皆さまこんばんは!
アクション映画とホラー映画をこよなく愛する映画フリークいわしでございます。
昨今コロナ第二波の影響でまたも自粛モードが漂いせっかくのお盆もままならぬ中いかがお過ごしでしょうか?

世の中にはたくさんの映画好きで映画コラムニストや評論家がプロアマ問わずいるわけですが、そんな皆さんが一度はやってみること、それが自身の映画のマイベストのランキングでございます。
往々にしてそこには肯定的な意見もあれば否定的な意見もあり、それぞれ評価する人の数だけランキングは様々あるわけですが、実はかくいうワタクシはマイベストというものをランキングしたことがありません。
というのもその日によってオールタイムベストというものが変わるためで、何度でも見る作品はあってもそれがベストというわけでは決してないんですね。

先日とあるブロ友さんからベスト的なものをというお声もいただきまして、僭越ながら独論シリーズのネタのひとつとして今回挙げさせてもらいたいと思います。
皆さん好きな俳優さんの作品ランキングはされると思いますが、全体的な作品の内容を踏まえてのものがほとんどではないでしょうか?
その方の個人の嗜好もあってそれはそれでいいと思いますが、ワタクシいわしはせっかくマニアな目線でのアクション好きを謳っていますのでもっと初心者むけにかつマニアな視点でのランキングベストを挙げさせていただきます。

さて格闘シーンというのはアクション映画においても最も売りとなるシーンの一つであります。
このシーン一つでストーリーの稚拙さもひっくり返せる力があります。
そこで今回の独論は主演作品120本にもなる唯一無二のアクションスター、ジャッキー・チェンの作品群の中から最も盛り上がる一騎討ちシーンに焦点をあてたいわしのオススメ作品を解説交えて紹介したいと思います。
なお今回は格闘シーンの質と凄さのみで決めており、ストーリーやその他の要素は省いてますので、他の方が挙げているジャッキー作品ベストとはかなり色が違うと思います。
さらにかなりの長丁場になると思いますので前後編に分けて紹介させていただきます。

今回は前半戦6位までの紹介です。


まず第10位はこちら

『蛇鶴八拳』



でございます。
本作はジャッキー演じる主人公が少林寺の秘奥義『蛇鶴八拳』をめぐって敵味方入り乱れて争奪戦を繰り広げるのですが、見どころのシーンはクライマックスのジャッキー対金剛の戦いです。
テコンドーの達人である金剛(カム・コン)は拳シリーズ以前の初期のジャッキー作品の常連で『少林寺木人拳』『天中拳』でもラスボスとして登場しますが、その強さが際立っているのが本作です。
無敵の防御の構えに岩をも砕く頭突き、そして仕込みの刀などさしもの蛇鶴八拳の使い手ジャッキーといえども大苦戦を強いられます。
しかし危機に陥ったあとの味方からの暗器で形勢を逆転すると鮮やかな独特の拳法をみせアクロバティックな連続技で相手を倒すのでした。
本作はラスボス前の三人の槍使いとのバトルも見物でこのアクション指導はジャッキー自ら手掛けたことも有名です。
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第9位はこちら

『プロテクター』



でございます。
本作でのジャッキーはロス市警の刑事で誘拐事件をきっかけに香港シンジケートと戦う役柄です。
格闘シーンの見どころはクライマックスの倉庫での敵の用心棒ビル・ウォレイスとの一騎討ちシーン。
この頃のジャッキー作品は対格闘家路線真っただ中で本作のビル・ウォレイスも元全米空手チャンピオンという本物の空手家出身者です。通称スーパーフットと呼ばれる彼のキックは威力がすごく、ジャッキーも強烈なサイドキックやパンチで吹き飛ばされておりました。
この戦いは単なる格闘だけでなく凶器や小物を使ったまさにストリートファイト的な要素が強く、挙句はビルがチェーンソーを振り回してジャッキーに襲いかかるなどスリリングな格闘シーンに仕上がっております。
パワー空手のビルとスピードカンフーのジャッキーの対照的なマッチアップも面白い一戦ですね。
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第8位はこちら

