■民主党は、一体日本をどうしたいのか、そのビジョンがまるでないままに、良かれと思った思い付きをただ打ち出しているにすぎない

 
以下、平沼赳夫メール通信 [info@hiranuma.org]からである。
 民主党が推進している夫婦別姓を認める、という法案に対しての反対意見である。
 私たちの生活に大変大きな影響を与えるものだけに、よくよく勉強しなければならない問題である。
 それにしても、この問題は、国民の総意から出たものではないのだし、他に重要問題が山積しているはずなので、枝葉のことを取り上げて、さも仕事をしている気になっているのではないだろうか。
 いみじくも、民主党は、この件に関して、
「世論にばかり左右されるものではない」
 等と公言しており、まさに開き直りであり、国民無視なのである。
 民主党は、一体日本をどうしたいのか、そのビジョンがまるでないままに、良かれと思った思い付きをただ打ち出しているにすぎない。
 なんともひどい政党に政権移譲をしてしまったものだが、こうなったのも、自民党が腐りきっていたことが大きい。
 今後、民主でも自民でもない政党に登場して頂く以外、手がないように思える。
 
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民主党調査会、夫婦別姓容認の提言を強行提出 保守系議員の反発を「無視」
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(産経 2010/12/2)

 民主党の子ども・男女共同参画調査会は、保守系議員らの反発で紛糾したが、選択的夫婦別姓制度の導入を事実上容認する提言を提出。
 提言は「答申を最大限尊重して第3次基本計画を策定すること」と明記。

≪記事本文≫
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101202/stt1012022235012-n1.htm

 民主党の子ども・男女共同参画調査会(会長・神本美恵子参院議員)は2日、 党政調役員会に対して、選択的夫婦別姓制度の導入を事実上容認する提言を提出し了承された。

 政府の第3次男女共同参画基本計画案への党提言の原案に当たるものだが、同日の調査会で保守系議員らが
「世論を踏まえておらず拙速だ」
 などと反発し、議論が紛糾したにもかかわらず、提出を強行した形だ。

 提言は
「男女共同参画会議の答申を最大限尊重して第3次基本計画を策定すること」
 と明記した。

 政府の男女共同参画会議は7月、
「選択的夫婦別姓制度を含む民法改正が必要」
 とした
「基本的な考え方」
 をまとめ、菅直人首相に答申。
 政府は年内に第3次計画を閣議決定するが、答申を
「最大限尊重」
 することは、選択的夫婦別姓制度の導入を容認することを意味する。

 2日朝の調査会では保守系議員から
「世論の動向を踏まえるべきだ」
「社会の仕組みの根本にかかわる問題だ」
「夫婦別姓の長所、短所をちゃんと検討しているのか」
 などの反対の声が相次いだが、
調査会役員は
「世論にばかり左右されるものではない」
 として、神本氏への一任をとりつけ、提出を強行した。



■「世論に左右されない」国民無視の民主党本部にご意見を!

 〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
  FAX:03-3595-9961
  メール(ウェブサイトより):http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html


◆千葉法相 夫婦別姓など「公約外でも成立」
(産経 2010/6/30)

 千葉景子法相は29日の記者会見で、選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案と人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)が民主党の参院選マニフェスト(政権公約)に記載されていないことについて
「マニフェストに載っていない、あるいはテーマになっていないことが特段問題になることはない」
 と述べ、参院選後も引き続き法案成立を目指す考えを示した。


■□■夫婦別姓がなぜ良くないのか ・・・ 戸籍制度の破壊が目的

 民主党は、国益や公約は守りませんが、自分たちの日本解体イデオロギーの推進実現には全力を尽しています。

「子供が18歳になったら『家族解散式』をやろう」(福島瑞穂氏著『結婚はバクチである』)
「(別姓の夫婦が多くなれば)外からみると、事実婚なのか、法律婚なのか、分からないと思います。私は、事実婚なのか、法律婚なのか、まったく分からなくした方がいいと思うんです」(福島瑞穂氏著『夫婦別姓はいかが』)

