◆〈思いが増幅して行動になる〉〈日常と仕事を分けない〉〈日常を律する〉という言葉が印象的でした。

 12月8日の東京体育館・第2会議室での講演
『陽明学講座:王陽明とルドルㇷ・シュタイナーが教えてくれたこと、折れない心の育み方』
 は、30名余の方々に参加して頂き、無事終了した。

先月の池袋での講演会に参加してくださった豊福氏から「是非、講演会をやらせてほしい」とのご提案を頂き、講演会の開催が決まったのはいいのだが、開催当日までのインターバルが一ヶ月も無いような状態であるにもかかわらず、集客に努めてくださった主催者・感応研究会の豊福良太氏には、この場を借りて心からお礼を申し上げる。

 さて、今回、特に驚かされたのは、その30名余の方々の全員が、いずれも20代、30代の若い方たちであったことだ。
 恥ずかしさからなのであろう、質問が来ないのは残念だった。その割には、アンケートには、いろいろな質問が寄せられていた。できれば、会場で質問を頂きたかったが、時間が押していたので、遠慮されたのかもしれない。
質疑応答を含めても持ち時間が3時間という事なので、レジュメ作りにも7~8時間かけて臨ませて頂いたし、推薦図書も数多く持参させて頂いた。これまで講演の為に持ち運びしてきたキャリーバッグの重さが、過去最高だったことからも、今回の講演への意気込みがお分かりいただけるかと思う(^’^)。いかんせん、陽明学の講義なら経験があるが、3時間の講演は初めてなのである。

 アンケートを取って下さったので、以下に披露させて頂くが、1名分だけ、鉛筆書きの文字が薄くて判読できず、やむなく掲載を断念させて頂いた。

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◆「陽明学とシュタイナーとが見事にからみあった話は、印象的でした。」

「一言で言えません。様々なジャンルの話、とても参考になりました。
自分を律することの大切さを実感しました。
後回しにする癖、めんどくさがる癖、なおしていきたいと思いました。
気づきの多いセミナーでした。
林田先生の実体験溢れるお話、とてもためになりました。実生活に役立つ話をたくさん聞けて良かったです。」(M・S 女性)


「大変エキサイティング、サプライジング、インタレスティングで楽しく過ごすことができました。もちかえって、これからの自分がとる行動と変化が楽しみです。」(S・N)

「バランスが取れていることが〈善〉であること、思いと行動とは別々ではないこと、は意識して日々過ごしてみたいと思いました。
個人的なことですが、今日読んでいた本、また、今学んでいることと、言葉は違っても同じことを言われていて、ちょっとびっくりしました。」(M・T 女性)

「今日は貴重な体験をありがとうございました。色々な刺激を受け、陽明学、シュタイナーなど、ますます学びたい欲が出てきました。
〈2つの相反するものがつながっている〉
という事が、今の私には、とてもすんなり入ってきました。
今までのご経験を踏まえての盛りだくさんの時間でした。またお話を聴かせて頂きたいです。」(K・O 女性)


「先生の知識の広さが、よくわかりました。
シュタイナーと陽明学が、同じことを言っているのは本当におもしろかったです。
感性の磨き方を聞いてみたかったです。
先生の実際の生活に絡めた陽明学が分かりやすかったです。
 中庸につとめていこう!と心に決めました。とても楽しかったです。先生の意外な過去も!親しみやすく感じました。」(M・O 女性)


「〈思いが増幅して行動になる〉、
〈日常と仕事を分けない〉、
〈日常を律する〉
という言葉が印象的でした。正直、陽明学がどういうものかはわかりませんでしたが、逆に興味がわきました。」(H・S)


「久しぶりに大学時代の講義を聴いたような感じでした。
〈区別〉をするのは自分自身であり、〈区別〉をすることに意味がなかったと思います。
自然の流れ、つながりと自分、という立ち位置を見直してみたいと思います。
全般に経験談を混じえて分かりやすいお話でした。図書紹介が多かったのがイマイチ、引用するのであれば、レジメにしてほしい。」(T・I)

「ご自身の出版の頃の話はおもしろかったです。剣道部の先生の話もおもしろかったです。剣道部の先生の細かい、具体的な話が聞きたかったです。どうやって先生たちが変わっていったか。見捨てられていた4人がどうなったか。最終的にどうなったか。」(無記名)

「陽明学について分かり易く教えて頂けて勉強になりました。知行合一についてもう少し詳しく学びたいと思います。」(無記名)

