嗅覚は、人間を含む全ての動物にとって、生命を維持するうえでなくてはならない大切な感覚。

 

 

 

 

 

敵か仲間か、毒から危険を回避したり、生命の危機に対しての防御機能を働かせてくれたり、美味しい匂い、季節を感じられる匂いなど、本能的なことや日々の暮らしに欠かせない大切な役割を担ってくれています。





香りを嗅いで脳に伝わるまでたったの0.15秒。手をつねって痛い、と感じるまでにかかる時間が0.9秒。嗅覚の刺激は脳へと伝わるスピードがとっても速いのです。







さらに脳の大脳辺縁系は、本能的な情動や行動、記憶に関わりの深い場所。

 

 

 

そこからさらに、視床下部や脳下垂体へと伝わっていくことで、ホルモンの分泌や自律神経をもコントロールして、香りは記憶や感情だけでなく、内分泌系にも大きな影響を与えています。

 



 
香りを嗅いだだけで、癒される感覚になるメカニズムには、確かに脳へと伝わった刺激がわたしたちの感情や行動に変化をもたらせてくれた結果なんですね!




アロマテラピーとは、この嗅覚のしくみと植物のもつ芳香成分を活かして、こころやからだを健康に保つための自然療法のひとつ。





子育てに忙しい渦中にいるお母さんたちや、からだやこころの揺らぎやすい過渡期にある更年期の方にも、香りのちからをぜひ、日々の暮らしに取りいれてみてほしいなと思います。