 この制度は、こんな便利でお得なメリットがあります。
 そしてあくまで「選択制」ですから、必要がない人や嫌だと思う人は「制度を利用しなければ」よいのですから、まったく問題はありません。

 大体どんな商品でもこのような「売り方」をするものには要注意です。
 どんな危険な内容であっても「利用しなければ大丈夫」が罷り通れば、必ずその災禍は「利用しないもの」に及んできます。

 推進者は制度のメリットを強調し、一部の希望者のみに認めるだけで、社会への影響は少ないと説明します。果たして本当にそうなのでしょうか。

 夫婦別姓制度が家族の一体感を損ない、子供に悪影響を及ぼすことは間違いありません。
 何より夫婦別姓は親子別姓なのです。

 
毎日のように報道される
「児童虐待」
 は統計以上に深刻さを増していると考えられます。
 ただでさえ歪んでいるわが国の親子の関係が、夫婦別姓・親子別姓・事実婚の増加・安易な離婚再婚によって、ますます脆弱になるとの懸念があります。
 
 
 日常生活で余り意識されることはありませんが、日本の家族と社会を根本で支えているのが戸籍です。

 戸籍は、出生・結婚・死亡などを「夫婦と未婚の子」を単位として登録します。
 戸籍制度は結婚や相続など家族と社会の係りにおいて重要な役割を担うと同時に、家族が運命共同体であることの一体感を維持するという機能をも有しているのです。

 日本のこの戸籍制度は、実は、大和朝廷時代にはすでに日本に定着していた歴史ある制度です。
 孝徳天皇の御代に広められ、大化2(646)年1月の大化の改新によって全国で作成された「庚午年籍(こうごねんじゃく)」が、これが我が国の「戸籍」の始まりです。

 戸籍制度は、日本にしか存在しない世界に誇る制度です。
 家族の連続性、一体性を記し、未来に残していく証しです。
 
 江戸時代から明治初期にかけて日本に来日した外国人たちは、当時の日本の治安の良さ、ひとびとの遵法精神に、まさに「驚嘆」しています。

「日本は非常に古い文明を持ちながら、それを見事に近代文明に適応させた国、偉大な過去と偉大な未来をあわせ持つ国でもあるのです。」

私がどうしても滅びてほしくない一つの民族があります。それは日本人です。あれほど古い文明をそのままに今に伝えている民族は他にありません。
 日本の近代における発展、それは大変目覚しいけれども、私にとっては不思議ではありません。
 日本は太古から文明を積み重ねてきたからこそ、明治になって急に欧米の文化を輸入しても発展したのです。
 どの民族もこれだけの急な発展をするだけの資格はありません。
 しかし、日本にはその資格があるのです。
 古くから文明を積み上げてきたからこそ資格があるのです。」

「彼らは貧しい。しかし、高貴である」

 明治時代のフランス駐日大使 ポール・クローデル(1868年8月6日 - 1955年2月23日)の言葉です。

 こうした外国人から見た日本人の日本人らしさの根幹をなすのが、戸籍制度のもと、人は単なる
「個人」
 として生きるのではなく、先祖から受け継ぎ、親兄弟や子や孫、まだ見ぬ子孫へ繋がるといった、歴史の縦軸の中に生きるという感性です。

 それは
「恥」
 の文化につながり、責任感につながるのだと存じます。
 個で自分本位であれば、
「恥ずかしい」
「みっともない」
 と言う感情は起こりません。

 戸籍を失い、夫婦も親子も別姓というなら、何かを守り、継承するという縦軸のつながりを喪い、日本人は、ひとりひとりがみんなバラバラの個人主義の国となります。
 それはもはや
「国家」
 ではありません。

 そして
「血統」
「家柄」
「家」
 の否定、
「個人」
 を最重要とする価値観の行き着くところは
「皇室の廃止」
「日本の人民共和国化」
 に他なりません。

 夫婦別姓導入は、国体破壊への道であることをぜひご理解いただきたいと存じます。

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衆議院議員
平沼 赳夫 事務所
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