なにが書けるのかわからないけど
書いてみます。
11月28日、
ミュージカル座の劇団員
山本英美さんが
飲酒運転の車にはねられ
鉄柱と車の間にはさまれたまま
加害者は車ごと放置して逃げ去り
命を奪われました。
かなしくて、むなしくて、
さびしくて、くやしいです。
恨みも憎しみもわいてきます。
いまはどうがんばっても
その気持ちを拭えません。
自分でも恐ろしくなるほど
自分の中に醜い感情があります。
だけどこのままじゃだめだって
頭ではわかっているし、
わたしがやるべきことは決まってる。
英美さんと出逢ったのは
2010年の「トラブルショー」です。
2016年「トラブルショー」で
6年ぶりの共演をするはずでした。
2010年の親睦会の帰り際に
「ねえ茜ってジルだよね?
え?コーラスガールなの?!
似合わない!
あんた早く役をやりなさいよ~」
って言ってくれたのが
凄く凄く嬉しくて鮮明に覚えてる。
英美さんはいつも
ひとことで人を幸せにする。
それが日常のひとだったから
英美さんは覚えてないかも
しれないけれど、、、
だから5年経って
わたし、役つきました。
ジルじゃないけど、マコちゃんです。
って、稽古場で会ったら
絶対言おうと思ってたの。
言おうと思ってたの。
稽古場で会う前に、
いなくなってしまった。
「茜はやっぱり役付きが似合うね!」
って英美さんに言ってほしかった。
どうして英美さんなの、
英美さんこそ、こんなの似合わない、
どうして逃げたの、
どうしてすぐに助けなかったの、
痛かっただろうな、
死にたくなかっただろうな、
気をゆるめるとすぐ
そんなことばかり考えてしまって
正直ちっとも元気じゃないです。
でも生きてるわたしたちには
次から次へと
あたらしい今日がやってきて
すこしも待ってはくれない。
人と会ってる時は大丈夫だけど
電車とかひとりになると
ぽろぽろ涙がこぼれてきます。
なんでかなあ。
ライブが終わって、
わたしがやっと合流した
29日のお稽古は
演出の竹本さんからみんなへの
かなしいお知らせから始まりました。
劇団員の皆さんは
家族を失ったようなものです。
わたしよりももっともっとつらい
その気持ちをどうにかおさえて
稽古を、
英美さんがやりたかった稽古を、
英美さんが来年の1月に立ちたかった
トラブルショーの稽古を、
進めてくださっています。
いま、この時に
ミュージカル座のお稽古場に通う、
劇団員ではない、けれど、
英美さんを慕うものとして
少しでも支えられたら。って
おこがましいけど思いました。
やっぱりうまくまとめられない。
でも、わたしたちは絶対に、
2016年1月の「トラブルショー」を
最高の舞台にします。
わたしはたぶん一生
加害者を許すことは出来ないです。
ずっと恨んだままだと思います。
英美さんはそんなこと望んでない
っていくらひとに言われたって
そんなのわかんないし
わたしの傷は癒えない。
許さない。
どうかこんな悲惨な事故が
なくなりますように。
この世界のどこにももう
英美さんがいないなんて
まだ信じられない。
くるしいです。
でもがんばる。
英美さんに怒られないように
トラブルショーがんばる。
それだけ。
英美さん、
ずっと一緒に稽古しましょうね。
本番見守っててね。
やっぱりよくわかんない。