こんにちは。こんばんは。Architectinnovation株式会社の吉田です。

杜の都仙台で工務店と設計事務所を経営しています。

注文住宅を設計したり、施工したり、デザインをしています。

 

本日は、“建築会社の仕事内容” について書かせていただきます。

 

とある学生さんから質問をいただいたので書きます。

質問はこうです。

「吉田さんの会社はどんな事をしてるんですか?」

お話させていただくと、建築の学校に通う学生さんで

建築の会社に就職しようと思うが、

どんな仕事内容をしているのか知りたいとの事でした。

 

確かに学生の方にとって就職って不安でしかないですよね。

学校では建築の知識は教えてくれます。

職場体験という3日間くらい企業に通う行事はありますが、本質的な事まではわからない。

実際、僕も高校生の時に

行きいましたが何をしているかも分からず、時が過ぎ去りました。

建築会社ではどんな仕事があって、どんな人がどんな役割を持って仕事をしているのか気になるのは当然です。

それを僕の経験で書かせていただきます。

僕も全国に支店がある会社、地元密着型の工務店、全国フランチャイズ展開の会社で

営業、設計、インテリア、積算、工事監理など経験してきました。

少しは参考になるかと思います。

僕の主観が大きく入っています。

気分を害する方がいたらごめんなさい。

寛大な気持ちで見てくださいませ。

 

 

まず会社には規模があります。

大企業、中小企業、弊社のような零細企業。

まずはどんな会社様を選ぶかがとても大切です。

どうやって選ぶか。

それは

“自分がどうなっていきたいか“

(これは後半の部で詳しく書きます。)

が、とても重要です。

 

なぜこれが大切か。

会社の規模によって、与えられる仕事が違うからです。

 

規模の大きな会社様ほど、各分野を分業制にしている傾向があります。

営業なら営業、設計なら設計だけを行うといった感じです。

 

中小企業や零細企業になると分野分けという概念があまり無いように感じます。

営業もするし、設計もするし、そのままインテリアの打ち合わせや工事監理も行う。といった感じです。

どちらも仕事です。

大企業のように人材が充実している会社様は分業制に出来て、

中小企業や零細企業は分業制にしたくても出来ない。

といった現状もあるかもしれません。

どちらを選ぶかは自由です。

 

次は分業制と一貫制(自分で全てを行なっていくことを、ここでは一貫制と書きます。)の違いです。

 

まずは分業制から。

建築にはお客様がいらっしゃいます。

会社様がお客様になる場合と

一般の方がお客様になる場合とあります。

全ての属性のお客様の窓口になるのが営業です。

営業はお客様からの要望を適切な担当者に橋渡しをして

お客様にフィードバックします。

住宅ローンの為の銀行様とのやりとり、

ご要望の内容によっては追加金額の説明、了解、承認などの業務も必要になります。

何より、お客様を獲得してこなければなりません。

どうしても会社にはノルマというものが出てきます。

ノルマをクリアしながら、お客様のそばに寄り添って最後まで対応してくださるとても大変な仕事です。

僕の場合は優秀な営業マンではないので、会社にもお客様にもご迷惑をおかけしてしまっていました…。

営業の方が仕事を獲得してくれるというのはとても大変なことで、素晴らしい事なのです。

つまり、営業とは

“仕事を獲得し続け、お客様のそばに寄り添い、お客様の要望に応え続ける“

仕事だと弊社は考えております。

 

次は設計です。

設計とは間取りを考える仕事です。

しかし、入社当初から間取りを考えるなんてことはさせてもらえません。

まずは、先輩が考えた間取りをCAD(建築会社が使う図面作成ソフトです)で作成することから始まります。

僕はそうでした。

一日で3棟の図面作成などもありました。

そんな日は24時頃までかかったこともあります。(これは僕が優秀ではなかったからです(笑))

営業の方と打ち合わせをして、お客様の要望を確認して

図面を訂正、変更して営業の方に渡す。

それの繰り返しです。

設計の方がお客様の前に出ていくのではなく、営業の方が打ち合わせを行うのです。

中には設計の方もお客様と打ち合わせを行う会社様もあるかと思います。

お客様と打ち合わせをしていきたい、みたいな事を考えている方はそこは確認したほうがいいです。

そして、間取りが確定し、金額がまとまり次第

ご契約の流れとなります。

※銀行さんの融資等々の流れ、必要な書類などは営業の方がしっかりと取りまとめしてくれます

ご契約後に“確認申請手続き“

を行います。

※確認申請手続きとは、行政庁に図面が法律を守って作られているかをチェックしてもらい許可をいただく行為です。

この確認申請手続きを自社で行うのではなく、他の会社に代行依頼している会社様も多いです。

出来る事をしないのと、出来ない事をしないのでは意味がまるで違いますよね。

行政庁に許可をいただいたら、工事がスタートできます。

許可を頂くまでの間に、工事を行える図面を取りまとめるのも設計の仕事です。

案内図、配置図、平面図、求積図、立面図、矩計図、構造図、電気図、設備図、外構図などが図面としてはあります。

営業の方との打ち合わせ、インテリアの方との打ち合わせ、工事監督さんとの打ち合わせなどの社内打ち合わせをこなします。

現地の調査も行います。レベル測量といって、敷地の高低差を測ります。

つまり、設計とは

“法律を守りながら、デザイン性を持たせた間取りを作り続け、お客様に最善の提案をし続ける仕事“

だと、弊社は考えております。

今日はここまで。

続きは明日です。

 

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