今日のライブ

中園亜美

Ami Jazz Live

2018.5.17(木)

@赤坂virtuoso


今日は矢堀孝一🎸さんのお店赤坂virtuosoに中園亜美ちゃん🎷のライブに来ました。



このお店は1月にAmiMaminoの公開生放送で来店して以来。ここのカレーが辛いけど絶品なんです。🍛 亜美ちゃんも楽しみだけど、同じくらいここのカレーを楽しみに来ました。🍛


ライブレポなのかカレーレポなのか、わからなくなってきましたが、食べた後に、後を引くというか、また食べたくなるカレーです🍛。

で、ライブの方ですが、今回のメンバーは中園亜美ちゃん🎷、スーパーギタリスト矢堀孝一さん🎸、若干20歳の森光奏太くん(b)、亜美ちゃんのバークリーの先輩でもある柴田亮さん🥁のカルテット。



今日は中園亜美ジャズライブということで、全てジャズスタンダードのセトリ。

1曲目はチックコリアの「Open Your Eyes, You Can Fly」。というか、この曲はチックコリアのアルバムに参加して注目されたラテンフュージョンの🎸フローラプリムの曲。ギタリストの曲なので、矢堀さんのギターも沢山聴かせてくれる。柔らかなギターサウンドとソプラノサックスのメロウな曲。

その場の気分で曲順も決めていく、正にジャズなライブです。

2曲目は1947年のスタンダード「On Green Dolphin St」。元はGreen Dolphin Stという映画のために書かれた曲ですが、1958年にマイルスデイビスがレコーディングしてからジャズスタンダードになった曲。
柔らかなギターのイントロで始まり、マイルスのトランペットの替わりにソプラノサックスのメロディが入ってくる。軽快なドラムのビートに柔らかな音のギターをたっぷり聴かせてくれる。


3曲目は1954年のエロルガーナーのスタンダード「Misty」。矢堀さんは、この曲、ライブで演奏するの初めてだそうです。渋いギターソロで始まり、亜美ちゃんのしっとりとしたアルトサックスのメロディに矢堀さんの🎸が絡んでくる。ベースとブラッシングのドラムが入ってくると、もう大人の夜のバー。

1stセット最後は1947年のディジーガレスピーの「Manteca」。アフロキューバジャズの元祖的な曲。アフリカンなビートにカリビアンな陽気なメロディが合わさったジャンルを確立したディジーガレスピーはアフリカ系アメリカ人のトランペッター🎺
軽快なリズムのギターのイントロにドラムでパーカッション代わりにアフリカンなリズムが加わり、アフリカンな陽気なサックスのメロディが楽しい。矢堀さんの🎸アドリブも、亜美ちゃんの🎷アドリブも 奏太くんのベースアドリブも、柴田さんのドラムアドリブもたっぷりと楽しめた一曲。


2ndのオープニングはチャーリー・パーカーの「Donna Lee」。この曲はチャーリー・パーカーが書いたものではないらしい。ビバップジャズのスタンダード。亜美ちゃんアルトサックスの早いリズムのイントロからこれぞビバップという感じがいい。続いて矢堀さんのコンプの効いた柔らかなギター、奏太くんのベースと続いていき、それぞれ違う曲かのようで楽しい。

亜美ちゃんがバークリーに行った頃、ドラムの柴田さんは卒業したての先輩で、ボストンで声をかけてもらっていたけど、共演したことないそうです。

2曲目はサドジョーンズ🎺の1970年の名曲「A Child Is Born」。ワルツのようなゆったりとしたリズムにアルトサックスの柔らかな音色のメロディが心地よい曲。この曲でも、それぞれがリードををとる構成での演奏が楽しめました。

3曲目は、矢堀さんがパソコンの話を柴田さんに振り昔のパソコン話になりました。実は3曲目がコルトレーンの「Mr. PC」だからということで。
1960年の「Giant Steps」に収録されているビバップのナンバー。少しポップな感じのビバップ。
亜美ちゃんの🎷アドリブがやばいくらい素晴らしかった一曲。

4曲目は1942年のアボット&コステロの喜劇映画『凸凹カウボーイの巻(Ride 'Em Cowboy)』の主題歌でスタンダード ナンバーになった「I'll Remember April」。ちょっと切ない感じの曲。
コンプと少しリバーブの効いた矢堀さんのギターでしっとりと聴かせてくれた。

亜美ちゃんは今回のライブが楽しみ過ぎて、先週、初めてギックリ腰になって安静にしてたそうです。

2ndセット最後は映画「サウンドオブミュージック」からジャズスタンダードの王道になった「My Favorite Things」。ソプラノサックスに持ち替えての演奏。この曲の色々な演奏は聴くけど、亜美ちゃんのソプラノサックスのアレンジはカッコよくて好きです。私が亜美ちゃんのこの曲を演奏するのを聴くのは2回目ですが、かなり吹き込んでる感がある演奏でした。


アンコールはディジーガレスピーのアフロキューバジャズの名曲「A Night In Tunisia」ですが、早めのリズムとギターの伴奏が、どちらかというとチャカカーンのバージョンAnd The Melody Still Lingers Onに近い。ここでも亜美ちゃんのアドリブが光っていた。

今回はいつもの亜美ちゃんのライブと違い、スタンダードジャズばかりという構成でしたが、かなり素晴らしかった。どの曲も各メンバーのリードパートがあり、アドリブ満載でジャズを楽しめたライブでした。次の亜美ちゃんのジャズばかりのライブ楽しみにしています。


1st

  1. Open Your Eyes, You Can Fly (Chick Corea)
  2. On Green Dolphin St. (Bronisław Kaper)
  3. Misty (Erroll Garner)
  4. Manteca (Dizzy Gillespie)


2nd

  1. Donna Lee (Charlie Parker)
  2. A Child Is Born (Thad Jones)
  3. Mr. PC (John Coltrane)
  4. I'll Remember April (Gene de Paul)
  5. My Favorite Things (Richard Rodgers)


ENC

  1. A Night In Tunisia  (Dizzy Gillespie/Frank Paparelli)


中園亜美(sax) 

矢堀孝一(g) 

森光奏太(b) 

柴田亮(d)