
「フライ,ダディ,フライ」
直木賞作家・金城一紀が初めて映画の脚本を手掛けた作品。小説やコミックスにもなっています。
平凡で、それでも幸せな日常を送るサラリーマン・おっさんこと鈴木一(堤真一)。しかしある日、娘の遥(星井七瀬)が政治家の息子・石原(須藤元気)に暴行され入院したことで家庭崩壊の危機に陥る。その後、ひょんなことから落ちこぼれ高校生グループ・ゾンビーズと出会い、彼らの協力の下、打倒石原の特訓を始める。特訓の師匠はゾンビーズの一員であり、在日朝鮮人の高校生・朴舜臣(パク・スンシン)(岡田准一)。
ある種の復讐劇ではあるものの、そこに重きを置いているわけではなく、あくまでもおっさんとスンシンの交流がメインだと思います。この二人の関係が少しずつ変化していく課程が面白い。ポスターやチラシのデザインからお笑い要素の多い作品だと思われがちかも知れないけれど、そういう要素も含みつつ、基本的にはマジメな青春映画。それでいて家族愛をテーマにした作品にもなっています。おっさんと石原の対決シーンもあるけれど、それはほんのオマケじゃないかな。結果が重要なわけではないから。
おっさんを頼りなく見せるためのジャージなどの演出が過剰演出に映らなくもないけれど、頼りなかったからこそ、そこから逞しくなっていく課程を応援したくなるのかも知れないですね。
意外と面白かったです。主題歌も作品に合っていて良かった。
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- 金城 一紀
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- 秋重 学, 金城 一紀
- FLY、DADDY、FLY 上 (1)
- 秋重 学, 金城 一紀
- FLY、DADDY、FLY 下 (3)