ミュージカル「ひめゆり」
全員揃って終演いたしました🌸
皆さま本当にありがとうございました✨
数日経ってもあまり実感がわかず、
またすぐあの世界に戻れるような気がしてしまい
困っています。笑
2010年、初めて「ひめゆり」を観劇し
いくつかのシーンがトラウマになり😭
もう観ない…と思っていたし、
出演する勇気も覚悟もなかったところから
他の作品で、戦後沖縄について勉強するうち
沖縄戦もきちんと勉強したいと思い始めたのと、
いま世界がすすんでいる方向を見つめてみたり、
映画「この世界の片隅に」を観て
教科書に数字だけで表される尊い命があったことを
伝えていく演劇が必要ではないかと思ったのと…
いろいろ重なって、やっと覚悟を決めた2017年。
5年間で5回、ひめゆりに出演しました。
毎年、夏はひめゆりがあるなぁと、
まだお声をかけてもらってもいない時期から
なんとなーく予定を空けていたような気もします。笑
観劇した時に、
難しい役どころだなぁと感じたからこそ
やってみたいなぁと思った「はるかなみさ」を
オーディションの時に希望役で書きました。
ひめゆり学徒の級長・久城はる役
こんなに長いお付き合いになるとは
思っていませんでしたね☺️
最初は、はるかなみさの中でも
真ん中っ子だったのが、
どんどん、どんどん、
かなとみさが若くなっていき、笑
今回はついに、干支が一周しました。🤣
かな役の山下凜ちゃんはわたしの12歳下!!
衝撃すぎました笑笑
はるかなみさが綺麗なときぃ〜🤗
はるかなみさがボロボロなときぃ〜😭
かな役・山下凜ちゃん
みさ役・花房里枝ちゃん
2人ともとにかく思い切りがいいし
面白いキャラクターの持ち主で、
一緒にはるかなみさを創り上げられて
本当に幸せです。楽しかったなぁ。
楽しかった。
わたし、語弊を恐れず言うと
今回初めてひめゆりが
楽しかったかもしれないです。
月組学徒や先生のみんなと
たくさんたくさん話し合ったり
コロナ対策で顔は向かい合えないけど
手をしっかり握りあったりして
1からシーンをつくっていった感覚が強くて
ひめゆり初出演の子たちから発信される
アプローチがとても刺激的で新鮮で
わたし自身もいっぱい発見させてもらったり…
どちらかと言うといままで
ひめゆりに向き合う時は
つらくて、しんどくて。という気持ちだったのが
今回は
もちろん史実と対峙した時の苦しさはあれど、
いい意味ですごく大変で、初心に帰れて、
とーーーーっても楽しいひめゆり稽古でした。
こんな気持ちで出来るんだぁ、と思えたのは
今回の月組カンパニーのお陰ですね✨
本当に感謝しています。
月組学徒・級友のみんな、
ほんとに可愛くて可愛くて可愛くて
どうしようもないです。笑
最初どうしたらいいかわからない
さっぱりお手上げ状態だった🤷🏼♂️のを
知っているから笑、もう急成長に感動です😭
「人を殺せと教えて〜夢を見ましょう」のシーン
毎回袖から観ていたんだけど
本当にいい芝居だったとおもうの…(自画自賛)
#俺たちの彩花 というハッシュタグを
誰に頼まれたわけでもないのに勝手に作るくらい😂
わたしの中で特別すぎるキミちゃんになった
清水彩花ちゃんはじめ
2年ぶりにご一緒した
お人柄からして上原婦長にピッタリすぎて
学徒としてだけでなく、役者としても
わたしたちの憧れの的である吉沢梨絵さん🥰
絶対に素敵だろうな…と
キャスト発表時から楽しみにしていたら
想像のはるか上をいく圧倒的な熱量で
度肝を抜かれた檜山さん、照井裕隆さん。
舞台上での恐ろしさからは考えられぬ程
ひめゆりにも、今回のカンパニーにも
並々ならぬ愛情を注いでくださった
滝軍曹、戸井勝海さん…!😭
(卒業式のシーンいいよね、
紗幕の後ろで一緒に整列してるよ!と
言っていただいたのが嬉しすぎて😂
整列してる軍曹と答辞を読むはるちゃんで
お写真撮っていただきました笑笑!!!)
