こんにちは。こんばんは。吉田です。
杜の都仙台で工務店と設計事務所を営んでいます。
Architect innovation株式会社(アーキテクトイノベーション)という名前の会社です。
注文住宅を設計したり、施工したり、デザインをしています。
本日は、“建築会社の仕事内容” について書かせていただきます。
昨日の続きになります。
早速いきましょう。
続いてはインテリアコーディネーターの仕事です。
インテリアコーディネーターとは
建物の色や素材をご提案する仕事です。
これがとても難しいです。
自分の好きなようにコーディネートをするのであればとても楽しい仕事だと思います。
しかし、実際の仕事はそうではありません。
お客様のご要望を聞いて、それを取りまとめる。
イメージの写真などをお客様からご提示いただけるととてもイメージがしやすいですが、写真をご提示いただけることはまずありません。
お客様との会話の中で即座にイメージを分析、解析して一番ベストと思われるご提案を行う。
お客様が何を伝えようとしているのか。
これを感じ取れるようにならなければなりません。
親しい人間の頭の中を感じ取るのも難しい世の中で、それをお会いしてまもないお客様から感じ取らなければならないのです。
商品知識を常に入れ替え、新しい情報を入れ続けることも必要になります。
昨今の建築の商品(キッチン、洗面化粧台、トイレ、壁紙(クロス)、床材、扉、
内部建材、外壁材、屋根材など)は廃盤や新商品など入れ替えがとても激しい印象があります。
そして、これはお客様も知り得る情報だということです。
つまり、お客様が知っていて、建築会社側が知らないなんてことが起こりうるのです。
ひと昔前までは、閉ざされた情報がたくさんありました。
しかし、それはもうありません。
インターネットの普及で誰しもがほぼ同じ情報を得ることができるようになりました。
お客様に負けない勉強量が必要になります。(これはどんな職種にも必要ですが)
一生に一度の家づくりを行うのです。本気で勉強されるお客様にも負けない勉強量が必要です。
そして、無数の商品を知識として入れておく理由はもう一つあります。
知らないと提案の組み合わせが増えないからです。
3つの商品しかしらない人間と、6つの商品を知る人間では
組み合わせられる数が違うということです。
つまり、インテリアコーディネーターとは
“お客様との会話の中から、常に最善の提案をし続け、それと同時に自らの知識も増やし続け、提案の幅を広げ続ける仕事“
だと弊社は考えております。
打ち合わせが始まってからは
常にお客様のそばにいて追加工事のご説明、追加見積もりの内容説明などを行い
時には矢面に立ってくださるなんてことも何度か見かけました。
女性が担当させることが多くありますが、とても強く素敵な女性が多い職種でもあります。
次は現場監督さんです。
この職業はとても大変な仕事です。
なぜなら
“未知数の事柄と常に向き合わなけらばならない“
からです。
未知数とは何か。
予測不可能な出来事です。
悪天候、災害、事故、材料の不具合などがどこかで必ず起こるからです。
これらと向き合い建物を完成まで導いてくれるとても大切な仕事です。
そして、もう一つ大変なことがあります。
会社と業者さんとの間での板挟みです。
会社側の意見、業者さんの意見を取りまとめることも必要になってきます。
職人さんはその道を極めた、まさに職人です。
それを学校を出たばかりの若者が相手にできるわけがない。
でも、戦わなければなりません。
とても素敵な職人さんもいますが、自分のことしか考えていない職人さんもいることも事実です。
さらにここから深堀してご説明します。
現場監督さんは、工程表というものを作成します。
工程表とは、工事の開始から終了までを表にしたものです。
これを作るだけなら、そう難しいことではないです。
いつから基礎工事が始まって、お家のクリーニングをいつにするみたいな感じで作る訳です。
これが屋内で進んでいくなら予定通り進むかもしれません。
しかし、日本には四季があります。梅雨があります。台風があります。
気温によっても作業の方法は変わるし、雨が続けば作業は出来ないし、台風がくれば近隣の方々などにご迷惑をかけないように養生もしなければいけません。
事故が起きても作業は止まります。
今回のような世界情勢に影響する出来事が起きると、材料が日本に入らないなんてことも起きます。
それによって工事が止まることもあります。
これらの出来事には身も心も削られます。
原価管理という仕事も行います。
商品には原価とお客様にご提案する単価というものが存在します。
原価とは、問屋さんや商社さんが定価から値引きをして販売してくれた価格です。
お客様にご提案する単価とは、原価に会社の利益をプラスして出た価格のことです。
つまり、【原価】と【お客様にご提案する単価】の差が会社の利益になります。
これを取りまとめてくれるのも、現場監督さんです。
まさに原価を管理するという仕事です。
そして、会社には予算というものが存在します。
(会社側がこのくらいの金額で建てたいという希望金額みたいなものです。)
問屋さん、商社さん、職人さん、業者さんからの見積もりをもらって
予算に合わせる作業が入ります。
それ以外にも、現場の各所の納まりを決めていきます。
つまり現場監督さんとは
“予測不能な出来事を想定し、それらを回避し続けながら、予算と原価を見直し続け、建物を美しく素敵に納めて完成まで導く仕事“
だと弊社は考えております。
いかがでしたでしょうか。
どの職種になりたいと思いましたか。
それとも全てを経験してみたいと思われた方もいましたでしょうか。
つまり
“どの仕事も簡単ではなく、常に勉強し続け、真剣に考えなければならないのです。“
一生に一度の買い物をされるお客様は皆様、本気です。
テキトーな仕事で建ててほしいわけがありません。
中には自分のことだけを考え、自分のやりやすいようにテキトーに現場を勧めちゃう人がいるのも事実です。
そんな時は戦いましょう!
頑張っていいものを作りましょう。
他にも聞いてみたいことなどありましたら、
お気軽にご連絡ください。
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