道の駅や産直市で販売されている地元農家の手作り漬物が、存続の危機に直面している。昔ながらの味を受け継ぐ自慢の漬物。食品衛生に関する法律が変わり、作り手たちは製造が続けられるかどうかの岐路に立たされている。改正法の完全実施まで4カ月余り。郷土の漬物文化を守ろうと自治体も後押しする。   漬物作りが盛んな広島県北広島町。農業藤井志都子さん(80)は20年間、たくあん漬けを作り続けている。同じ地区に住んでいた漬物作りの「先輩」から教わった極意を守りながら、ダイコンの状態に合わせて塩加減を調整するなど試行錯誤を重ね、おいしさを追求してきた。  材料の大根はすべて自家栽培。藤井さんが「収穫から漬け込みまでの作業は結構な重労働です」と言うたくあんは、バリッと歯応えがよく、まろやかな塩気が味わい深い。  自宅の納屋で1シーズン約500キロのたくあんを漬け、12月から春先までに週10~20袋(1袋300グラム入りで300円)を北広島町の道の駅「舞ロードIC千代田」で販売する。「藤井さん家のたくあん」と名付けた商品は人気で「朝並べて夕方には売り切れる日もあって面白いの」と藤井さん。携帯電話にメールで届く売上数を確認するのが楽しみになっている。  それが、食品衛生法の改正により、これまで小さな農家でも自宅で作ることができていた漬物が、保健所の許可を得た加工施設がなければ作ることができなくなった。法の移行期間は5月末に迫っている。加工施設を整備するとなると多額の費用がかかる。さらに食品衛生責任者の設置も必要となる。  藤井さんは「あと20歳若かったらお金をかけてでもやるんじゃけどね。寂しいけど、そろそろやめようかねえ」と声を落とす。  舞ロードには地元農家が手作りしたきゅうり漬けや梅干し、福神漬け、らっきょう漬けなど10種類が並ぶ。大畑和憲駅長(72)によると、3年前は25人ほどいたが現在は約10人に減った。法の完全実施の6月以降は2、3人になるのではと心配する。「食品衛生のルールが厳しくなるのは仕方ないが、高齢者の張り合いがなくなる。お気に入りの生産者の商品を予約して買いに来るファンもいるのに」と話し、漬物製造の許可を得るよう呼びかけを続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナワクチンを一度でも接種した場合、人間が本来持っている免疫力を失い、様々な病気にかかりやすくなると言う話もあります。もしかして人々の健康を破壊したい悪人たちが免疫力の上がる、発酵食品を規制するための改正…⁉