■「陰徳、陰徳」 

 以下、平沼赳夫メール通信 [info@hiranuma.org]からである。
 タイトルは、
「◆トイレの神様◆ 日本の心を伝える会メールマガジンより転載」
とあることをお断りさせて頂く。
 なんと、あの鍵山秀三郎先生のことが、平沼先生のメールに掲載されているのだ。
 そういえば、今週土曜日に我が「姚江の会」で話をしてくれる石田智裕氏は、数年前から鍵山先生のもとでトイレ掃除に励んできた経歴の持ち主でもある。
 鍵山先生の膝下での掃除の話も、耳にできるに違いない。

 私はというと(苦笑)、随分前の話になるが、鍵山先生に
頼まれて「日本を美しくする会」で講演をさせて頂いたことがあるし、その後、都内や地方の中学校のトイレ掃除大会に、仲間と何度か参加させて頂いたことがある。
 終わった後のそう快感は、格別のものがあることは確かである。

 私はというと(笑)、我が家の周辺のゴミ拾いと、今日もやったばかりだが共有スペースの階段の清掃などに努めさせて頂いている。
 町内会での年に一度の大掃除には、仕事の都合もあってこのところなかなか出れないのだが、出ないでいると、近所で会ったときなどに、
「大掃除に何で出て来ないの」
 と私を白い目で見る方がいるのだが、
「そうは言っても、あなた方は知らないかもしれないのだが、私は普段からゴミ拾いや掃除はまめにやってるんですよ」
 とつい言いたくなるのだが・・・、
 と、自らに言い聞かせてぐっとこらえている今日この頃である(笑)。
 でも、ここで言ってしまったから、陰徳にならないか(笑)。

 以下、いいお話なので、是非ご一読を!

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■日本は本当にいい国です■

現在の殺伐たる世相は、日本人が日本の心を忘れ、
先祖の努力に敬意と感謝の念を持たなくなったこと
誇りを見失っていることに大きな原因があると存じます。

マスコミが報道せず学校では教えられることのない
本来の日本の姿を伝えることも重要です。

多くの日本人が日本の素晴らしい歴史や伝統を知り
たくさんの良いところに気付くことが出来れば日本は変わると思います。

本当に気持ちのいい話、感動した話は自分だけの胸に留めておけません。
誰かに伝えたくなる話が、日本にはたくさんあります。

(転載)
日本の心を伝える会メールマガジン 2010/12/06(月曜日)
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 ホームページ http://www.nippon-kokoro.com/

◆ トイレの神様 ◆ 

歌手植村花菜さん作詞作曲の「トイレの神様」が、今年の紅白歌合戦に選ばれました。

「トイレには、それはキレイな女神様がいるんやで。
だから毎日、キレイにしたら、女神様みたいにべっぴさんになれるんやで」

主人公は、おばあちゃんにそう教えられ育ちます。
少し大人になり、おばあちゃんを残して家を離れます。

そして2年、おばあちゃんは亡くなりました。
自分を育ててくれたおばあちゃんに恩返しができなかったことを後悔し、そして歌います。

「気立てのよいお嫁さんになるのが夢だった私は、今日もせっせとトイレをピカピカにする」
「おばあちゃん ありがとう ホンマにありがとう」

花菜さんの哀愁を帯びた歌唱に、ちょっと目頭が熱くなります。

しかし、本当にトイレには女神様がいるのでしょうか。

昭和62年、国鉄が民営化され、JR各社が発足しました。JR各社がまず取り組んだのが、利用客に対する挨拶とトイレの清掃でした。

国鉄時代の駅のトイレは、誠に汚かった。
労働組合はストを連発し、権利ばかりを主張していました。

その結果の象徴がトイレの汚さです。
利用客へのサービスの意識は、かけらもありませんでした。

経営者も職員も意識改革が必要でした。
その後の状況を私たちは知っています。
経営はよくなり、トイレは見違えるようによきれいになりました。

自動車用品販売会社の鍵山秀三郎さんは、会社創設の頃、いろいろな会社を渡り歩いてきた中途採用の社員たちの心が荒んでいたのに悩みました。

そしてある時、職場環境をきれいにしておけば、社員の心の荒みもなくなると考え、率先して社内の清掃を始めました。
特に汚れが目立つトイレの清掃に、早朝出勤して力を入れました。

