「猿の惑星:新世紀 ライジング」
監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス(モーションキャプチャー)、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル(モーション・キャプヤー)、他
※モーションキャプチャー=今作にはとてもリアルなCGの猿たちが出てきますが、この猿たちの動きは実際に役者さんが演じて、その動きの上からCGをかぶせるという技術を使っています。
ちなみに猿チームの主人公シーザーを演じているのは
「モーションキャプチャー俳優」として名高いアンディ・サーキスさん。
有名どころとしては「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役でしょうか。
<あらすじ>
高度な知能を獲得した猿のシーザーが自由を求めて立ち上がり、仲間たちを率いて人類への反乱を起こしてから10年。
猿たちは進化を加速させ、森の奥に文明的なコミュニティを築いて平和に暮らしていた。
一方人類は、蔓延したウイルスによっておよそ90%が死滅し、わずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角で身を潜めるように暮らしていた。
そんなある日、電力が底をつきかけた人間たちは、ダムの水力発電を利用しようと猿のテリトリーに足を踏み入れてしまい、一触即発の危機を招く。
最悪の事態だけは避けたい平和主義のマルコムは、猿のリーダー、シーザーと接触し、次第に信頼関係を築いていく。やがて2人は猿対人類の全面戦争を回避すべく仲間たちの説得に力を尽くすのだったが…。
<感想>
リメイク版「猿の惑星」シリーズ第2作です

この作品を観る前日、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観て、あまりの面白さに発狂し、
この作品のあと「るろうに剣心 伝説の最期編」を観て、あまりのアクションの凄まじさに呆然としたので
正直今作の印象はとっても薄いのです……
いや、面白くないわけではなかったのだけど…
それでも前作と比較すると、やっぱり前作の方が面白かったと思います。
理由をいくつか考えて、前作の方が人間と猿の関わり方が面白かっただとか、
CGのリアルすぎる猿が新鮮だったとかあるんですが
一番は多分「明確な“敵”が存在しなかった」ことかもしれないですね。
ゲイリー・オールドマン演じるドレイファスが一応悪人っぽく描かれていて、
猿たちに対して割とヒドイこともやらかすんですが…
今まで築いてきた世界を、猿に乗っ取られまいとする人間の気持ちもすごくよく分かるので(もちろん自分が人間だからでしょうけど…)
彼1人を悪者として見るのはなんだか違うような…。
対する猿たちも必死で生き残るための術を考えなければいけないのに、仲間内で抗争が怒ったりして大変だしと、人間・猿どちらも大変だなぁ…(他人事)とか考えてしまうのです。
猿チームのリーダー・シーザーが「人間の過ちを繰り返さぬように、たとえ意見の違う仲間がいたとしても殺すことは禁ずる」とルールを決めるのですが、このルールがクライマックスで大きな意味を持っていて、非常に脚本が練られているなぁと感じました。
そうそう、前作からなぜか主人公が変わっているのですが
↑人間チームの主人公・マルコムさん。
このジェイソン・クラークという俳優さん、
今年の夏公開された「ターミネーター:新起動 ジェニシス」にもメインキャラとして出演されていたのですが
どーーーーーーにもオーラを感じないというか(^^;
どこにでも歩いてそうなお兄さんという感じで個人的にはあまり…なんですよねー…
演技がとりわけ上手い!ってわけでもないし…(失礼)
続編も彼が出てくるのかしら…また主役変わってもい(以下略)