AKBファンをやっていると毎年悲しいことがありますが、今年のAKBファンが最も悲しんだことの1つに未来のエースだった久保怜音ちゃんの卒業があったのではないでしょうか?
久保怜音ちゃんは2015年にドラフト二期生としてAKB48に加入しました。僕の記憶では初めて知ったのが、小嶋陽菜さんが自身の卒コンに公演の何か(何かは忘れましたw)に抜擢してからファンの間で知名度が上がりました。
その後は姉妹グループ全盛の中で本店の生え抜きメンバーとしてエース・センターにするべく期待をかけて育ててきたメンバーです。初選抜は2017年の「願いごとの持ち腐れ」で、2020年にはTDCでソロコンをやり、エースユニットI×Rにも抜擢されました。しかし2022年に卒業となりました。
エース候補・センター候補でしたが、センターはもちろん選抜の一列目になることもなく卒業となりました。
彼女はなぜ運営が未来のセンターとして育てていたにもかかわらず、センターにまったく手が届かずに卒業してしまったのか?というところはファンとしたら一度は考えてしまう問題です。
本人曰く将来の目標ができたとのことですが、それは正直言ってもっと歳を取ってからでもなろうと思えばなれることであるから、表向きの理由だと思います。
センターになれなかった理由は2つかなと思います。
1つはタイミングが悪かったこと。
もう1つは実力不足(センターを担うには)だったということ。
結局この2つかなと思います。
柏木由紀さんがセンターになるにはタイミングと運が必要と言っていました。怜音ちゃんがが運営に推され始めていた時期って、姉妹グループ全盛のころで、SKE・NMB・HKT・NGT・STUから少なくとも2~3人のメンバーは選抜に入れなくてはいけない時代でした。その割を食ったのが、当時逸材だらけだったチーム8とドラフト2期生でした。
また総選挙もあったころなので、どうしても票集めの上手いベテランメンバーに順位で上回ることができずに、また順位が下のために運営も思い切った抜擢ができずにいました。姉妹グループ縛りが無くなった後は、コロナ禍に突入して、シングルも前ほど出すことが出来ずに、タイミングを掴むことができませんでした…
また実力不足だったということに関しては、本当に実力があれば(歌でもダンスでも握手人気でもどれでもいい)姉妹グループのエースたちを差し置いてでも抜擢はしたと思います。でも「サステナブル」で矢作萌香ちゃんに負け、「失恋ありがとう」で山内瑞葵ちゃんに負けてしまった。矢作ちゃんには歌と濃いキャラがあり、ずっきーにはダンスがある。そういう周囲を納得させる武器が怜音ちゃんにはなかった。本人もその2人よりも先輩で早くから推されているにもかかわらず、後輩であり同世代のライバルたちに先にセンターを取られてしまったことは、やはりいろいろ考えたのではないか?と思います。
こういうことを書くと怜音ちゃんのことが嫌いなのか?と思われるかもしれませんが、逆です。人生で一度の青春時代をAKBのために尽くした怜音ちゃんを嫌いなはずがありません。
最高の正統派アイドル候補だったと思っています。
次期シングルがAKBで同期だった千葉恵里ちゃんであることを考えるともう2年もいれば怜音ちゃんにも十分チャンスがあったと思います。運営はもちろん引き留めたでしょうから、本人の意思が固かったのでしょう。
あとは性格の問題もあると思います。恵里ちゃんは良くも悪くも芸能界がピッタリの人です。しかし怜音ちゃんは泥水をすすってでも芸能界にいたい!というタイプではなかったのだと思います。
若いときに苦労した分、怜音ちゃんには幸せになってほしいなと思います。