9月13日〜15日。石川県へ二泊3日の旅行。
目的は観光。と言うか人と会うことが目的でその場所が石川県になり、場所が後から決まった感じ。所謂、オフ会と言うものだ。
今日はその旅行の、エピソード0から最終回、今日に至るまでの思いを書き綴る。丁寧に思い出しながら。
話を遡ること5月1日。SNSで仲の良い男からゲームのリアルイベントに誘われた。そのゲームに対しての熱意が当時あまりなくて、そこまで乗り気になれなかった。でも確かその一年前に同じイベントをスマートフォンの画面越しにライブ配信を見ていて、来年は現地で臨場感を味わって、一緒に楽しみたいなと思ったはず。恐らく彼も同じ思いから、誘い出してくれたんだろう。
私はリアルイベントも良いけど、シンプルに旅行がしたいとその男に言う。すると彼も、まじでしよう。とリアルイベントより旅行の方が乗り気そうに返事が来た。当初話が動き出したこの頃は5月なので、長めの連休が次にあるのが8月のお盆休み。その頃に旅行することを口約束に、ふわっとそこで話は終わった。
時は流れ7月5日。再び男から連絡がきて、お盆は諸々必要なお金が高そうだからやめにしようと連絡が来た。私はああ、確かにそうだ。楽しむことしか頭になかった私はそんなこと考えてなかったので、言ってくれて助かった。スケジュールをお互いに見て、最終的に決まったのがつい先日の9月13日〜15日。そして次に誰を誘うか話した。ここに関しては、はっきり当時のことを覚えていないが、お互い1人ずつ、共通の友達を誘った。私はずっと知り合った時から会いたかった人を誘った。10分ほどですぐに気分の良い返事が来てその頃からもう楽しかった。もう1人誘った人も、私の笑いの壺を擽る人で、何を言ってもケラケラと笑ってしまう。そんな、なにか不思議な波長で話す変な人を誘っていた。最高の4人だと思った。
そんなこんなでこの日に4人のメンバーが決まった。
旅行までしばらくあるが、ホテルだけでも先に決めとかないとぐたぐたしてしまうと思った私は、ささっとホテルの予約をとった。一棟貸しの宿泊先を優先して探して、割とリーズナブルなところを発見した。駅からはだいぶ遠かったけど、結果的にはかなりよかったと思っている。
そして月日は流れて旅行の2週間前。ホテル以外のことが何も決まっていない。私は計画をできるだけ細かくたてたい人だ。分刻みで行動する計画を私は立てないが、立てるものが旅をする仲間にいるなら、全然付き合える。ただ今回の旅の仲間達は全員、無計画でも良い人たちばっかりだった。通りで話が進まないわけだよ！とまあそれは置いといて。
私からお願いして、お店とかはいいから、三日間の流れとそれぞれ行きたいところをひとつやふたつ、考えて、軽く計画を立てないかと相談した。それから4人で電話して、見事に綺麗に計画がたった。やるじゃん男たち。計画なんて立ててしまったら、もう楽しみで仕方がなかった。ケラケラ笑って、観光も楽しんで、美味しいものいっぱい食べて、天気も良さそう。文句のつけどころがない旅になると思っていた。
当日。朝6時起き。予定より30分ぐらい早く目が覚めて、植物に水をやっていた。約三日間会わないなんて寂しいな。帰ってくるまで拗ねないでね。そんなことを思いながら、優しく水をやる。そんな時ふと携帯に目をやると。不気味な通知を目にする。
「😢😢」
この２つ並んだ絵文字を、不思議になぜか思う事もなく、答えがわかっているような、なにか変な感覚。やっぱりなとか、どうしたんだろうとかじゃなくて、ん〜、わかりやすいけど結局、"嫌な予感"が正しい感覚。案の定、4人のうち1人が旅行に来れないと言うメッセージ。どうやら高熱があるようで、体温計の写真と謝罪のメッセージが寝ぼけた私の頭が一瞬で冷めていったのを覚えている。私はこんなことですぐに絶望を感じる。私の力でどうにかできないか、最善の策はなんだ、まだ間に合わないかなど。寝ぼけた頭で必死に考えたけど、すぐ人に頼ることにした。旅行を計画したもう1人の男。何か策はないかとメッセージをしたところ、大体おなじような策を考えていた。彼のメッセージは私とは真逆で冷静に感じて、それをみた私は半ば諦めて、でも希望も少しもった。
もう結論を先に言うと結局体調不良の友人は途中で合流する事もなく、最後まで来ることはできなかった。
そんな計画にもないイレギュラーは私の中で一番嫌なことで、体調不良が一番面白くない。どれだけ良い計画を立てても、どれだけ会いたい人に会えるチャンスがあっても、体調がよくなければ何も起こらない。そこには何もない。私は体調不良がとても嫌いで、旅行に行く前なんかは特に、参加する人に体調管理を怠らないでと、口酸っぱく言うことに昔からしている。ただ、今回こういう結果になってしまったので、これからの人生、私はもっとすっぱくすっぱく生きる。まあ終わってしまったことを言ってもしょうがない。
朝から順調に用意を行い、出発する電車にも色々あったが乗ることができて、みんなが集まる金沢駅に3人とも同じぐらいの時間に到着した。
今考えても笑顔になってしまう。私の大好きな友達にちゃんと計画して、ちゃんと会えて。やっぱり最初は気を遣った感じだったけど、一瞬で面白い雰囲気になったと思う。一瞬ではないか。まあ良いや。
ああ、兎に角！
今までの旅行で一番面白かった。友達と旅行に行って、こんなに笑わしてくれて、石川県と言う場所も最高、自然豊か、海も山も、金沢市内は買い物も充実。美味しいものもたくさん食べて、お土産もたくさん買った。カフェもおしゃれな施設もある、電車で4時間で1万円ほどで行ける。有名人にもたまたま会えた。
もう全てが最高だった。私以外の2人はきっとこんなに感動していない。こんなに感動しているのは私ぐらいだろう。楽しかったしか出てこない。柄にもなく昨日に戻りたいと何度思ったかわからない。数年ぶりに飲んだお酒は最高だった。ああ、楽しかった。2人とも本当にありがとう。感謝しかありません。迷惑をかけた事も何度もあったけど、本当に楽しかった。これからの人生、忘れられない思い出になりました。
欲張りな私は、こんな楽しい思いをまたすぐにしたいと考えてしまっているが、色々皆んなにも事情があるので、また機会があれば是非会いたいと、切に願っております。最後まで読んでいる人がいないと思うけど、もし居たなら、お疲れ様でした。久しぶりになかなか長めだったのではないかと思います。旅行に行くとなんか、帰ってきてもすぐにどこかへ旅立ちたくなるのはなぜでしょう。1人でも良いからどこか遠くへ旅立ちたくなります。いやあ、よかったほんっと。次は必ずこれるはず。では。