数年間は、社員は誰も協力してくれず、
「うちの社長は掃除しかできない」
と言う社員の批判を外部の人を通じて、しばしば耳にしました。
さんざん迷いました。
しかしこれしかないと愚直に続けました。

そして20年がたちました。
社員も協力してくれるようになっていました。

気がつけば、いつの間にか大きな変化がありました。
社風が見違えるようによくなったことです。
店舗を拡大するなど、会社は大きく発展していました。

掃除は普通は共同作業で行います。

共同作業には、連帯感と協調性を高める効果があるのですね。

連帯感、協調性が高まると、社内の人間関係がよくなり、職場の雰囲気が穏やかになります。

それを仕入れ先やお客様からも評価されるようになったのです。

今、悩みを抱える多くの企業経営者が、トイレ掃除による経営改革に取り組んでいます。

鹿児島県のある総合病院では、院長先生自らが率先して、トイレ掃除に取り組みました。
病院の経営はどこも大変です。
この病院も長い間、赤字に悩んでいました。

しかし驚くべき変化が現れました。
黒字に変わってきたのです。

何故そうなってきたのでしょうか。

院長先生のお話では、今までは
「患者を診てやる」
と言う態度がなきにしもあらずであったのが、トイレ清掃に取り組んでから、職員全てが患者さんに喜ばれる診療に取り組むようになったから、とのことです。

そうなると患者さんとの何気ない対話にも、心を配るようになります。
その評判を聞いて利用する患者さんが増えます。

内部の改善も進みます。

好循環が生まれたのです。

荒れて荒れてどうしようもなかった学校が、トイレ掃除により見違えるようになった例も、数多く報告されています。

広島県のある高校がそうでした。

地元の警察の協力を得なければ、とても手がつけられない問題校でした。
校庭は荒れ、校内はゴミが散乱し、トイレは想像を絶する汚さ、授業中なのか休み時間なのか区別がつかない授業風景でした。

ある時改善のチャンスが訪れました。

警察との懇談の折に、掃除による改善を推進している団体を紹介されたのです。
早速、その団体の協力を得て、校内清掃に取り組みました。

トイレの清掃には、生徒達は最初は嫌がりましたが、やり始めれば逆に率先して取り組むようになりました。

自分の手で、みるみるトイレがピカピカになる、やればやるほど結果が出る、これは新鮮な経験なのでした。

1年たちました。

校内が急速にきれいになるのと平行して、校風が変わってきました。
もう警察のお世話になることはなくなりました。

7年間、開くことができなかった体育祭が復活しました。
体育祭ではマスゲームが行われました。

チームワークが取れた見事なマスゲームでした。

関係者は、
「あの生徒達が・・」
と涙が止まらなかったそうです。

トイレには女神様がいたのですね。
そして企業を、病院を、学校を
「べっぴんさん」
に変えてくれました。

何故そうなるのか、関係者は次のように思っています。

トイレをキレイに清掃すれば、
「謙虚な人になれる、気づく人になれる、感動の心を育む、感謝の心が芽生える、心が磨かれる」


昔から、
「便所には神様がいる」、
「便所の掃除をすると美しくなる」、
「便所の掃除をする女性は、美しい子供を産む」
などの言い伝えは、全国にあるようです。


その言い伝えが、植村花菜さんの歌に現れ現代の人々の心を癒し、また悩める企業、病院、学校に、改善への希望を与えてくれているのです。

わが国の伝統・文化の深さと、それが現代にも活きる凄さを感じます。

(参考文献)鍵山秀三郎「掃除道」PHP刊、その他

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衆議院議員
平沼 赳夫 事務所
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