テアトル新宿で「晴れた家」を観てきました。公開初日で舞台挨拶もありました。その割りにはお客さんが少なかったようです。メイキング自体には興味無いのかな。

「トニー滝谷」のメイキング・ドキュメンタリーということで、映画として捉えていいものなのかどうかは分かりませんが、「トニー滝谷」が広大な空き地にセットを組んでほとんどのシーンを撮影したと聞いていたので、その撮影シーンを見てみたくなりました。

まずは舞台挨拶ですが、渋谷で観ていたライブが思いの外遅くまでやっていたものだから到着したら壇上には既にゲストが登っていて紹介されようとしていた所でした。ちなみに舞台挨拶に訪れたのは村松正浩監督、ナレーションを担当(「トニー滝谷」にも出演)した山本浩司さん、音楽を担当した侘美秀俊さんの三名です。内容は断片的に覚えているんですが、あまり中途半端なことを書くと実際に言ったことと違う内容で伝わってしまう可能性があるので省略します。進行を務めた女性の声が所々小さくてやりとりがかなり微妙でした。それでもゲストの三名は積極的に話をしようとしていました。

そして本編ですが、映像はともかく音声が聞き取りづらい。映画を撮るためにカメラを回しているわけじゃないし、結構風が強そうな場所だったから仕方なかったんでしょう。字幕が出ていたので聞き取れなくても問題無かったわけですが…。全般的にドキュメンタリーらしい映像と音だったと思います。

音楽は「トニー滝谷」で使われていたメロディとある種似たタイプだったように思います。ただし楽器に違いがあって、ピアニカを使うのも悪くないけれどちょっとうるさく感じたのも事実。個人的にはこの作品の雰囲気を阻害しているようにしか感じませんでした。

肝心の内容は、横浜郊外の高台に組まれたステージと呼ばれるセットが変化していく様だとか、「トニー滝谷」をどういう方向性に持って行くかといったディスカッションをしている場面などが映し出されていて、大凡一時間の作品ではあるけれどなかなか充実していました。メイキングの中でディスカッションしている内容と実際に完成したシーンで内容が異なっていたりするのは面白いです。市川準監督と主演の二人のトニー滝谷感みたいなものも垣間見られるし、市川準監督と宮沢りえの絆みたいなものもちょっと風変わりで興味深いです。

この作品を観て「トニー滝谷」について理解できた部分も少なからずあります。映画だけではやっぱり解りづらいと思う。どうせならもっと多くの人にメイキングを観てもらった方が良さそうな気がします。この作品を観ることによってもう一度「トニー滝谷」を観たくなりました。(時間の都合でもう一度観に行くことは無さそうですが…)