■2月11日、12日公開の映画の満足度ランキングによれば、『太平洋の奇跡、フォックスと呼ばれた男』が見事トップに輝いた

 
ここまでやるとちょっとマニアックかもしれないが、公開中の『太平洋の奇跡、ファックスと呼ばれた男』に関する新聞記事などのニュースを紹介させて頂く。
 実は、息子が
「明日24日は、1分間スピーチの当番なので、新聞記事が欲しい。『太平洋の奇跡』でもいいよ」
 と言ってきたので、ネットで新聞記事を探してプリントアウトしてあげたのだが、
「あ、そうだ」
 と思って、試しに関連記事を集めてみたところ、意外に見つかったので、以下、御披露させて頂く。
 以下の記事には、撮影中の苦労話などが盛りだくさんである。
 竹之内豊氏は、タイでの過酷なロケで5~6キロ痩せたという。
 ともあれ、息子にとってとても印象に残った映画となったようである(嬉)。

 ちなみに、以下に詳しく出ているが、雑誌「ぴあ」調査による2月11日、12日公開の映画の満足度ランキングによれば、『太平洋の奇跡、フォックスと呼ばれた男』が見事トップに輝いた
という。
 全国300か所で公開され、土・日二日間で21万6千人を動員、興行収入2億6千万円を記録した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■「想像を絶していました」竹野内豊、過酷なジャングルでの撮影を振り返る

 太平洋戦争中の実話を竹野内豊主演で映画化した『太平洋の奇跡、フォックスと呼ばれた男』の製作報告会見が9日に都内で行われ、竹野内をはじめ、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之、平山秀幸監督、USユニットを担当したチェリン・グラッグ監督と、奥田誠治エグゼクティブプロデューサー、飯沼伸之プロデューサーが登壇した。
 『太平洋の奇跡…』は、太平洋戦争の激戦地のひとつであるサイパン島を舞台に、米軍から“フォックス”と呼ばれ恐れられながら、戦場を生き抜き、民間人を守り抜いた大場栄大尉(竹野内)の姿を描いた作品。
 映画は、一部の実景撮影を除いて全編タイで敢行されたが、竹野内

「非常に過酷で想像を絶していました。日中の体感温度は40度以上で、今までそんな中にずっといたことも走ったこともなかった」
 
 と振り返りながらも

「当時の方たちがどんな想いで戦争にのぞんでいたのか、戦争を知らない私たちにはわかることもできません。ただ、現場で自分が感じる気持ちを大事に撮影に取り組んだ」 

 と述べ、

「大場大尉を演じるときの小さな手がかりがあればとサイパン島にも行きましたし、大場さんの御実家にもお邪魔して次男の方にお話を伺いました。
 平和な時代に生まれた私に大場さんの気持ちはわかるわけではないですが、ジャングルの中で多くのことを学ぶことができました」
 

 と真摯にコメントした。
 井上はそんな竹野内について

「あの閉鎖された空間の中で、会うたびにみるみる痩せていく大尉が心配でなりませんでした」 
 
 と語り、山田

「ジャングルで撮影し、ホテルに戻って、またジャングルで撮影し…だんだん
『何のために俺はここにいるんだろう』
 という気持ちになってきました」


 と過酷な撮影を振り返った。

 本作は平山監督率いる日本ユニット、グラッグ監督率いる米ユニット、尾上克郎監督率いるVFX・視覚効果ユニットの3班による大掛かりな撮影体制が敷かれたが、マクゴーウァンは

「この撮影を通してフェイスブックにたくさんの友達が増えたよ。そこにはアメリカ人も、日本人も、タイ人もいるんだ。それだけの友情を結べたし、困難な状況でもやり遂げることができた」

 と語り、平山監督は

「私は戦争を知らない世代ですが、この映画で描かれていることを次の世代に伝えていくことは自分にとって意義のあることです」 

 とコメントした。
 映画は現在、仕上げ作業中で年内に完成し、来年2月に全国公開される。(2010年11月10日 読売新聞)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■竹野内豊主演作『太平洋の奇跡』に世代を超えた熱い支持

 雑誌「ぴあ」調査による2月11日、12日公開の映画の満足度ランキングは、太平洋戦争における知られざる日本兵の姿を描いた『太平洋の奇跡、フォックスと呼ばれた男』がトップに輝いた。
 2位に山下智久主演でボクシング漫画の名作を実写化した『あしたのジョー』が、3位に新堂冬樹の同名小説を映画化した不良たちの青春ストーリー『ギャングスタ』が入った。
 1位の『太平洋の奇跡』は、サイパン島でアメリカ軍を相手に戦い抜いた日本兵たちの実話を基にした物語。
 出口調査では