個人的にひめゆりの中で一番衝撃的で
一番、有耶無耶にしてはいけない事実で
大切なシーンを担っているサチ、柴崎咲子🌼
本当に大変な役どころ。
楽屋で耳をそばだてて受け取っておりましたよ。
☝︎左上は、劇団員の佐野さん。
3月公演では滝軍曹を演じてらして、
今回は舞台部として綱元操作してくださってました。
この人、2019年公演の時には
岡教頭先生役で出演しながら
綱元していたような気がするんですけど…
凄すぎません???笑
劇団員ってヤバイ。笑笑笑
民衆役のみなさんと
あまり交流を持てなかったのが寂しかったな😭
わたしは、ひめゆりは民衆のシーンこそ
大事だよなぁ!とおもっていて…
ひめゆりというタイトルだけど
学徒たちの周りで沖縄の人々のことを細かく
描いているところがとても好きなので…!
いままでのひめゆりでも、
学徒会議よりも、割と、みんな会議をしたい
タイプの級長でしたので☺️🌸
でも積極的に話しかけてきてくれる子もいて
嬉しかったですね。ありがとう✨
素敵な今回の月組カンパニーを振り返ったので
わたしの5年間も振り返ってみます。
(長くなる予感しかしないですね😂😂)
キャストの世代交代やコロナ禍の影響で
「ひめゆり」がどんどん移ろいでゆくのを
間近で見て感じてきた5年間でした。
ひめゆりにかける想いとともに
いろんなことを思い出します。
2017年
高校の修学旅行以来に沖縄へ足を運び、
地元の民宿のおかみさんからのお話は
毎回キャストに共有させていただいたり…
おかみさんが、
「ここらへんは激戦地だったから
家の近くにたくさん慰霊碑がある。
毎日手を合わせに行かなければと思うけど
どうしても苦しくなって行けない。」
と本心を話してくださったから、
ひめゆり学徒だけじゃなくて
他の一般的にあまり知られていない学徒隊の
慰霊碑にもたくさん手を合わせに行ったこと。
カニステルっていう
沖縄にしかなさそうな果物をいただいたこと。笑
ひめゆり資料館では
もう元学徒の方々がご高齢になり
語り部はほとんどしていない状況でしたが
わたしが行った日はたまたま、
元学徒の館長さんがいらっしゃる日で
お話させていただいたこと。
初出演の時のダブルはる、守屋由貴ちゃんとは
ふたりで「はる」という役をつくった
という表現がしっくりきます。
最初のダブルが由貴ちゃんじゃなかったら、
わたしはここまでこの役をやっていないとも思う。
ミュージカル座のAスタジオで
学徒、民衆関係なくおおきな一つの円になって
話し合いをした日のことを凄く覚えてます。
小鳥の歌のシーンで、
洞窟の中にひめゆり学徒としてではない役で
その場にいるんだけれど、
衣装は学徒のままだから
どういう人としていればいいか…と悩んでる子がいて
その時におかみさんの言葉を思い出して
白梅学徒隊や、なごらん、ずいせん、ふじ…
他にもたくさん学徒隊があったから
そのシーンの時は他の学徒隊の子として居れば、
それがお客さんには伝わらなくても
その瞬間、世界の中でその学徒隊のことを想ってる
ひとりの役者が存在するわけで
それは祈りにもなるよね。って話したこと。
初日の公演で、フィナーレで幕が降りた後
カーテンコールでまた幕が上がるまでの数秒間で
「この後はるちゃんは
自分のせいでみんなを死なせたと思いながら
何年も生きなくちゃいけないんだ」と思ったら
どうしても涙が堪えきれなくて
隣でキミ役のはいだしょうこさんが
泣きながら頷いて励ましてくださったこと。
2018年
何より印象に残るのは最後の歌稽古の日に
フィナーレの「生きている」を
ステージング通りではなく
みんなの顔を見合って歌った時のこと。
あの時のみんなの
はるちゃんへ「生きてて良いんだよ」と
伝えてくれた歌と、涙と、笑顔が
わたしは生涯わすれられません。
2年続けてはるちゃんとちよとして生きた
小島優花ちゃん。こじこじ。
ちよが亡くなるシーンの前に舞台袖で
ちよの手をぎゅっと握るのが
1年目からのわたしのはるちよ儀式なのですが🥲
それを見ていたからなのか
ゆき役の敷村珠夕ちゃんが
2幕で「らくに死にたい」の出番前の
袖にいるわたしのところへ
茜さん手を握ってください…とやってきました。
はるゆき儀式からの
「らくに死にたい」「小鳥の歌」と
シーンが続いていました🕊
「らくに死にたい」は
死にたい、死ななきゃ!と言っているけれど
本心では死にたくないと思ってるシーンで、
