◆「この映画はね、これを見た人が、日本民族の大和民族の魂に触れて、勇気を持って映画館から出て行って貰いたかったと、そういう思いを込めて作ったのです。」

 映画『凛として愛』についてである。
 以前、この映画の存在を知り、DVDで入手しかけたのだが、販売先の事情で(ネット販売がされていたので、申し込んだところ、何でも、右翼の人たちから販売を自粛するように脅されているので、もう販売できない、Uチューブで見ていただきたい、とのこと)断念せざるを得なかったのが、今、Uチューブで見ることができる。

 この映画の脚本・監督をつとめた泉水隆一氏(いずみ・りゅういち。本名・福井忠、行年69歳)氏は、2010年7月15日に亡くなられた。
『凛として愛』は、「靖国神社創立130年記念」事業の一つとして制作され、日本の近現代史の真実を65分の映画としてまとめ上げたものである。
 映画制作について、かつて泉水監督は、こう語っておられた。以下、「12月27日 そよ風イベント 凛として愛 泉水隆一監督はかく語りき」(2010年)から抜粋させて頂いた。


『この映画が出来たというか、制作を始めたのは、平成12年の暮れから13年、14年、靖国神社百三十周年を記念して作るという事で、3年間に及んでですね、この映画を制作しました。・・・(中略)・・・
 この映画はね、これを見た人が、日本民族の大和民族の魂に触れて、勇気を持って映画館から出て行って貰いたかったと、そういう思いを込めて作ったのです。
 ところがこの映画は靖国神社で2日間しか上映されなかった。
 ネットを見ますと、中国・韓国からの抗議によってこの映画は上映禁止になったという事がなんか出回っていますけれども、あれは全くの嘘です。
 どなたがそれを言い触らしたのか私にはわかりませんが、中国・韓国からは抗議もいっぺんたりともありません。
 この映画を中止させたのは保守陣営です。靖国神社という所には様々な利益集団、権威集団、主導争い、主権争い、利権争い、これも同じなんですね、その中でこの映画は上映禁止にしようという事で、そういう措置が取られた。
 だからこれは泉水隆一監督の個人の映画であるという事で2日間だけ上映されて、それで現在、靖国神社、私は何も靖国神社と喧嘩しようというんじゃないんですけれども、これは関係ないということで放逐されたのですね。
 それが死なないで、これを最初に取り上げたのは日本青年社という日本最大手の右翼団体がこの映画を数万枚コピーして配布したんですね。
 その後、会場にもお見えになっていらっしゃると思いますが、東條由布子先生がご自身の講演会で常にこの映画を上映されて、それを見た方々がまたそこからコピーしたりして全国に行き渡っていったと』


 というわけで、映画が完成し、靖國神社で平成14年7月13日、14日に上映されるも、翌15日には上映中止となり、その後は、一部の人のみが知る
「幻の名画」
 とされてきたのである。
この間、わずかにネット上に有志の好意でアップロードされてきたが、2009年12月27日に「そよ風」主催ということで九段会館で上映され、DVDも配布が可能になって、再び不死鳥のように甦ったというのだ。

 以下、「花うさぎ」氏のコメントである。

『「凛として愛」は監督の話の中にも出てくるように、戦後自虐史観に染められた左翼や特アからどんなに攻撃されていても沈黙を守ってきた靖國神社が、乾坤一擲の反撃をした
「真実の叫び」
 でもありました。
 正直言って私が過去に見た中でもっとも衝撃を受けた映画です。
 これは戦後65年、いまでも洗脳され続けている日本の誤った近現代史・自虐史観を正す最高の教材でしょう。
 この制作にも協力した東條由布子さん(告別式に来られたそうです)が、永らく講演の前に必ずこのDVDを上映していたそうです。この上映会を拡散させること、そしてやがてはNHKで繰り返し放送させることが出来れば反撃の基盤が整うと思っています。
私は通夜に参列し、お清めの席でこの映画制作に関わった人達の話を聞く機会がありました。 それによると靖國神社遊就館の映像ホールは、この映画を理想的な条件で上映させるため、プロジェクターや客席など徹底的にこだわって設計されたそうです。
 何とか監督の意を受けて、この映像ホールでの上映会を復活させたい、故郷に帰らせたいと思っています』(『花うさぎの「世界は腹黒い」』〈不死鳥のように甦った「凛として愛」!〉2010/07/25)


 なお、東條由布子(とうじょう・ゆうこ、1939年5月20日 - 2013年2月13日)氏は、東條英機氏のお孫さんである。今年2月にお亡くなりになられている。この場を借りて、ご冥福をお祈りする。




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