アンジェラ

「アンジェラ」

リュック・ベッソン6年振りの監督作品。ラブ・ストーリー。借金まみれで48時間後には殺されてしまうかも知れない冴えない男アンドレ・ムサ(ジャメル・ドゥブーズ)。そんな彼の前に突然現れた美しい長身の女性アンジェラ(リー・ラスムッセン)。愛することを知らない男と愛されることを知らない女の物語。

全編に渡りモノクロのパリの美しい映像が広がる。序盤は演技も相俟って昔の映画を観ているかのよう。でも所々のカメラ・アングルに今っぽさというかリュック・ベッソンらしさを感じる。

ラブ・ストーリーではあるけれど、すべての人々に対して「もっと自分に自信を持ちなさい」「自分自身を愛してあげなさい」「自分に正直になりなさい」というメッセージを発しているように感じた。最後までそのメッセージは徹底されていると思う。自分に自信を持てずに落ち込んでいる時に観れば元気付けられる作品かも知れない。

これはこれで悪くないけれど、「ニキータ」や「レオン」を引き合いに出すほどの作品では無いと思う。リュック・ベッソンの意欲が漲っている作品だとは思うけれど、主演の2人が演じたキャラクターにあまり魅力を感じられなかったから。そのせいで説得力に欠ける。あの2人に魅力を感じられる人であれば良い作品に映ることでしょう。

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