沖縄には正月が3回ある。
1月1日の正月、旧暦の正月、
そして旧暦1月16日のグソー(あの世)の正月。
現在は太陽暦の1月1日が正月であるが、30年ほど前は
旧暦の正月の方が盛大に行なわれていた。
新暦の正月はちょうど製糖期の忙しい時期ということもあり、
製糖期も終わる旧暦の正月だった。
旧暦で行われていた頃は他にも15日の「小正月」というのが地域に
よってあった。元日の「大正月」の忙しい正月を終えて、
主婦を労う意味で「女正月」とも呼ばれ、どんと焼き(正月飾りを燃やす)などの
行事が行われた。
それ以外にも「20日正月」というのもあった。
1月20日に年神様が帰る日として正月の祝い納めや、
昔は奉公人が里帰りから戻る日とされていた。
地域によっては麦飯を食べる習慣があり「麦正月」と
呼ぶところもある。
宮古島の狩俣では冬至の日に伝統のショウガツガマ(正月小)が
行われる。冬至は一年で最も昼間の時間が短く、夜が長い日。
狩俣では「太陽が変わる日」として盛大にお祝いをする。
正月小は小さい正月の意味で100年以上の歴史がある。
沖縄の正月は3回あるといわれるが、小さな正月や地域の正月を含めると、
5回以上正月がある。
しかし、昔は行われていた正月も今はほとんど行われなくなった。
