◆講演で林田さんは、「大事と小事」について話され、大事が小事のし­っかりとした積み重ねによって成り立っていることから、「致良知」の教えに通じる所が­あると話されました。


 7月23日(火)に、滋賀県高島市安曇川町の藤樹書院で開催された「常省祭」の様子が、「高島みてねっと! ウィークリーニュース」で紹介された。
 この日は、福岡から出田(いでだ)貴宏氏が、地元滋賀県からは「姚江(ようこう)の会・彦根」の有志数名が、さらに友人を誘って駆けつけてくださった。
 座長の北村大輔氏も、仕事を終えてすぐに駆けつけてくださったが、常省祭は終わっていた(苦笑)。
 以下は、重複するが、動画に添付されている解説記事である。
 

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【藤樹先生の三男偲ぶ常省祭】

 7月23日(火)、安曇川町上小川の藤樹書院で、常省先生と呼ばれた中江藤樹の三男・弥三郎を偲ぶ「常省祭」が行われ、関係者などおよそ100人が参加しました。
 常省祭で­は、焼香をした後、富永教育長を導師に『孝経』を参加者全員で拝誦し、講書として作家­で陽明学研究家の林田明大さんが、
「私と陽明学、陽明学と中江藤樹に学んだこと」
 と題­し講演されました。
 講演で林田さんは、「大事と小事」について話され、大事が小事のし­っかりとした積み重ねによって成り立っていることから、「致良知」の教えに通じる所が­あると話されました。
 講書の後には、虫干し展示されている巻物3点についての説明が行­われたほか、井村右水(うすい)さんによる薩摩琵琶の演奏が行われました。
 参加者らは、父の学問­を受け継いだ常省先生の生涯を偲ぶとともに、めったに見られない藤樹先生の書物などを­興味深げに眺めていました。
 常省祭は、藤樹書院の年中行事の一つとして、旧暦で命日に­あたる6月23日にちなんで、この日に毎年行われています。