いろんなものに出逢って
いろんな舞台に出逢って
いろんな気持ちに出逢って
ふと思ったのだけど、
ネット社会に生きていると
相手の顔を見ず、
時には想像すらせず、
交流をしたりするわけですが
そうして知らぬ間に
少しずつ、少しずつ、
傷つけあっていたりも
するわけですが
世界には
自分とは違う人間ばかりが
生きていて
自分が出逢ったことのない気持ちが
溢れていて
その想像力は
本や、絵や、音楽や、映画や、
そういうものをみて、かんじて、
育まれていくのかなと思うんだけど
わたしはそれを、
お芝居で届けたいんだなあ。
舞台にいる役のだれかに
感情移入。するよね。
でもそれはあなたとは違う「人」
違う「人生」
それなのに一緒になって笑ったり
涙を流せたり出来るあなたは
素敵だと思います。
ちっとも理解出来ない役。
いるよね。
でもすぐに嫌わないでみてほしい。
その「人」の「人生」の裏側
すこし想像してみてほしい。
案外、イヤなやつじゃないのかも。
そういえば、現実世界のあの人も…
なーんて、、。
わたしは
学生運動の芝居をしたから
100%全共闘を肯定する訳じゃない。
反原発の芝居をしたら
100%原発を否定する訳じゃない。
黒人差別の芝居を観たから
100%白人を非難する訳じゃない。
だけどね。
ニュースや、歴史になっている
事実だけじゃなくて
そのもうひとつ先にある
個々の想いや気持ちも
想像出来るひとが増えたら…
日本はもっと素敵な国になる、
そんな気がする。
お芝居に出来ることは
きっともっとたくさんあるんだ。
井坂 茜