「るろうに剣心」
監督:大友啓史
出演:佐藤健、武井咲、蒼井優、吉川晃司、青木崇高、江口洋介、香川照之、他
<あらすじ>
幕末から明治になり、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いのもと流浪人となっていた。
流浪の旅の途中、剣心は神谷道場の師範代・薫(武井咲)を助けたことから、薫のところで居候することに。
一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生しており……。
<感想>
まずは佐藤健さんに一言。
ただの若手イケメン俳優だと思っててごめんなさい<(_ _)>
アクションがそれはそれはとんでもない出来で
CGなしであのクオリティはもはや人間じゃないですw
もちろんスタントマンを使っているシーンはあるでしょうが
それにしても素晴らしい!の一言に尽きます。
さて佐藤さんに謝ったところで感想をw
アニメ・まんが共に未読・未見。
確か昨年の夏休み映画の目玉でしたよね^^
CMとか予告編見てかなり惹かれたんですが
ちょうど留学の準備期間だったためスルーしちゃった作品です( ̄▽ ̄;)
ストーリーはまぁまぁ分かりやすくて
「長いなぁ…」と思うシーンも特になく
結末もうまくまとめてて良かったです(´∀`)♪
特に気に入ったのは時代背景がしっかりしていたこと。
幕末から明治にかけて、今まで世の中の中心にいた武士たちの姿が描かれていました。
新しい時代についていけない、武士としての誇りを捨てられなかった人って
たくさんいたんだろうなぁ…(;´д`)
演出的に気になったのはセリフまわしと役者の髪の色。
みんな現代語で喋ってるのに剣心1人だけ
「~でござる」
とか言ってるのとか
剣心も薫も、あとクライマックスに出てくる敵キャラが茶髪だったり金髪でびっくり(°д°)
まぁ元が漫画ってことを考えればさして変でもないんですが。
逆に考えるとそういった「非現実的」なセリフだったりキャラの造形が
ストーリーの「現実味」とのバランスを上手くとっている気がしました。
漫画を読んでないのでもともとのストーリーにどこまで忠実なのかは分かりませんが
時代背景や何人かの登場人物は実際に存在していた人物を使う「現実」で
その中に個性の強いキャラを生かすことで
「オリジナリティー」が出る感じ。
だから完全に「時代劇」でもないし
かと言って侍の格好をした人達がチャンバラごっこをやるような軽い映画にもなっていない。
幅広い人たちに受け入れられるようにうまい具合に作られているなって感じです。
役者陣は敵方がアクの強い人ばかりww
まずは主人公の佐藤さん。
冒頭でも謝りましたが(笑)本当にあんなにアクションできる俳優さんだとは思ってませんでした。
だって何かひょろーっとしてて顔もキリッとしててカッコイイというより
頭をなでなでしたくなるような、小動物のような愛くるしい顔立ちですしww
(でもよく考えたら仮面ライダー出身ですよね!)
「龍馬伝」では同じような生き方の岡田以蔵役でしたが
正直あまり殺陣の印象もなく
そもそも私、以蔵がキャラ的にあまり好きではなかったのでw
彼の出演したドラマや映画もそれこそ「龍馬伝」くらいしかきちんと見たことがなかったので
今回の映画で遅ればせながらその魅力に気づきました(^-^;
「本当にCG使ってないの!?」と疑いたくなるような
まばたきも息もできないような殺陣。
それもただ剣を振り回しているだけじゃなくて
まるで踊っているような華麗な剣さばき。
ほとんどのシーンを佐藤さん自身で演じたそうなので
素直に感心しましたヽ〔゚Д゚〕丿!!!
あとは「緋村剣心」と「人斬り抜刀斎」の演じ分け。
剣心の時はすべてのセリフの語尾に「♪」マークがつきそうな
のーんびりした感じ。笑
なんとも頼りなさそうww
回想シーンでは情け容赦ない「人斬り抜刀斎」をきちんと表現できていて
よく見ると歩き方とかも違うんですよね。
最後の戦闘シーンも敵に向かって
「死ねぇぇぇぇぇぇ(゚Д゚)!!!!!!!」
とか絶叫してて怖かったです((((;゚Д゚))))
キャラ的に以蔵とかぶるんじゃないかと思ってましたが
実際あまり感じなかったし
「龍馬伝」ファンとしては
「以蔵が生き残ってたらひょっとしてこういう風に生きたかも?」
なんて妄想もできましたヽ(・∀・)ノ笑
…と、ここまでベタ褒めwですが
1つだけどーーーーーしても気になることが。
剣心の時のキャラがマイペースで呑気だからなのかもしれませんが
なんだかすごく棒読みに聞こえちゃいました( ̄▽ ̄;)
でもこの作品をきっかけに注目してみようと思える俳優さんになりました!!
ヒロイン・薫役の武井咲ちゃんは、正直あんまり好きじゃなくって
特にあの舌っ足らずで甘ったるい声がニガテです(´△`)
この作品で印象変わるかな?って期待してたんですが全然。
彼女はモデルさんでいいと思うんだけどなぁ…
(剛○さんも同じくw)
謎の美女・恵役の蒼井さんは
容姿は別として「龍馬伝」のお元っぽかったです。
悪役→味方になるところとか。
あの変な眉毛はどーにかならなかったのか…ww
剣心の仲間になる相楽左之助役の青木さんも「龍馬伝」チーム。笑
今回は後藤サマのような上士ではないため
すごい汚い格好してましたww
敵と戦ってる途中にいきなりそのへんにあるものを食べ始める豪快さは
後藤サマに通じるものがあるかもww
敵方のボス・武田観柳は弥太…じゃなくて香川さん。笑
今回も絶好調でしたww
本人的にはあーいったブッ飛んだ役、やってて楽しいんでしょうねー( ´∀`)
「龍馬伝」の弥太郎が間違ったビジネスに手を出したらあーなるんだろうなぁっていうキャラでしたww
個人的にいただけなかったのは吉○晃司さん。
低い声でぼそぼそ喋るのやめてほしかったです…
キャラも好きじゃない…
あとなんでこの人がそこまで抜刀斎に執着してるのかもよくわからなかったです。
全体的には見れて良かった!!
留学の準備をほったらかしても観に行く価値はあったなって作品でした
ちなみに大友監督の次回作はなんと!
東野圭吾さんの「プラチナデータ」!
主演の方がちとニガテなんですが…気になります(*´∀`*)