アメリカ海軍航空母艦「CV-6エンタープライズ」とその最期にまつわるエピソード | いとぴょんさんのブログ

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新たな出会いをもとめて…。

1/700、ウォーターライン、アメリカ海軍航空母艦「CV-6 エンタープライズ」です。搭載機を搭載して完成致しました。

キットはタミヤのウォーターライン1/700です。


搭載機をびっしり甲板に並べられた姿は米空母らしいですね。


時期設定は1944年。艦体にはメジャー33/4Abという、この艦独特の迷彩塗装が施されました。

模型はこの状態を再現してみました。


艦橋付近のクローズアップ。キットの設定が戦争初期、おそらくミッドウェー海戦時の状態であるため、レーダーや対空兵装を追加工作しました。


かなり複雑な迷彩塗装でしたが、何とかそれらしく塗装することができました。


設定としては、レイテ沖海戦時であったであろうと推測します。


迷彩塗装は全て直接手描きで塗装しております。


飛行甲板のマーキングもこだわってみました。

細かい波線は別売りのデカールを使用しました。

艦船模型通信では、米海軍艦艇はイマイチ不人気ですが、エンタープライズにまつわるエピソード知りましたので、急遽製作致しました。その逸話とは!


空母エンタープライズの最期、神風特別攻撃隊、富安俊助中尉の大戦果。

昭和20年5月14日早朝、この時鹿屋基地飛び立った神風特別攻撃隊は、爆装零戦総勢26機。東シナ海の敵機動部隊に向かいます。レーダーでいち早く攻撃隊を探知した米艦隊は、迎撃機を繰り出し、敵機動部隊上空に辿り着いた攻撃隊は僅か7機、その内の6機が次々と対空砲火で撃墜されます。ただ1機残った富安機は、雲に隠れながら攻撃のチャンスをうかがっていました。目標は米海軍の象徴であり、長きにわたり日本海軍を苦しめてきた宿敵でもある空母「エンタープライズ」!甲板に描かれた艦番号6がはっきりと見える、「こいつを叩く‼️」エンタープライズが回頭し、艦尾を向けた瞬間、富安機はエンタープライズ目掛けて急降下を開始しました。「ゼロが突っ込んで来る‼️何とかしろ‼️叩き落とせ‼️」
エンタープライズの乗組員は、突っ込んで来る富安機に恐怖で震え上がったそうです。彼らが思わず叫んだ言葉が、「VT信管が役に立たない!機銃弾が敵機をそれていく!あのゼロには神が憑いている‼️」エンタープライズは集中砲火を浴びせたが、横滑りを駆使する富安機に致命弾を与えられぬまま、ついに懐への進入を許しました。
そのまま横っ腹に突っ込むかと思われた刹那、富安機は五〇〇キロ爆弾を抱いたまま、一気に急上昇艦の真上へ上昇し、一八〇度左旋回すると揚力を抑えた背面飛行のまま、艦直上より前部エレベーターに突入!激突しました。ここは空母の1番のウィークポイント。ここをやられたら空母としての運用は不可能になります。突入時の衝撃と、艦最深部で500キロ爆弾が炸裂した事により前部エレベーターは上空およそ130メートルまで吹き飛ばされたといいます。エンタープライズは戦闘不可能となり、戦線離脱を余儀なくされました。これを最後にエンタープライズは戦場に復帰する事はなく、事実上撃沈したと同じ戦果でした。



米軍はこの特攻機の冷静沈着かつ,最期の瞬間まで強い意志を感じさせる行動に感懐を覚え,他の KAMIKAZEとは区別してDIVINEWIND,「神聖な風」と呼んだ、というエピソードです。
御英霊の魂安らかならん事を祈りつつ。
それでは。