「生きるか死ぬかではなく、“生き残る”ことが使命だという戦争映画は今まで観たことがない」
「竹野内豊演じる大場大尉の生き方に胸を打たれた」
「昔の人たちの努力によって今の平和はあるんだと実感した」

 など、真剣な表情で話す観客の姿が目立ち世代を超えて高い満足度を集めた。

 2位の『あしたのジョー』は、矢吹丈に山下智久、力石徹に伊勢谷友介というキャスティングで、ボクサーとして開花した矢吹と、宿命のライバル力石との出会いから対決までを描く。
 観客からは
「観る前は山下智久の矢吹ジョー役はイメージと違うと思っていたが、役に近づいていてよかった」
「山下智久と伊勢谷友介の身体作りが凄い。生身の人間がここまでやれるんだと驚いた」
 など、原作ファンを含め男性だけでなく女性からも好評だった。
(本ランキングは、2011年2月11日(金)、12日(土)に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(ぴあ映画生活)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■竹野内豊 :「尊ぶという言葉を忘れないで」 映画「太平洋の奇跡」公開
2011年02月11日

 太平洋戦争のサイパン島の戦いを日米双方の視点から描いた映画「太平洋の奇跡、フォックスと呼ばれた男」(平山秀幸、チェリン・グラック監督)が11日、公開初日を迎え、TOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)で舞台あいさつが行われた。
 竹野内さんは

「かつて血で争った両国の感情と、激戦の中を生きた方々の並々ならぬ思いをたった2時間で映し出すことは到底できない。
 けれど、この作品を一人でも多くの方にご覧いただいて、伝えていくきっかけになればいいと心から思う。
 尊ぶという言葉を忘れないでいただきたい」
 
 
 と力を込めて語り、会場からは拍手の嵐が巻き起こっていた。
 「太平洋の奇跡」は、ドン・ジョーンズさんの実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」が原作。
 太平洋戦争末期に、激戦地のサイパン島で、たった47人の日本兵を率いて4万5000人のアメリカ軍に立ち向かい、多くの民間人を守り抜いたという大場大尉の実話を基に、日本パートを平山監督、米国パートをグラック監督が、日米双方の視点からサイパン島の戦いを描いた。
 舞台あいさつには、竹野内さんのほか、井上真央さん、山田孝之さん、阿部サダヲさん、唐沢寿明さん、岡田義徳さん、中嶋朋子さんらキャストと両監督が登場した。映画にちなんで、最近起こった奇跡を聞かれた竹野内さんは
「(井上)真央ちゃんが虫を食べたこと」
 と話したが、井上さんは
「竹野内さんと唐沢さんに食べさせられたんです。(タイの)屋台に連れて行ってもらって、唐沢さんがキラキラした目で虫を差し出して『おいしいよ』というので、目にやられて食べました」
 と暴露し、虫の味は
「意外とおいしい? 油の味がしました」
 と笑った。
 中嶋さんは
「この悪天候の中、こんなに大勢の方が来てくれたのが奇跡」
 と答え、会場は拍手に包まれていた。
 サプライズで2カ月に及ぶタイでの長期ロケを共にした大場隊の30人が軍歌を歌いながら登場
すると、竹野内さんは
「本当にびっくりしました。ロケ以来なのでびっくりです。この映画は彼らの存在なくしては絶対できなかった作品だと思いますので、彼らには頭が上がりません」
 と感激し、花束を手渡した大場隊のリーダーとかたく抱き合っていた。(毎日新聞デジタル) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■実在の日本軍大尉を演じた竹野内豊、御子息の激励に万感の想い

 太平洋戦争中の実話を竹野内豊主演で映画化した『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のジャパンプレミアが13日に都内で行われ、竹野内をはじめ、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、唐沢寿明、平山秀幸監督、USユニットを担当したチェリン・グラッグ監督が登壇した。
 『太平洋の奇跡…』は、太平洋戦争の激戦地のひとつであるサイパン島を舞台に、米軍から“フォックス”と呼ばれ恐れられながら、戦場を生き抜き、民間人を守り抜いた大場栄大尉(竹野内)の姿を描いた作品。

 実在の人物・大場大尉を演じた竹野内

「当たり前のようにあるこの国の平和は、戦争を生きた人々の苦しい経験があったからこそ。誇り高い魂を日本人として忘れてはならないと改めて痛感しました。
 死ぬためではなく生きるために戦った大場大尉と仲間の姿を見届けていただけたら」


