ただのながいひとりごとです。 | 井坂茜ブログ!あかねこ★進化論*。
『トラブルショー』
明日千穐楽です。

今日月組の千穐楽公演で
終演後も楽屋は盛り上がり
そのまま星組も公演したいくらい
だったけど
このあいてしまう時間に
わたしの胸の中にはいろんな想いが
駆け巡ってしまうのです。
これをどうにかしないと
バラバラになったまま
明日を迎えそうでそれが怖いので
思い切ってブログに書くことにします、
こんな事ははじめてかも。

とにもかくにも
わたしは
この作品に惚れ込んでいる。

同じ作品に3度出演するのは
わたしははじめて。
それだけ特別で大好きな作品。

「茜ちゃんは30越えても
マコちゃん出来る」なんて言われたが
マコちゃんだけじゃなくて
どの役も本当に魅力的で、
これからも年齢とともに
役が変わったりしながら
出られたらいいなぁなんて思う位
何回やってても楽しい。面白い。

わたしがこの役やるなら…
っていうプランが
実はいくつもある。
だから絶対これからも
再演を重ねてほしい。

本気で好きだから
故に思うことも多々ある。

それにもちろん
木村さんのことや、英美さんのこと。

いろんな想いがあり過ぎて、
わたしはついつい
人にも厳しくなってしまう。
本当は自分に厳しく、
人には優しくありたいなと思うけど。
そういう時に、
自分のちいささを物凄く思い知る。
日々、思い知る、現場だった。

0から1を生み出すのが芝居の醍醐味で、
だけど苦労した1を簡単に盗られると
とても落ち込む。
今まで時間やお金を費やして
培ってきた技術やちょっとしたポイントを
やすやす教えるのも本当は嫌だ。
わたしにしか出来ないことを
早く見つけたくて仕方なかった。
勝手に焦る。

そしてどんどん意地悪になる自分。
それもわかっている。

ひとりで走ろうと思えば
いくらでも走れる。

でも、この『トラブルショー』という
「すべては共同作業の賜物」という
作品が好きだから、踏みとどまれる。
作品の力がなければ、
わたしはただの自分勝手な
やりたい放題な役者にしかならない。
そして南マコという役が
わたしに初心を思い出させてくれる。

器の小さいわたし。

たくさん嫌な思いもした。

でも今は世界中の誰よりも
わたしがいちばんマコと過ごしている。
新しく生み出している。
敵は自分。
だから結局は
自分に勝つしかない。

今回は特に振付補佐もしていて
関わる人が多かったから
本当に、本当に、本当に、本当に、
いろんな想いがあった。

それでもわたしはやっぱり
この作品が好きで、マコが好きで、
結局のところ
ここに集まった人たちが大好き。

浮かぶのはこれまでずっと
作品を繋いできてくれた先輩たち。
わたしもきっと、そのうちそちら側に
いかなければいけなくなってくる。
無償の愛。
たくさん教えて頂いたじゃないか、
わたしは何をこんなに
躊躇しているのだろう?

わたしの根本はずっと変わらない。
いくら、嫌だ、と思っても
結局のところ
心底大嫌いにはなれない。
そういう人間で、とても面倒で、
自分でもどうしようもないのだけど、
ふとした瞬間に
嫌だ、の方が溢れてしまいそうになって
そんな自分がもっと嫌になるから、
そうならないように今、書いている。

大丈夫だ。
わたしは、愛しているから
大丈夫だ。

わたしはすごくちいさい人間だが
演劇をやっているおかげで
少しはマシに暮らせています。

感謝。
明日、のぼりつめる。



以上!