月曜から夜更かしの桐谷さんで有名な「株主優待」。
聞いたことはあるけれど詳しく知らない、そもそもどうやったら受け取れるのかわからないという人は多いと思います。
また、興味はあるけど、投資には難しい知識が必要になると思っていて尻込みしている人も多いかもしれません。
実は、株主優待は投資を始めたばかりの人でもわかりやすい仕組みといえます。決められた日に、一定数の株を保有していれば、優待を受けることができるからです。

意外と簡単な株式優待のルール
株主優待とは、企業が自社の株を保有している株主に対して、感謝の気持ちを自社の製品や金券などにして表すというものです。
株主優待を受け取るには、配当金や株主優待などを得ることができる最終取引日である、「権利付き最終日」に「決められた一定数の株」を保有していることが条件となります。
決められた日までに、企業が決めた数の株を持っているだけでいいので、条件はシンプルです。
株主優待を受け取るために必要な株の数は企業ごとに異なりますが、100株単位や1000株単位を基準にしている企業が多いです。
さらに、保有している株数ごとにグレードを設定している企業もあり、その場合は100株よりも500株、1000株より5000株といった具合に多数の株を保有しているほうが、より良いサービスを受けられるようになります。
基本的には購入した株を保有しているだけで受け取れるので、投資の知識が浅い初心者にもなじみやすいと思います。自分がどんな優待を受けたいのか、どれくらいの資金があれば必要な数の株が購入できるのかを考えながら、自分好みの銘柄を探してみてもいいと思います。

例えば、イオンの株主優待の場合
イオンの株主優待では、日々の買い物がお得になる「オーナーズカード」がもらえます。このオーナーズカードを使って買い物をすると、保有している株の数に応じて、半年ごとにキャッシュバックが受けられます。イオンをよく利用する人にはメリットの大きい優待といえます。
※2018年10月初旬現在
で、株主優待を受け取った後、持ち株はどうしたらいいのか?
実は優待目当ての人のなかには、「権利付き最終日」の次の営業日、「権利落ち日」には早々に株を売却してしまう人もいます。
この場合、権利付き最終日には株を保有していたので、株主優待や配当を受け取る権利をもったまま、株を売却していることを意味します。優待や配当を受けつつ、短期でトレードできる資産運用手法となります。
その一方で、長期間自社の株を保有している人に、さらに特別な優待を用意している企業もあります。企業が同じ人に、より長く株を保有してもらうために設定したものです。
イオンでは、長期保有株主優待制度が実施されていて、3年以上継続して1000株以上を保有していると、ギフトカードが受け取れます。長期保有制度は株を保有しているだけでグレードアップしていくことが多いので、チェックしてみましょう。
小額でも受けられる株主優待
株主優待には少額の投資でも受け取ることができる銘柄があります。
それは、株主優待を受け取る条件で重要になるのは、投資金額ではなく保有している株の数だからです。
人気の高い銘柄を買おうとすると、ある程度の投資金額が必要です。例えばトヨタ自動車の株を購入する場合、6500円前後(2018年10月11日現在)の株価で、単位株数の100株を買うと65万円ほどとなります。
一方、少額でも株主優待が受けられ、利回りや優待内容が優れている銘柄もたくさんありますので、探してみるといいです。
ポイントとしては、株主優待に必要な株の数と、1株あたりの単価です。100株から株主優待を受け取れる銘柄もあります。
優待の利回り計算
利回りとは、投資金額に対しての利益の割合です。
株主優待の場合だと受け取るために使った金額に対して、優待の内容がどれだけ価値があるのかを算出します。この利回りが良いものほどコストパフォーマンスのいい株主優待であると言えます。
利回りは、
「利回り(%)=株主優待の価値 ÷ 投資金額 ×100」
で算出することができます。
魅力的な優待に思えても実際はコストのほうが多くかかってしまう、少額でも優待がしっかりしているコストパフォーマンスの良い銘柄などが見分けられるようになります。
株主優待は優待内容、長期保有制度、必要な資金、利回りなどにより、様々な選び方があります。自分に合った銘柄をじっくり探してみましょう。
おすすめ株主優待と銘柄

吉野家ホールディングス
100株で300円分の食事券10枚(3000円分)が半年ごとにもらえます。
牛丼で有名な「吉野家」だけでなく、「はなまるうどん」や「京樽」などのグループ店でも利用できます。
※2018年10月初旬現在の情報です。
2018年10月11日時点での株価は1780円。100株単位なので17万8000円+手数料で購入可能でした。

オリックス
カタログギフトから1つ選んでもらえる「ふるさと優待」
と、
オリックスグループの各種サービス(野球観戦、水族館、ホテル)の割引となっています。
また、3年以上継続して保有していると「ふるさと優待」がグレードアップする長期保有制度もあります。
※2018年10月初旬現在の情報です。
2018年10月11日時点での株価は1866円。100株単位なので18万6600円+手数料で購入可能でした。

日本マクドナルドホールディングス
年2回(6月、12月)で100株以上保有していると、マクドナルドで使える食事優待券がもらえます。
内容はバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの3種類の引換券が1枚になったシートが6枚もらえます。人気のセットメニューやハッピーセットでも交換できるので、よく利用する人やお子さんがいる方にはオススメの株主優待です。
※2018年10月初旬現在の情報です。2018年10月11日時点での株価は4985円。100株単位なので49万8500円+手数料で購入可能でした。
株式優待のリスクについて
「株」と聞くと身構えてしまう方が多いかもしれませんが、優待を受けるためのルールはわりとシンプルです。
一方で注意したいのが、優待を受け取るために購入した株の値動きです。
仮に株主優待を得るための投資金額が10万円だとして、株価が10%値下がりすれば、1万円の損をするのです。株価が1000円の銘柄が、10%下落で900円になる。株の世界でこの程度の価格の上下は珍しいことではないのです。
株に絶対はありません。優待にメリットを感じていても、資産が減ってしまう可能性があるリスクを常に念頭に置いておきましょう。
もちろん、値下がりリスクだけではなく、株価が上昇すると利益が得られるのは株の大きな魅力ですし、銘柄によっては配当金を得ることもできます。
株主優待に興味が湧いてきたら、どんな優待があるのか、企業ごとの特色などを調べてみてはいかがでしょうか。