日本で今まで切ったことがないくらいのショートボブにして、数ヶ月、伸びっぱなしの髪に嫌気がさして意を決してフランスで髪を切ることに。
いろいろブログを見たりしていると、日本人の髪と西洋人の髪質が異なるため、美容院に行って散々な目にあった、、、という恐ろしい記事を目にする。
日本にいるときに行きつけの美容師さんとも相談した。

「海外勤務のお客さんが言うんですよ〜やっぱり美容院は日本が一番って!だからその人は帰国の度に美容院にまず行くって言ってました。やっぱりね〜髪質が違うから切る技術も違うんですよね。もちろんパーマやカラーの薬液も違うんで、地毛がくるっくるの外国人のお客さんなんかは日本でストパーにしてくれ!ってやってきても私たちは「無理!!あなたの髪はうちでまっすぐにはなりません、今よりクルクルが酷くなるか髪が溶けます!!」って断るんです。髪の構造が違うからパーマかからないんですよ〜。だから日本人が海外に行ってパーマかけてもすごいことになっちゃうんでしょうね〜。。。」

怖すぎる!!!!絶対パーマやカラーなんてフランスではしない、そう心に誓ったのです。


ということで、今回はカットのみ。実はもっと前に切りたくなって美容院行きたいってママに相談したら「まだそんなに長くないし切らなくてもいいんじゃない?」なんて言われ、数週間は我慢したけどやっぱり無理!!ってなって美容院の予約をしてもらった。行けるのはそこから数週間後。日本だったら次の日でも行けてたのに、、、結局行きたくなって1ヶ月放置!ママの友達がやってるママの行きつけの美容院。その日はママもカラーで予約を入れた。

美容院に行く、というより、理髪店に行く、という意気込み。プロジェクトAのテーマソングを聞きながら戦闘モードに入る、、、サモハンキンポウみたいな髪型になっても、私は後悔しない!!(泣)(てか例えが古すぎる)覚悟を決めた。

当日、美容院につくと先客が1名。カラーリングしてる10代と思われる若いお嬢さん。カラーで時間置いてる間にママのシャンプー、カラーリングをスタート。
以前もここに来てみんなのいろいろ受ける施術を側でずーっと見ていたけど、やっぱり日本の美容院は丁寧だしサービスがいいんですよね〜。見てて違いが一目瞭然。それが今日自分がされるなんて、ドキドキがとまらない!!笑
シャンプー、カラーの時のイヤーキャップなんてありゃしないし、カラーの時に生え際に塗ってくれるクリームなんてないので、染めて数日間はまるでお猿のかつらをかぶっているようなパキっと色分けされた頭皮と顔で日々を過ごすことになる。えええええええ!!!!!
先客のお嬢さんのカラーが終わり、鎖骨より下の長めの髪を切るようだ。美容師のケイティさんが髪をとかす。日本ならまずここでパーツ分けして切るんであろうが、ケイティさん、そのままクシでとかした髪を切り出した!!まじか!!パーツに分けないのね!!!!自分も心の準備をしようとするが、整わない!!落ち着け〜〜と置いてあったヘアカタログを手に取る。中にはすごい個性的な、ウケを狙っているような髪型がほとんど!!やばーーーい!!!これがフランスのトレンドかーーーー(汗)自分がプリントアウトして持ってきた希望ヘアスタイル”前下がりボブ”、でもこんなに前後の強弱つけられて後ろ刈り上げられたら困る!!!ってゆー”ヘアスタイル”、、、というより私にとっては”症例”を発見。こーならないように絶対説明しなければ!!それだけは固く誓った!!

そうこうしていると一人の男性とその息子が来店。若い女性が帰ったあと、少年の髪を切り、その後少年のパパの髪を切り、ママの髪を仕上げ、いよいよ私の番。
まずはシャンプー。。。のそのシャンプー台の首が痛い!クッションがない(笑)洗い方はまずまず。でも久しぶりに耳にジョボボボボボ〜〜〜〜とお湯がかかる。耳を避けてお湯をかけるとか、しないんですね、そーですよね。
シャンプー終えて前を見るとお婆さんと青いロン毛のかつらをかぶった子供が来店していた。ケイティさんの娘さんらしい!私の近くをチョロチョロしてたその女の子に「きれいな髪ね〜〜」と声をかけた。4歳のその子は笑ってた。
その後鏡の前に移動し、いよいよ散髪の儀。。。ケイティさんは「本当に真っ黒の髪で綺麗ね〜〜」とアジア人の髪を初めて切ると言っていた!髪が固くてハサミがダメになったらごめんなさい、、、と祈る(笑)
ちゃんとパーツに分けて切り始めてまずは安心。少し説明しながらそしておそらくは写真通りに切ってくれた。でもすくのはすきバサミで表面から適当にハサミを入れて、、、。個人的にはもーすこし空いて欲しいかな〜〜ってゆー丸いフォームで仕上がった。何か言って悪くなってもいけないし、これも悪くないのでこれでよし!にした。

切られている時も、女の子はお婆ちゃんに抱かれ一緒に私の横に座ってニコニコしながら私を見てた。途中青いかつらを彼女は脱ぐと金髪に近い茶色いクルクルのショートカットが露わに。「あら!こっちの髪も素敵ね!」と褒めたら天使のような笑顔で照れていた!めちゃくちゃ可愛い!!!笑
「その服きれい」なんて4歳児に褒められ「あらありがとう!あなたの服もきれいよ」なんて会話しつつ、私の髪が仕上がった。女の子がママのケイティに耳元で何かを訴えた。そしてママが私に「この子がね、あなたのその黒くて綺麗な髪に触れてみたいんですって」
やっぱそんなに珍しいんだーーーーー!!笑 「いいよー触りなよー♡」って触らせた。  反応なし!!笑

レジのお金の受け渡しをママと一緒にしてくれたその女の子に、日本から持ってきてた飴をあげた。するとママは「あら〜良かったね〜!お礼にビズをしてあげなさい」って言って女の子がレジから出てきた。いつものほっぺとほっぺのビズかと思ったら女の子は私のほっぺにブチュ!!っと!笑 この天使に日本からやってきたおばちゃんメロメロになってしもーたわぃ♡

車を出発させるところまで見送ってくれた少女、日本からやってきたこのおばちゃんがそーとー珍しかったのね〜〜また来るからね〜〜なんて思いながら美容院をあとにしたのでした。


さて、髪型も切る前より全然まともになったし、気に入っています。なによりやっと切れた!!というすっきり爽快感!ママは「とってもいい仕上がりよー!!とてもきれい!!前の髪は良くなかったわよ!でも今はとってもすてき!こうでなくっちゃ!!」と今の髪を絶賛してくれました。

。。。ん?
「前の髪は良くなかった」ですって?私に「まだ切らなくて大丈夫よー」て言ったのを彼女は忘れたんでしょうかね。きっと忘れたんですね、ははははははは