「小鳥の歌」は
生きてお母さんの待つ家に帰りたいけれど
心の奥では自分の死を覚悟しているシーンで…
この2つのシーンが繋がっていることが
ひめゆりの凄さだとわたしは思っています。
2幕はそういうシーンの繋がりが連続してます。
この年はものすごく
シーンのバトンタッチを意識して
「みんなでフィナーレに繋ぐ!」感じだったこと。
2幕ではなればなれになっても
みんなが常に、あの子はどうしてるかな…
あの子がどこかで生きてたらいいな…
と想いながらのひめゆりだったこと。。
2019年
個人的に一番苦しかったような気がする。
沖縄へ行って、
はじめて自然壕の中にも入ったこと。
沖縄に着いたその日の夜がものすごい雨で…
次の日行った南風原陸軍病院壕跡のところの
飯上げの道はぬかるんで歩けないほどだったこと。
でも学徒たちは歩いてたでしょうね。
ひめゆり資料館で
兵隊さんの亡骸が土手の斜面を
滑り落ちる映像がややアップで映されたとき
前の方の席で見ていた若い女の子たちが
短い悲鳴とともに席を立って行ってしまったこと。
戦争の実態を伝えるためには
受け取ってもらえる表現がこの先絶対必要で
でもそれで本当に伝わるのか、という
葛藤が生まれたこと。
沖縄訛りの演出がついて嬉しかったこと。
でも本番直前過ぎて焦ったこと。笑
2020年
ひめゆりのキャストに自分がいないこと
ひめゆりが公演中止になったこと
2021年3月
新型コロナウイルスの世界的流行で
演劇界もすっかり様変わりしてしまったこと
二度とクラスターを起こさないために
感染症対策を徹底していたので
学徒会議もオンラインだったこと!
ひめゆりも
シーンごとの出演人数を制限したため
はるちゃんが陸軍病院で
ひたすら兵隊さんの看護をすることもなく
「みんな並んで!」と級長らしさを出すこともなく
飯上げでいの一番に
「米軍なんか怖くない」と強がることもなく
今までとの違いに難しさを感じたこと。
でも、やりがいもあったこと。
出演シーンが減ったのは関係ないくらい
はるかなみさの役割、印象づけを
もっと出来たんじゃないかな〜と、
わたしにとってとても大切なこの役を
言い方がわからないけど
もっとよくしてあげたかったと
公演後にひとり反省会をしたこと。
からの、
2021年7月の公演でした🌸
たくさん話し合いしたね。
たくさん自主稽古もしたね。
キミちゃんの夢のシーン、生きているのフィナーレ、
ちよが亡くなるシーン、人を殺せと〜夢見…
みんなで稽古した日のことが
やっぱりとてもとても心に残っているし、
その日からどんどんみんなが
挑戦して、熱量を上げて、体当たりで…
場当たり稽古だろうがなんだろうが
本気で挑む姿が美しかったね✨
今回は、やっと自分の中で
すこしの余裕が生まれていたような気もするし
なにより、これまでわたしが
先輩方に教えられてきたこと、
一緒にひめゆりに挑んできたみんなと
感じてきたこと、学んできたことを
次のひめゆりの5年間を担うであろうカンパニーへ
惜しみなくシェアしていこうという想いで
臨んだ公演でした。
劇団員でもないのにお前は何様なんだ🙄
と言われそうで烏滸がましいのですが、
今回の公演で
カンパニーの中や、客席にいた若い役者さんたちが
またひめゆりに出たいな、とか
いつかはるちゃんをやりたいな、とか
1人でも思ってくれていたらいいなぁと思っています。
そう思ってもらえるように
取り組んだつもりでいます🌻
これから先も上演しつづけるべき
作品だとおもうから。
【出演・チケット取扱】
ミュージカル「ひめゆり」
🎥アーカイブ配信決定!
https://ameblo.jp/a-k-a-n-e-m-u-s-i-c-a-l/entry-12685124282.html
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ミュージカルライブ
「Links up!」
7月31日(土)
17:00開場/18:00開演 20:00終演予定
@南青山MANDALA
出演:井坂茜、石井仁美、岩波椋夏、本坊綾子、森さとる(50音順)
ゲスト:田村良太
演奏:YUKA(ピアノ)、中林成爾(チェロ)
料金:会場 全席指定 5000円/配信 2000円
※いずれも税込み。
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