思えば3歳のあの時から、あたしは既に奴の虜だったのだ。
出会いは3歳の夏だった。
幼かったあたしに、その出会いが最初で最後であると
どうして気が付けただろうか。
周囲の大人ですら気付けなかったほど別れは突然で。
あたしが思いの丈を口にしようとした瞬間、
風に攫われていってしまった。
駄菓子のような呆気ない単純さで終わってしまった
あの時をあたしは忘れない。
いつかまた出会える。
そう信じていた子供心は月日が経つにつれ薄れ、
気がつけばそんなことすら忘れていた。
だけど思い出したよ。
あの甘酸っぱい思い出。
逸る気持ちを抑えて握り締めた手。
20の月日を超えてようやく会えたんだから。
久しぶり。
ねるねるねるね。