◆「陽明学が古めかしいものではなく、新しいとても魅力ある思想に思えてきました」

4月17日(火)、読者K・F氏から嬉しい手紙を頂戴した。
 
「拝啓 林田明大様
 『真説「陽明学」入門』『イヤな「仕事」もニッコリやれる陽明学』を大変興味深く読ませて頂きました。
 あらためて陽明学って難しいと思いましたが、同関連本の中では最も親しみの持てる内容でした。 実は、私も十代後半から二十代にかけて(私は1968生まれです)コリン・ウィルソンの「アウトサイダー」シリーズ、高橋巌氏訳、横尾忠則氏イラストのシュタイナーの本を読み漁っていました。今となっては内容をかなり忘れてしまいましたが、とても懐かしく思います。
 私は長い間、三島由紀夫の愛読者で、その縁で陽明学に目が向きました。三島先生のことは、芸術家としてとても深く尊敬していますが、三島先生の陽明学理解はかなり問題があるわけですよね。なんか不思議と救われた気がしました、同時に陽明学が古めかしいものではなく、新しいとても魅力ある思想に思えてきました。〈中略〉私は今、下田で生まれ、佐野市で陽明学を伝えた中根東里という陽明学者にとても興味がありますが、私では、とても東里の著作に歯が立ちません。敬具」
 

 といった内容で、用件は、是非、一度逢いたいとのこと。
 実は、これまでにも、逢いたい旨の連絡を頂いては、その都度お会いしてきたが、怖い物見たさで来られたのか、その後も交友が続いている人は、限りなく少ない。酷い時には、約束の時間に約束の場所で待っていても来てもらえず、何かあったのかとこちらから電話したら、前夜飲み過ぎて寝坊して行けないとの事、そんな驚くべき人もいた。
 それでも、懲りることなく、お申し出があれば、快諾して会うべきとは思っている。
 今回のお手紙の差出人のK・F氏とは、かなり共通点が多いので、話は盛り上がるだろうとは思っている。

◆王陽明は、「夢は何かの予兆だ」(『伝習録』下巻、66条)と語った。

 16日夜に、反抗期の長男と一戦交えたこともあり、昨日は倦怠感から夕方16時まで床に就いていた。
 私も息子と同じ18歳のときに、父とは派手にやり合ったので、長男の気持ちはよくわかるつもりだ。王陽明も、実施が生まれてからというもの、養子の息子が不良になり、ギクシャクしっぱなしだった。
 私自身、父を見る目が変わったのは、父と喧嘩をして10年以上経ってからのこと。きっと長男もそうなるに違いない。そういえば、妻も同じことを言っていた。

 ところで、眠りに就く前には、いつしか自然と「南無阿弥陀仏」を唱えていた。私の実家は、浄土真宗なのだ。
 かつては、自らの非力さを思い知らされ、それこそどうしてよいかわからなくなった時などには、阿弥陀様におすがりする以外にない、そう思って唱えていたのに違いない。
 浄土真宗の教えと陽明学が通底することは、時々口にさせて頂いてきたが、今回の事で、その理解が少し深まったように思える。

 そうそう、この長男とのバトルの日の朝、凄く疲れる夢を見たのだ。イベント・プロデュースをしていて、疲労困憊している夢なのだが、目覚めてからも疲労感が残るほどだった。で、その日の夜の長男とのバトルがあって、思い出したことがある。
 王陽明は、
「夢は何かの予兆だ」(『伝習録』下巻、66条)
 と語っていたのだ。
 酷く疲労する夢を見たのは、その夜の長男とのバトルの予兆だったのかと、今更ながらに思っている次第。( ^)o(^ )
 今後、夢を見たら、予兆だと思って気を付けることにする。

 それにしても、今年に入ってからは、一日12時間眠ることが多くなった。

▼王陽明の生家(浙江省余姚)

王陽明の生家

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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