐵の係員に「この列車は專車だから乗れないよ」と声を掛けられました。その後、ホームで撮影していたら今度は別の係員に「どこまで行くの?新左營?乗っていいよ」と言われました。

 

「どっちやねん」

 

結局、車内を見てみると招待客ではなさそうな人が何人か座席に座っていたので新左營車站まで乗っちゃいました。式典が長引いたのか列車は屏東車站を20分近く遅れて発車しました。座席の間隔は広く、復興號に使ってもよさそうなレベルです。ただし、座席番号の表示はなかったので對號(座席指定制)列車に使うことは考えられていないようです。

 

リニューアル車は新左營車站に着いた後、區間快車3009次として屏東車站へ折り返していきました。

 

EMU500型リニューアル車は4両編成×15本、計60両が登場することになっています。