今年の作品展に出品した、もう1つのランプを紹介しますね。
タイトルは、『薔薇色のコンチェルト』です。
このランプのネーミングには、本当に悩みました。単純に「薔薇」とか、「花園」とか、そういうのしか浮かんでこな
くて・・・でも、去年「レクイエム」と付けた、ランプを、思い出し、レクイエムモーツアルトコンチェルトと言った
感じに、イメージを広げて、この、名前になりました。
ランプ全体の高さ 50㎝ ランプシェードは、8面で、直径約30㎝です。高さ26㎝です。
ピンクのガラスは、ランバーツのクラッケル(ヒビが入っている)で、ゴールド・ピンクと言われてます。
青と緑が混ざっているガラスは、ウロボロス
白っぽいガラスは、ヤカゲニーで、画面では、良くわかりませんが、
和紙のような不透明なガラスの中に、ピンクの霞のような模様があります。
その他は、ブルズアイを使ってます。
薔薇のモチーフには、数箇所、サンドブラストしたピースをいれてあります。
同じガラスでも、サンドブラストすると、違った雰囲気になります。
では、このランプが出来るまでを、見てください。
このランプの主役は、ゴールド・ピンクのガラスです。
以前、この、ゴールド・ピンクのガラスについての記事を書きました。
型紙の上に、カットしたピースを合わせていきます。
青緑の細長いガラスは、カットに苦労しました。
普通に、ガラス・カッターで切っているので、
何回か、 途中で、ポキッと折れたりしました。
1面が、出来ました。
薔薇の周りの白いガラスと、裾の青緑のガラスは、カットだけしておき、
組み立ててから、ナゲットと一緒に付けます。
8面並べました。薔薇のモチーフは、パッと見ると、
全部同じに、見えますが、8種類、デザインが違います。
組み立て前に、パティーナを付けます。
組み立てました。
まだ点付け状態ですので、
形を安定する為、
真鋳棒で、補強します。
8面の空いているサイドの穴の部分に
サンドブラストした、ガラスを入れます。
8枚入れ終わった所で、裾の始末です。
薔薇の周りの白いガラスと、
焼いておいた、ナゲットを点付けします。
青緑のガラスを付けてから、
ナゲットの所に、最後のガラスを付けます。
この状態は、まだ、腫れ物に触るような感じで、慎重に、扱わないと
テープが剥がれたり、ガラスが割れたりします。
さらに、真鋳棒で、補強します。
裾を、固定したところで、
トップの真鋳棒を外し、
クラウンを付けます。
クラウンには、真ん中に薔薇のつぼみを、
サンドブラストしました。
そして、いよいよ、半田付けです。
半田は、付ける部分を水平にしないと
流れてしまうので、台を使って、
半田する所を水平に保ちます。
これで、全部の半田が終わりました。
半田が終わる毎に、パティーナを付けます。
トップに、4本足のスパイダーを付けます。 ランプが、重いので、4点だけで支えるのはかなり大変なので、
スパイダーの足を、曲げて、接触部分を大きくして、付けました。
そして、最後の、仕上げは、トップと、裾周りに
より線(ねじり棒)を付けて、
半田、パティーナを付け、
後は、磨いて完成です。
このランプで、一番大変だったのは、組み立てでした。
このゴールド・ピンク、うっとりするくらい、綺麗です。
でも、このランプ、一緒にドイツ旅行した妹のリクエストだったので、今は、妹の家で、輝いています。
ピンクのガラス、まだ残っているので、次は、どんな形で、出てくるか、楽しみにしてください。
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