『クレージーモンキー笑拳』

でございます。
ジャッキー・チェンがブレイクするきっかけとなった『拳シリーズ』はどれもレベルが高く、アクロバティックな要素やオリジナリティにあふれています。
中でもこの『笑拳』はジャッキーのアクションのコミカルさオリジナリティさそしてポテンシャルの高さがずば抜けていて、まさに『拳シリーズ』集大成に相応しい内容でした。
クライマックスの鉄の爪イェン役任世官(ヤン・サイクン)との10分近くに渡るバトルは強烈な鷹爪拳で襲いかかるヤン相手にトリッキーな技で挑むジャッキーの姿が印象的で、脱力と硬気功の中国拳法の奥深い技もあり非常に見応えある格闘シーンになっています。
一切無駄のない鍛え抜かれたジャッキーの肉体美もすごく、壮絶な特訓シーンも話題になりました。
特に哀の拳法の脱力ぶりとそこから転じる怒の拳法の無敵ぶりは要注目ですよ
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第7位はこちら

『Who am I?』



でございます。
1998年に作られた本作はハリウッドでブレイクしたジャッキーが久しぶりに香港アクションテイストで挑んだ作品でした。
記憶を失った謎の男がジャッキーの役柄で自身の正体をめぐって全世界を巻き込んだ壮大なアクション作品となっております。
高層ビルからの滑り降りなどデスウィッシュスタントに注目が集まりがちですが、本作は格闘シーンにおいても目を見張る見所があります。
それは話題となったスタントシーン前の格闘シーン。ジャッキーはラスボスの側近二人と壮絶な一騎討ちを見せるのですが、このジャッキーと戦うのが当時ジャッキーのスタントチームにいたムエタイ出身のヤング・クワンとキックボクサー、ロン・スモーレンバーグ
特にロンとのキック合戦は素晴らしく、変幻自在の蹴り技を見せるロンに対し、ジャッキーも意地の蹴り技合戦に挑むのが見どころです。
のちにクワンも加わっての2対1の構造になるのですが、ここでの超人レベルのジャッキーのアクロバットカンフーからの息をもつかせぬあの壮絶スタントまでのスピード感は必見です。
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さて前半戦最後となる第6位はこちら

『ドラゴン・キングダム』



でございます。
ジャッキー・チェンジェット・リーという香港を代表とするハリウッドアクションスター二人の夢の競演が話題となったファンタジーアクション作品ですが、ジャッキーが久々に酔拳の達人役で主演したのも話題になりましたね。
彼らのほかにも『ムーラン』で主演を務めるリウ・イーフェイリー・ビンビンといったハリウッド進出の女優たちが活躍しておりました。
本作の見どころは何といってもジャッキー対ジェットの一騎討ちシーンに尽きます。
中盤あたりの最大の見どころにして本作のハイライトともいうべきシーンであり、如意棒をめぐって二人が様々な拳法で戦うさまはまさにアクション好きにとっては夢のようなマッチアップといえるでしょう。
ジャッキーがみせる酔拳に虎拳、ジェットが見せる少林拳に蟷螂拳、ワイヤーゆえのファンタジーさはありましたが二人のそのハイスピードな攻防戦はまさに2000年代ジャッキー格闘シーン№1の呼び声も高いシーンです。
これは二人もそうですが彼らの格闘シーンを手掛けたユエン・ウーピンの天才的な手腕も讃えるべきでしょうね。
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いかがでしたでしょうか?
ワタクシいわしが個人的な視点と感想で挙げさせてもらいましたジャッキー・チェンの一騎討ち格闘シーンベスト10。
前半戦5本を紹介させていただきました。
ホントに個人的な観点ですが、アクション映画で何見たらいい?と迷った時、ジャッキー作品でアクションでオススメなのはとなったとき、参考にしてもらえたらと思います。
純粋に『ジャッキーが戦う一騎討ちシーン』という非常にコアなところに特化したランキングなので他の評論家さんたちとはまた違う面で見てもらえたらと思います。

それでは次回『後半戦』何がでてきますかお楽しみに。

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