昨日、宮城県山元町の避難所・山下中学校に行かせてもらいました。
今回被災地に行き、今まで情報や映像でしか見てなかったものが、目の前に現実としてありました。
正直、予想していたより被害は大きく、呆然としてしまいました。
背けてはいけないけど、目を背けたくなるようなあの日、ここであった事を想像すると心が痛かったです。
山下中学校におじゃまするぎりぎりまで、そんな現実を前にあたしなんかが行って迷惑じゃないかとか考えてしまってました。
ただ今回は迷惑かもしれないけど、何もしないでうーっとなってるくらいなら、たくさんの子供たちに少しでも笑顔や元気をなってほしいという思いで行ったので、とにかく自分のできることを全力でと気持ちを切り替えました。
でも、山下中学校に着くと本当にたくさんの皆さんが笑顔で迎えて下さいました。
皆さんに少しでも元気や笑顔をと思って行ったのに、逆にあたしが皆さんから勇気を頂いてしまいました。
眉毛を書いてくれた男の子と女の子の可愛い双子の子。
思い切って眉毛を書いてくださいと、油性マジックを渡してくれた女の子。
今日誕生日なんだよと嬉しそうに教えてくれた、9歳の女の子。
わざわざありがとうございますと、涙ながらにお礼を言って下さったお母さん。
ガンにも津波にも負けませんでした、これからも負けません。と強い眼差して話して下さったお母さん。
一緒に変顔で写真とって下さいと言いつつ、ふと横をみると完全に裏切っていた四人組の女の子。
大切な衣類にサインを書かせてもらったおじいちゃん。
次はヘルメットおじさんも一緒に来てねとおねだりをする女の子。
子供たちからナカノと呼び捨てにされながらも笑顔で答えている自衛隊の方。
最後の最後まで偽者のイモトだと疑い続けた少年。
ここにいる方を笑顔にしてくださるんなら何をしてもいいですよと、自らも眉毛を書いて協力して下さった山下中学校の校長先生。
そこにいる皆さんがそこに生きていました。
しかも笑顔で。
もちろん、そんな簡単に傷が癒えるわけではないです。
でも皆が色んな思いを抱えつつもお互いが助け合いながら生きていました。
あるお母さんが、「まだテレビも満足に見られる状態じゃないけど、見られるようになったらイッテQ楽しみにしてます。だから私達も頑張るんで頑張って下さい」とおっしゃって下さいました。
当たり前です。
任して下さい。
一緒に頑張りましょう。
山下中学校の避難所の皆さん、本当に温かく迎えて下さってありがとうございました。
そして、山下中学校の最高に人思いのあるひょうきんな校長先生を紹介してくださった、楽天野球団、NPO法人・CivicForceさんありがとうございました。
今回は山下中学校に行かせてもらいましたが、まだたくさんの避難所で生活をしている方がいらっしゃいます。
日本に帰ったらぜひ他の場所も行きたいと思います。
たくさんの笑顔が詰まった写真です。
もっともっと笑顔が増えますように。