日本は近年は物価高・エネルギー高で大変な状況ですね。せめて物価高を上回るくらい給料が上がらなくては国民が貧乏になっていくばかりです。

 

 

僕は10年以上前になりますが、仕事を辞めた後に居酒屋でアルバイトをしたことがあるのですが、当時働いていた居酒屋は今考えると日本企業(もっと言うと日本という国)のダメなところを集めたような会社でした。

 

 

サービス残業、休日出勤、きついシフト制、ゴミのようなクソ客の相手、経営者だけが儲かるシステム、・・・

 

 

といろいろとありました。

 

 

日本人が日本という国でなぜ安く物が買えて、安く物が食べられて、なぜ安くサービスが受けられるのか?

 

 

これは日本社会が労働者から必要以上に搾取する構造の上に成り立っているからです。

 

 

例えば工場では社員に人数は少なくして、派遣やらの非正規労働者で物をつくり、それを売る販売の仕事は少人数で無理なシフトを組む。飲食店はサービス残業で従業員に給料を払うはずのお金を払わずに利益を出しているのです。だから安く物やサービスを売ることができる。

 

 

政治家はおぼっちゃま育ちの馬鹿が多いので、その辺の事情はよくわからないのかもしれませんが、企業側は当然気づいています。でも気づいているけどやめられないのか、それとも自分さえ良ければ労働者が苦しんでも良いと思っているのか?改善したいが改善する体力が企業にないのか?

 

 

私が社会に出てから見た日本というのは基本的にこういう国です。20年前からそうです。

 

 

日本は一応モノ作り大国ということになっていて、確かに大手の会社は利益を出すことができますが、それは末端の労働者を安く使って作って利益を出したに過ぎません。

 

 

そもそも日本は滅んで当然のような社会構造になっているのです。

 

 

労働者に身を削って働かせて利益を出す。その企業にとっては短期的にはそれでいいのかもしれませんが、長期的にはそれではいけない。例えば車を作っている労働者がその車を買うお金がなかったらおかしいですよね。いずれはその刃が顧客の減少・物が売れないといったことになって企業自身に返ってきます。

 

 

末端の労働者が身を削ったサービスを提供したお金で利益を出したところで、日本は絶対に豊かになりませんよ。

 

 

その辺を変えられるような技術革新であったり、革命的な政治家や経営者が出てくればいいのですが、そうでなければ私たち世代よりずっと下の子供たちは悲惨な未来しかまっていませんよね…