何を書いたらいいのか言葉が浮かびません。
前回の五輪は感動で号泣。いやマジで号泣。一人で泣いた。
うれし涙だった。
今回のはどんな涙だろう。
羽生くんがインタビューで目を潤ませていた。
本当は勝ちたかっただろう、悔しかったろう。
私が泣いても仕方ない気がした。でももらい泣きした。
今朝は目が腫れてしまった。
昨日ごはんもほとんど食べなかったし風呂も入り損ねた。
まあ1日くらい入らなくても死にはしないだろう。朝起きてから入った。
勝ちに行く五輪は前回までで達成した。
今回、FSで普通に無難に滑ったら銀メダルぐらいは取れただろう。
でも最初から、一生懸命最大限努力してノーミス演技だったとしてもやっぱり銀メダルだったろう。
金メダルの可能性は、相手が致命的なミスでもしない限り最初から絶望的ではあった。
それなら誰もなしえなかった大技を大舞台で挑戦する、その姿を世界に見せることを選んだのだね。
そして跳びに行った。転倒はしたが世界初の4Aは認められた。
羽生くんは世界初4回転ループと、4回転アクセルの達成者となった。
なのに…何なのだろうね、この感覚。
自分には勝っても他人との勝負には負けた姿を見たからだろうか。
爽やかなのに悲しい。
悔しいのに嬉しい。
1ファンでしかない私ですら泣けてきて仕方がない。
一つだけ言えるのは今回の涙は何故だか止まらないということだ。
前回のはすぐ止まった。演技の録画を見たらやっぱり泣くけど。
SPで出てきた時から今回は違った。
一つ一つを、余韻を惜しむようにしていた。
演技終了後、刀を収める振りが泣けた。
リンクを上がる時の氷タッチも一礼もいつもより長かった。
全日本後のインタビューでは「これから後何回こんな景色が見れるだろう」と言っていた。
ああそうか、これは卒業式の涙なのだ。
別に死に別れる訳じゃない、いつでも会えるのに、ただ環境が変わる、人が変わる、区切りがついて別れていく、そのことを悲しく思う涙なのだ。多分。
今日は朝から羽生くんを描いてみた。
氷上の闘神。
写真をもとに描いてるのに全然似てないのはご愛敬。
私はきっとこういう写実的な絵は苦手なんだろう。