ここ数日は、雪が続きましたね。

最近は、カフェにこもって作業をしていることも多く、

月曜日は、終電の時間で切り上げようとして、外に出ると、吹雪吹き荒れていて、ちゃんと帰れるのか、本気であせりました。


そんな雪の日には、

雪が、音を吸い込むかのように、静かな夜が訪れます。



今日の一冊は、こちら。

ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録

ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録


IT系のジャーナリストといえば、もう定着した感のある佐々木俊尚さんによる著。


タイトルは、けっこう釣り狙いな印象ですが、

中身に関しては、さすが佐々木さん。丹念に調査した裏づけが信用できます。


この本の内容をざっくりと説明すると、

2005年時点で、ITベンチャー起業家を代表していた方々を数名ピックアップし、

彼らについて、佐々木さんが取材した情報を元に、

この時代について、「ヒルズ族」とは一体どういった社会背景、または個人的背景から生まれてきたのか、そしてネットバブル、ネットビジネスの隆盛とは何なのだろうか、というその一面を切り取った著作です。


取り上げた起業家たちは、

第1章 今をときめく勝ち組たちの波乱万丈
・堀江貴文-ミもフタもない人間嫌いの男

・三木谷浩史-財界の本流を狙うネット業界の「守旧派」

・孫正義-転がり続けるアジテーター

・藤田晋-ネット広告会社上場で巨富を得た男

第2章 破天荒でなければ「ヒルズな人」じゃない!
・榎本大輔-宇宙旅行に二十二億円払う男

・兼元謙任-「助け合いのネット」を作りたい

・宇野康秀-悪名高き父の会社を最先端企業に

第3章 このジェットコースター人生を見よ
・明瀬洋一-麻布高校「落ちこぼれ」一日五百円奮闘記

・松島庸-IP電話で敗者復活を狙う史上最年少上場男

・重田康光-ヒルズな人ではなかった「スーパー営業マン」の復活



彼らを否定するでもなく、肯定するでもなく、淡々と何があったのかを描く姿勢だからこそ、

読む者に、「さあ、これをお前はどう考えるか?」と問いかけられているような気がしました。


それぞれのストーリーは、別の人のストーリーの中でも、密接に交わるタイミングがあり、

それは、協力者であったり、敵対者であったり、傍観者であったり。


大きく動く時代のうねりの中で、

それぞれの登場人物たちが、あるときは成功し、あるときは失敗し、どん底まで落ちたりもする。



各々がアクの強い者ばかりで、

こんな人生もあるのか、と遠巻きに読むもよし、

二の轍は踏まないが、自分は彼以上に成功する!と野心を燃やすために読むもよし、

いろいろな読み方ができる、面白い一冊でした。


ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録
佐々木 俊尚
小学館
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