◆ユダヤの教育の5つのポイント


 ユダヤ人は、全世界に1480万人、世界の人口のわずか0.25パーセントなのだそうである。にも拘わらず、ノーベル賞の受賞者の20パーセントがユダヤ人だとのこと。
 では、なぜユダヤ人が優れているのかに興味があるところだが、当然、教育や躾にあると言っていいだろう。
 ユダヤ人のラビ(宗教指導者)、マーヴィン・トケイヤ―氏によれば、ユダヤの教育のポイントは以下の5つだそうである。

①一人一人の適性に合った教育を施す
②自分の得意分野で優越する
③全人格を向上させる
④想像力を養う
⑤生涯を通じて学ぶ


 続けて、M・トケイヤ―氏は、次のように語っている。

< span style="color: #FF00FF;">「これらの教育の大本は数千年にわたって、いささかも変わっていない。
 今、日本では人づくりが行われていない。それより、受験生を育てることに主力が注がれている。受験生づくりと人づくりは全く異なったものである。
 一時的な選抜にすぎない受験が、教育の最重要事となっているのは、教育の大本を踏み外している
」(石原慎太郎『真の指導者とは』幻冬舎)


 上記の5つのポイントもさることながら、特にこの言葉は、王陽明の言葉とうり二つと言っていい。
 新儒教の朱子学、当時は、受験の学問に堕してしまっていたのを、王陽明が人づくりの学問としてよみがえらせたのである。それゆえに、朱子学が「理学」と呼ばれたのに対して、陽明学は「心学」と称されたのだった。


※マーヴィン・トケイヤー(Marvin Tokayer, 1936年 - )は、アメリカのラビ、教育家。滞日生活が長く、日本通として知られる。
 ニューヨークでハンガリー系ユダヤ人の家庭に生まれる。1958年にイェシヴァ大学を卒業。1962年、ユダヤ神学校でラビの資格を取得。同年、アメリカ軍の従軍ラビとして初訪日し、1964年まで日本で過ごす。
 1967年に再び訪日し、ラビとして東京都渋谷区の日本ユダヤ教団に勤務。1976年まで日本に滞在し、ユダヤ人と日本人の比較文化論を発表。
 また、ヘブライ語を話す皇族の三笠宮崇仁親王と親交を結んだ。日ユ同祖論にも関心を示した。早稲田大学の教壇に立ち、古代ヘブライ文化を教えたこともある。
 米国に帰国後、ユダヤ人学校の校長を歴任。現在ニューヨーク州在住。
 2016年11月、旭日双光章受章。(ウイキペディアより)


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