 とあいさつ。
 唐沢

「台本を読んで
『こんなことが実際にあったのか』
 と驚いた。
 日米の監督が撮ったパートがあわさって不思議な体験ができると思います。竹ちゃんをよろしくお願いします」


 と竹野内を気づかい頭をさげ、井上

「やりがいのある役をやらせていただき感謝しています。
“風化してはいけない想い”
 を感じてもらえたら」
 

 と観客にメッセージをおくった。

 その後、2日に40歳の誕生日を迎えた竹野内と、9日に24歳の誕生日を迎えた井上のためにサプライズで巨大ケーキが登場し、さらに竹野内が演じた大場大尉のご子息である大場久充氏と、大場隊として実際に戦地で戦った新倉幸雄氏が登壇。
 大場氏が

「すばらしい映画でありました。命の大切さ、戦争のむなしさを訴えていたような気がしております。特に若い人に観ていただきたい。
 このような映画ができまして父・栄も感激していると思います」
 
 
 と語り、新倉氏が

「一緒に戦った47人のほとんどが亡くなっておられますので、私が仲間の代わりに映画を観させていただきたいと思います」 

 と述べると、竹野内は涙をこらえながら深く頭をさげた。(ぴあ映画生活)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■「太平洋の奇跡―フォックスと呼ばれた男―」主演 竹野内 豊

「現場からホテルへ帰る車に乗った瞬間に、みんな気を失ってしまうような過酷な撮影でした。でも、ラヨーンは狭い所なので、どこに行っても誰かと会って、自然に信頼関係ができたのは良かったです」
(竹野内豊)

 日本軍玉砕後のサイパンで、少数の兵士と民間人を率いて最後まで米軍に立ち向かった大尉がいた。実話を基に描く戦争大作「太平洋の奇跡―フォックスと呼ばれた男―」(平山秀幸監督)が公開中だ。
 主演は竹野内豊。戦場の兵士になりきる迫真の演技を見せた。(小梶勝男)

 撮影は、タイ・パタヤ湾近くの町ラヨーンにあるジャングルをサイパンに見立て、夏の2か月間、オールロケで行われた。

「体感で40度以上、やけどしそうな暑さ。じっとしていてもどんどん体から水分が出て行った」。

 敵への総攻撃の場面では、脱水症状になった。

「カットがかかっても立ち上がれない。体じゅうがつってしまって。
 でも、しょせんは疑似体験。実際は正面から実弾が飛んでくるわけで、それを想像すると、すべてを捨てなければ戦えないと思いました」


 大場大尉(竹野内豊、右)は木谷曹長(山田孝之、左)らとともに、16か月もの間ジャングルに立てこもり、民間人を守りつつ米軍を翻弄する
 第2次大戦末期。大場栄大尉は、玉砕で上官を失った少数の兵士、そして民間人を指揮し、サイパン島最高峰のタッポーチョ山に潜んで米軍への抵抗を続ける。やがて米軍は彼を「フォックス」と呼び、畏敬の念を抱くようになる。
 実在した大場大尉を演じるに当たり、サイパンの戦地を訪れたいと申し出た。

「戦争を体験していない自分がどうやって兵士を演じられるのか。役作りのしようがなかった」。

 現地で見たのは、おびただしい弾痕、そして小さな洞窟だった。

「本当に狭い所なんですが、そこに十数人が身を潜めていたと聞きました。その証拠に、地面が当時唯一の食料だったカタツムリの貝殻で、びっしりと覆われていた」。 
 
 それを見た時、当時の人々の息づかいを感じたという。

「胸を引き裂かれそうな気持ちになりました。この空気感を、スクリーンから伝えなきゃいけないと思った」 
 
 兵士役の俳優たちとともに、軍事訓練も受けた。2週間の訓練だったが、他に仕事があって最後の3日間しか参加できなかった。

「他の方々は、もう出来上がっていて、全然ついていけない。たった1日で声がかれてしまった。不安でしたが、やるしかなかった」。

 
撮影中、平山監督からは
「それじゃ武士に見えない」
 と声が飛んだ。
「その都度、身が引き締まる思いでした。平山さんの厳しい指導がなければ、とてもじゃないけど演じきれなかった」
 日本の敗戦を実感し、投降を呼びかけられながら、大場大尉たちはなぜ山を下りなかったのか。
「撮影を終わった今も、当時の方々の誇り高い魂は、現代の我々ではとうてい理解できないと思います。でも、理解はできなくても、その魂は確かにそこにあったんだと、感じることはできました」
(2011年2月18日 読売新聞)


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 東洋思想へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

ランキングに参加しました。
クリックしてください。