空中庭園

「空中庭園」

原作・角田光代、監督・脚本・豊田利晃、主演・小泉今日子の話題作。元々はそうだったけれど、世間的には豊田監督の覚醒剤取締法違反(所持)の現行犯逮捕による話題の方が先行してしまいましたね。公開までには紆余曲折があったようですがなんとか初日を迎えました。

隠し事はタブーとされている京橋家だが、それぞれに隠し事があり、それが徐々に明らかになっていく。実はルールを作った絵里子(小泉今日子)にも隠し事があり…。家族愛をテーマにしたヒューマン・ドラマ。

まず上映前にプロデューサーである孫さんからの謝罪と感謝の挨拶があり、それに引き続き予定外の舞台挨拶があり、小泉今日子、大楠道代、板尾創路のお三方が感謝の言葉を述べられました。

家族愛を描くヒューマン・ドラマにしては演出過剰な部分が目立っていたように思います。そうじゃないと捉えればアリなのかも知れないけれど。

「空中庭園」と言う単語を連想させるような映像が端々に使われているのはこだわりなんでしょうけれど、観ている側としてはどうでもいい感じ。面白いと言えば面白い部分もあったけれど、ちょっとしつこすぎるような気がします。ただ、カメラワークやカット割りにはかなりのこだわりがうかがえる仕上がりでした。

映画のほぼ全編に渡る気持ち悪いほどの虚無感。そこがこの作品のポイント。ソニン演じるミーナが的を射た一言を言います。

なんだかんだ言っても、良かったです。監督が悪い事してなければもっと良かったのにね。個人的には、この作品がたとえ監督1人のモノじゃないとしても、公開中止はやむを得ないと思ってたし、公判の結果が出てから公開するか否かを決めても遅くないんじゃないかとも思ってました。“じゃあなんで観に行ったのか”と問われれば“観たかったから”としか答えられないのですが…。

色によって異なるチューリップの花言葉を覚えてから観に行くと面白いと思います。せっかく公開されたのだから、苦労された出演者や関係者の方々のためにも多くの人に観てもらえるといいですね。

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角田 光代
空中庭園

角田 光代
空中庭園