■宗教がビジネスになってしまった現在、真の宗教者不在の時代と言えるだろう

 15日(水)である。
 人権、人権と言いながら、いじめ問題は10年前からまったく減る見込みはないし、自殺者は増えるし、年末の鉄道での人身事故は、いよいよ恒例の年中行事の様相を呈してきたといっていい。
 友人の楳山天心氏のご母堂様が亡くなられたとの知らせを受け、12日に相鉄線の瀬谷迄出かけて、お通夜に出席させて頂いたのだが、なんとこの日も人身事故でダイヤが乱れていた。この夜は、越川先生宅に一泊させて頂き、翌朝帰宅したのだが、この日も、人身事故で電車に遅れが出ていたのには驚いた。
 前にも触れたので、繰り返しになるが、私は、自宅が仕事場なので、月に数回程度しか電車には乗らないのだが、それでもその都度、人身事故のニュースを耳にし目にしている。  
 それに比べると、通勤・通学している方々は、またかとの思いであろうが、慣れっこになってはいけない、麻痺してはいけない話である。
 宗教がビジネスになってしまった現在、真の宗教者不在の時代と言えるだろう。

■父親がいきなり生徒を平手で数発たたいた

 
さて、ちょっとびっくりのニュースが飛び込んできた。
 栃木県さくら市の中学校でいじめの加害者への報復事件が起きたのである。
 まだ詳しい事情は分からないが、いじめる側の男子生徒を、いじめられる側の父親が平手で数回殴ったというのだ。
 私は、
「やりすぎだ」
「暴力はいけない」
 などときれいごとを言うつもりはさらさらない。
 忸怩たる父親の気持ちが良く分かるからである。
 誰が何と言おうと、一番悪いのは、いじめを止めないその生徒なのだ。
 だから、私は、
「さもあらん」
 と、事件になるのを覚悟の上で息子をかばう父親に同情する。
 息子に何かがあってからでは遅いからだ。

 自分より強い奴にちょっかい出す奴はいない。
 つまり、いじめとは、弱い者いじめなのだ。
 それも、複数でよってたかってである。

 以下、その最新ニュースである。
 これはそのニュースの補足だが、

「教諭は今年7月ごろ、いじめられた生徒から
〈ペンで突かれる〉
 などと相談を受け、男子生徒に注意。
 他の生徒にも同様の行為をしていたため、指導を続けていた。」


 
という。
 7月頃に相談をしていて、まるで解決しなかったから面談となったのだろうが、ということは5か月経過してたということなのだ。
 学校側には、いじめがあっても隠し続けるし、或いはシラを切るし、いじめ問題を解決する力はないと言っていいだろう。
 だから、親が出るしかないのだ。
 
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父親、「いじめた」生徒平手打ち 訪れた中学校で
2010年12月15日 12時29分

 栃木県さくら市の中学校が、2年の男子生徒へのいじめを訴えて訪れた父親といじめたとされる男子生徒を校内で面会させ、父親が腹を立てて生徒に平手打ちをしていたことが15日、分かった。
 担任教諭も立ち会い、いじめをなくすために話し合いをする予定だった。
 学校は
「当事者を直接会わせたことは不適切だった」
 としている。
 学校によると、父親は14日朝、生徒がいじめを理由に欠席したため
「相手の生徒と話がしたい」
 と電話をした上で親子で学校を訪問。
 会議室で教諭、相手の生徒を加えた4人で話し合いを始めたが、父親がいきなり生徒を平手で数発たたいた。
 教諭は7月ごろ、いじめられた生徒から相談を受け、男子生徒に注意。
 他の生徒にも同様の行為をしていたため、指導を続けていた。
(共同)


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