■追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子大学生=当時(20)=が平成19年、大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺したにもかかわらず、大学側が調査せず放置していたことが30日、関係者への取材で分かった。

ブログを書くために、ネット上で上村明子さんのいじめ自殺を調べていて、わが国で、もうひとつのいじめ自殺事件が現在進行中であることを知った(驚)。叫び
 正直、この事件にも別の意味で驚きを隠せない。
 というのは、被害者は、在日インド人の大学生なのである。
 さらに、驚かされるのは、このいじめによる自殺事件は、追手門(おうてもん)学院大学(大阪府茨木市西安威2丁目1番15号)側が隠蔽してきていたというのだ。
 なんと、事件は、平成19年(2007)年に起きていたのだ。
 事件をうやむやにしようとする大学側への抗議だと私は思うのだが、この青年の父親は、その後、後追い自殺をしている。
 最高学府であるはずの大学がこれでは、我が国の教育界は、地に落ちたとしか言いようがない。しょぼん
 知識と技術だけを追求し、人として一番大事な人間性の陶冶を忘れてしまった我が国教育界の象徴的な事件だと私は思うのだが・・・。
 日本国にとってはもちろん、私立大学にとっても、大阪府にとっても、大変なイメージダウンだと思うのだが。
 それにしても、大学側の隠ぺいを暴いた「産経新聞」には、エールを送らせて頂きたい。グッド!

■追手門大学院大学は、サッカーチーム「ガンバ大阪」のトレーニングウェアスポンサーで、オフィシャルスポンサーは、あの朝日新聞である。こうなると朝日新聞は、この事件の隠ぺいに加担してきたとしか思えない。

 ちなみに、追手門大学院大学の理事長は大木令司氏、学長は落合正行氏である。
 参考までに、追手門大学院大学と言えば、サッカーチーム「ガンバ大阪」のトレーニングウェアスポンサーである。
 こんな大学が応援しているサッカー・チームは、今後応援できない、と思うのは私だけだろうか。
 大変興味深いことには、「ガンバ大阪」のオフィシャルスポンサーが、あの朝日新聞なのである。こうなると、朝日新聞は、この事件の隠ぺいに加担してきたとしか思えないのだが・・・。
 朝日新聞は、もはやマスコミの使命を忘れているとしか言いようがないではないか。
 朝日新聞を購読している人は、朝日をやめて、ぜひ産経新聞に切り替えてほしい。

 それにしても、追手門学院大学は、学生にもOBにも失礼だし、「ガンバ大阪」にも、朝日新聞にも失礼だと思うのだが・・・、そう思わないからこそ、この事件を3年間も放置して、未だにうやむやにしようと思っているのだろう。

 この件、追って続報をと思っている。
  
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大学が「いじめ自殺」を隠蔽 「息子に会いに…」父も後追い自殺
産経ニュース、2010.8.31 02:00

 追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子大学生=当時(20)=が平成19年、大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺したにもかかわらず、大学側が調査せず放置していたことが30日、関係者への取材で分かった。
 大学側は調査に積極的だった大学生のゼミ担当教授を遺族の窓口担当から外すなど隠蔽(いんぺい)工作とも取れる対応に終始。遺族は大阪弁護士会人権擁護委員会に人権救済を申し立て、
「きちんと調査してほしい」
 と訴えている。
 大学生の遺族や関係者などによると、大学生は19年6月8日、神戸市の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった。自宅がある8階から飛び降りたとみられ、部屋には遺書が残されていた。
 父母あての遺書には
「学校で受け続けたイジメ (略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」
 などと記されていた。
 自殺2日前の携帯メールにも大学でのいじめを示唆する内容が残されていた。
 このため遺族は、ゼミ担当教授らに、自殺原因とみられるいじめの調査を依頼。この教授が再三にわたり、大学側に早期の調査と原因究明を求めたが、大学側は
「調査対象の学生の親から苦情が出る」
 などとして調査しなかったという。
 大学側は自殺から約半年後の20年1月、相談した弁護士からも
「調査すべきだ」
 との進言を受けたが、
「大学と小中高(のいじめ)は異なる」
「別の弁護士は調査の必要がないと言った」
 などとして放置し続けたとされる。
 さらに、遺族の窓口となっていたゼミ担当教授を、この問題から外す措置を取ったという。
 この問題は21年10月に大学内の人権啓発委員会でも取り上げられたが、それでも調査が行われることはなかった。
 大学側は今年2月になって、遺族に「見舞金」を渡したが、この際、遺族に
「相互に何らの債権債務がないことを確認した」
 とする「合意書」への署名を求めたという。
 遺族は
「大学側に調査を要求する権利を侵害された」
 として、今月23日に大阪弁護士会に人権救済の申し立てを行った。
 大学側は、産経新聞の取材に対し
「遺族から要望がなかったので調査しなかった」
 と話している。

 大学側は虚偽説明
 自殺した在日インド人の男子大学生=当時(20)=は、家族思いで重病だった父親に代わり、アルバイトで一家の生活を支えていたという。
 一家は、父親がインド料理店を経営するなど、かつては経済的に豊かだったが、父親が重い肝臓病を患い失職。
 このため、母親のパートと大学生のアルバイト収入でやり繰りせざるをえない状況となり、父親の治療費もかさんで家計は苦しくなったという。

 それでも父親のインド料理店を継ぐのが夢だったという大学生は、追手門学院大学の経営学部に入学。
 アルバイトと両立させていた学業もトップクラスの成績で、自殺前日には学内の奨学生に推薦されることが決まったが、その朗報を聞くことなく自ら命を絶った
 遺書には
「学校で受け続けたイジメ」
 とあったほか、自殺する2日前に親友に送った携帯メールには
「毎回学校で嫌な思いをするのは耐えられない」
「学校行くたびに傷ついていくなんて最悪」
「学校は楽しい場所であってほしい」
 などと大学でのいじめを示唆する文面が残されていた。
 大学で一体何があったのか。
 悲劇は続き、自宅で療養中だった父親も約1年後、
「息子に会いに行く」
 と言って同じ場所から飛び降り、後追い自殺した。
「息子と夫はもう帰ってこないが、息子がなぜ自殺しなければならなかったのか調査してほしい」
 最愛の息子と夫を相次いで失った母親は訴える

 しかし、大学側は母親の訴えや、
「調査すべきだ」
 とする関係者の進言に耳を傾けることはなかった。
 大学側は
「遺族から何度も要望を聞いたが何もなかった」
「いじめの事実も確認されなかった」
 と説明するが、産経新聞が入手した内部資料によると、大学幹部らの打ち合わせで、
「遺族は調べてほしいといっている」
「(いじめをした)問題であろう学生の名前は分かっている」
 などという発言があった。
 にもかかわらず、取材に対し、平然と虚偽の説明をする大学側の対応には根深い隠蔽(いんぺい)体質を感じざるを得ない。

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インド人学生いじめ自殺、友人ら「追及の会」大学に解明要求
2010年11月01日08時46分 / 提供:産経新聞

 追手門学院大(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生=当時(20)=が平成19年、大学でいじめを受けたとする遺書を残し自殺した問題で、男子学生の友人らが、
「自殺事件原因追及の会」 
 を結成した。
 近く大学側に書面で真相究明を求める。
 結成したのは男子学生と同じゼミに所属していた友人ら4人。
 大阪市内で30日、会合を開き
「いじめの加害者などの全容解明や遺族への謝罪、再発防止を含めた説明」
 を大学側に求めていく方針を決めた。
 大学側は10月、弁護士ら5人でつくる第三者委員会を設置。
 大学と同委員会で自殺の原因などを調査するとしている。


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