今年の作品展に出品したパネル2枚イメージ 9
 
タイトルは、『L'air du tamp』 レール・デュ・タン
日本語では『時の流れ』です。
 
この、タイトルは、65年位前にフランスで、発売された、ニナ・リッチの香水の名前からいただきました。
 
香水とステンドグラスは、あまり、関係ないけど、
時が経ても、変わらず、輝いていて欲しいなぁひらめき電球
何て、思いました。
 
 
今日は、このパネルの製作の過程を、
紹介しますね。
 
 
 
1まず、デザイン決めます。
 親戚と相談しながら、色々、考えて・・・シンプル、でも少し華やかに・・・
 そんな感じで、決めました。
 
2ガラス・カット イメージ 11
ガラス・カットは、二枚同時進行で行いました。
クリアの部分は、色々なテクスチャーのガラスを、組み合わせているので、同じガラスが、同じ場所に
来ないよう、考えました。
 
  ガラスには、全部、番号をつけて、一旦
  しまいますよ。  
 
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3組み始めます。
 
 鉛線で、組むって、何だかわからない方の為、簡単な、断面図にしてみました。
 わかるかな?かなり、拡大してます。
                             
 
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鉛線の中心は、1㎜位あります。鉛線の中心をはさんで、ガラスを差し込んで、組んでいきます。幅は、細いのから太いのまでいろいろあります。
 
教会のステンドグラスなどは、ほとんどが、この方法で作られています。
 
     今回は、 鉛線は、5㎜、6㎜、12㎜を使いました。
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右矢印
 
 
 
 
 
 
 
 
 
右下の角から、組んでいきます。
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右矢印
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    もうすぐDASH!DASH!                     上まで、組みました。
 
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          鉛線の交差点は、片方をめくって、差し込みます。
 
 
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4次に、半田します。          
 
半田の前に、交差点のめくれている所や、
ラインが、綺麗に出来ているか
直してから半田します。
 
 
 
鉛線は、溶けやすいので、半田ゴテを
冷ましながら、注意深く、半田します。
 
私は、3箇所位、溶かしてしまいました
 
 
 
 
5ガラスを固定する為、鉛線との隙間に  パテを詰めます。
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  パテは、空気に触れると、乾いて硬くなります。水に漬けて、保存します。
 
6パティーナで、半田を着色。
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                  これで、表側は、完成。
 
7裏返して、又、ラインチェックと、半田、パテ、パティーナします。
 
 パネルを、裏返すときは、とても、緊張します。ガラスがまだ固定されていないの  で、グラグラしていて、うっかりすると、ヒビが入ったり、割れたりしちゃいます。 
 
8最後は、パネルの両面を、よ~く磨きます。
 パテの汚れも沢山付いているので、この作業は、かなり、大変です。
 
今回は、作品展に展示する為、マルカンを両側に付けました。イメージ 4
 
 
  又、鉛線の溝に、
  細い木を差し込んで、パネルを補強します。
 
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   そして、作品展終了後、親戚の家の嵌め殺しの窓に無事、入りました
 
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                       外から見ると、
 
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        鉛線のパネルは、やっぱり重厚な感じで、いいわ~!!
 
        大変だったけど、親戚も喜んでくれて、大満足でした。
 
 
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