「すべての物はつながっていると聞いたり見たりした事がありますが、どこか理解があいまいでした。それが、具体的に説明して頂けて、ぼんやりと見えてきたように思います。」(Y・T)

「とても有意義なお話ありがとうございました。
先生ご自身の体験を中心とした話がとてもわかりやすく良かったです。
また、先生のお薦めの本の紹介も、何冊もして頂いて、本が好きな私にとっては有難いです。
陽明学とシュタイナーとが見事にからみあった話は、印象的でした。
まだまだ奥が深そうな話なので、次回も是非企画して頂きたいです。このような機会を作ってくださって、本当にありがとうございます。」(S・O)

「ゲーテに興味がわきました。」(G・K)

「陽明学がテーマという事でイメージしていたのですが、広い視点から分かり易い話で、とても楽しく聞かせて頂きました。
普段の武道で行っている理念と一致した内容で、日頃の方向性を磨き上げて行く事で、全体の流れがもっと良くなっていくと確信が深まりました。
今後ともよろしくお願いします。」(M・N)

「東洋系の思想はいろいろとつながるなあという印象。精神に対して肉体を律するという点が強いという感覚を受けた。話はとても面白かったです。」(K・K)

「〈良知とは本当の自分である〉
というのは、
〈良知とはメタ(高次な)な自分である〉
という気づきをえられたので、参加してよかった。
大塩平八郎や河井継之助、西郷隆盛の行動と陽明学の考察を聞いてみたかった。」(Y・Y)


「3時間という時間的余裕のおかげか、陽明学について聞くのが初めての方のための内容だったおかげか、非常に分かりやすいながらも濃いお話で、改めて勉強になりました。」(M・O)

「陽明学を知らない私ですが、先生が日常での例を挙げて 分かりやすく伝えて下さったおかげで、 自分の普段の在り方を考えるきっかけになりました。ありがとうございました。」(Y・A)

 以下は、その後に頂戴させて頂いたものである。

「昨日は誠にありがとうございました。陽明学・シュタイナー、なんとなく知識としては知っていたのですが、両者が深いところで繋がっているというお話に改めて興味を掻き立てられました。ぜひ買わせて頂いた本も読ませて頂きたいと思います。」(T・M)

「12月8日の講演会、並びに11月3日の講演会のお話、本当にありがとうございました。特に、東京体育館での話は、〔私の場合〕2回目ということもあり、非常に心に響きました。また、是非、参加させて頂きますので、よろしくお願いいたします。寒い日が続きますので、お体にお気をつけてくださいませ。」(S・O)

「全く陽明学の予備知識が無い状態でしたが、先生が日常にある例を出して分かりやすく話して下さったおかげで、自分事として考える事が出来ました。
 最近、自分も他人もやるべき事をやらず、権利(を逸脱する場合もあり)ばかりを主張していたり、感謝が足りないなぁと思う事が多いです。
 一方で、自分に無理をさせるのはいけないという風潮もあり、そのバランスに頭を悩ませていたのですが、やはり自分を律する事は重要なんだなと思いました。
 目新しい物、刺激的な物に心を奪われがちですが、中庸という一見地味な事を続ける事で、自分の精神や身体が鍛えるのかなと思いました。
 いろいろな気付きを頂けるお話を聴かせて頂き、ありがとうございました。」(Y・A)

「この度は貴重なお話を誠にありがとうございました。 先生のご著書を一読しただけでは読み取ることができない沢山のことを教えていただきました。
また、先生の実体験を基にしたお話は、アカデミック過ぎず、私のような若輩者にとっても楽しくすっと心に染みわたっていくようでした。
これまで神道、仏教、キリスト教、ビンドゥー教、儒教と学んできた中で、それぞれに通底するものがあることは感じていました。表現の仕方が違うだけで、まったく同じことを述べているように感じるものに多々巡りあってきたためです。
今回、世界各地の教えに通底するものは陽明学で言えば〈良知〉であり、基本的にそれらは同じものであると、林田先生から直接伺えたことは、私にとって望外の収穫でした。このことについて、陽明学と仏典や聖書との共通点を具体例を上げてご教示いただきましたことが理解を深めるために大変助けになりました。
今回のご高話を奇貨として、よりよく〈良知を致す〉ことができるよう、日々研鑽を重ねて参りたいと存じます。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」(R・T)



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