まだ夢のように感じています、
東京芸術劇場の1階にある
ベルギービールカフェから更新します。
音楽劇
「チンチン電車と女学生」
2日間3公演という短い期間でした。
無事に全公演終了いたしました。
ご観劇くださった皆様
本当にありがとうございました。
終演後にお会い出来ずごめんなさい。
2日目は、
ロビーでの面会がOKになったのですが、
1日目のお客様に申し訳ないなと思い
2日目もロビーには出ないことに
させて頂きました。
何卒ご理解いただければと存じます。
もしよかったら感想など、
コメントやLINE@で送ってくださると
とてもとても嬉しいです!😊
わたしのミュージカル人生の出発点である
高橋知伽江先生と山下透先生の作品。
以前から、
この作品の素晴らしさは聞いていたので
今回の東京公演に参加できることが
本当に信じられない想いでした。
劇中で一曲、
2組のみんなが幹子ちゃんと一緒に
お休みの日に広島市内へ出かける時の曲の
振付も担当させていただきました。
この振付でわたしがいちばん拘ったのは
女学生たちの「個性」でした。
それまでのナンバーの振付はすべて
全員がピシッと揃った
軍事教育的なものになっていたので、
でも、そんな中でもひとりひとり
性格も違えば思想も違うはずだよね。
というところを丁寧につくったつもりです。
女学生たちも市民役の皆さんも
生き生きとそのシーンを創ってくれたので
わたしの思い描いた場面になりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
わたしがいただいた役は、
1組の、沼田百合子ちゃん。
従軍看護婦の姉を持ち、
自分ももっとお国のためになりたくて
看護婦になろうと決心して
寮を抜け出そうとする・・・
7月の「ひめゆり」出演を経て、
この役を頂いたのは運命だと感じます。
病院船で宇品に帰ってきた姉の事を
みんなに話すシーンではいつも、
「ひめゆり」の南風原陸軍病院で
兵隊さんたちの傷口にわくウジ虫を取り
手術で切断された手足を捨てに行き
飯上げの道で砲弾に倒れる
ひめゆり学徒隊のみんなのことが
頭に浮かんでいました。
また、わたしがひめゆりの勉強をしに
沖縄のひめゆり平和資料館で見た映像に
「なぜこの兵隊さんは
天皇陛下万歳と言って死なないんだろう!
なぜお母さんなんて言って死ぬんだろう!
と、その時は軍国少女だったので
そう思いました」
と証言する元学徒隊の方がいました。
「姉の手紙に書いてあったんよ。
兵隊さんたちは亡くなる時、
天皇陛下万歳なんて言わんって。
お母さんって言いながら
息を引き取るんじゃって」
この台詞を言う時も
いつも元学徒隊の方の顔が浮かびました。
沖縄も、広島も、長崎も
東京だって、おなじです。
たくさんの命を奪うだけで
なにも生み出さない「戦争」というもの
一体人類はいつまで繰り返すのでしょう。
「いつかわたしがお母さんになったら」
泣かずに歌いたかったけれど
一度も涙流さずに歌えませんでした。
でも毎公演、この歌の後には必ず
客席から拍手が送られました。
きっときっと、客席の皆様もみんな
同じ気持ちでいてくださったんだと
百合子や女学生たちからしたら、
未来の日本に生きている皆さんが
同じ気持ちでいてくださるんだと。
とても心温まり、
胸いっぱいになる瞬間でもありました。
ラストシーン。
爆発音とともに照明で赤く染まる時。
辛すぎて、
稽古でも一度も見られなかったけれど
見ないと後悔すると思ったので
千穐楽公演、袖から見ていました。
たまらなかったです。
1945年8月6日は、月曜日。
勤務交代になる日だったそうです。
だから杏子さんは、
前日は夜勤で遅くまで働いていたけど
6日は午前勤務だったんですね。
当日夜勤だった女学生たちは
広島電鉄家政女学校の寮の食堂で
朝ごはんを終えてご馳走様をした
まさしくその時、8:15だったようです。
どうか、どうか忘れないでほしいです。
懸命に生きた女学生たちのことを。
愛してくださった先生たちのことを。
それぞれの人生を歩んでいた
広島の人たちのことを。
ラジオのリスナーさんが送ってくれた、
「過去と現在が背中合わせの街」
という言葉が胸に残っています。
傷痕を残しつつも、未来に向かって
日々歩みを進めている街。
また必ず行きます。
長崎にも行きます。
悲願の東京公演を実現させ
支えてくださったスタッフの皆様、
過去出演者の皆様にも
心より御礼を申し上げます。
わたしが育ち、暮らしている東京で
この素晴らしい作品を上演してくださって
本当にありがとうございました。
キャストの皆様。
わたしがひめゆりの時にも参加した
「戦場体験者と出会える茶話会」が
11月にも開催されるとのことで
お声がけしたところ、
女学生たちだけでなく、
暁部隊の皆さんも足を運んで
たくさん勉強してくれました!
本当に勉強熱心で、ハートが熱く、
伝えたい!という気持ちのこもった
素敵なメンバーでした。
ありがとうございました😊
知伽江先生の言葉はまっすぐで
美しくて、繊細で、誤魔化しがきかない、
だからこそ人の心を打つ言葉だと思います。
知伽江先生が紡ぎ出した言霊たちは
わたしの心の中にいつまでも
生き続けるのだと思います。
透先生の音楽は、やっぱり凄かった。
千穐楽の日は、わたしは
最初のナンバーから涙を堪えられず…
言葉の持つちからをさらにさらに
強く、輝かせてしまう音楽。
演出・鈴木健之亮先生!
一切妥協しない演出家。
みんなひとつの台詞を何度もなんども
稽古していただきました。
先生の根気強さで、女学生たちが
日に日に当時の心を宿していくのが
見えるようでした。
またご一緒したいです。
この作品がずっと
上演され続けていきますように。
そして、
わたしは声を大にして言います。
この世界から、
核兵器がなくなりますように。
広島、愛しています。
広島電鉄家政女学校
第1期生・1組
沼田 百合子役・井坂 茜
「AKA LIVE vol.3
~ありきたりですが年末ですし~」
12月29日(金)
1st )13:00 Open /13:30 Start
2nd)17:30 Open /18:00 Start
@レストランパペラ
¥4.000+¥1.500(お料理代)
セット割
Bothでお申し込みのお客様
2ndご来店時¥1000割引
⬇︎詳細はこちら
https://ameblo.jp/a-k-a-n-e-m-u-s-i-c-a-l/entry-12314605707.html
ミュージカル「スター誕生」
2018年1月
11日(木)18:30
12日(金)18:30
13日(土)13:00
14日(日)16:00
@中目黒キンケロシアター
全席指定・¥6,800
⬇︎詳細はこちら
https://ameblo.jp/a-k-a-n-e-m-u-s-i-c-a-l/entry-12324565395.html
井坂茜LINE@
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