
人気ブログランキングへ
【本記事の主張】
諸外國においては、
「右翼=保守派=王黨派=資本主義=體制派=金持」
「左翼=革新派=ジャコバン派=共産主義=反體制派=貧乏人」
と、きれいに圖式化しうるから、左右の區別は有效である。
昨日は、台風騷ぎがございました。みなさま、御無事でせうか? 台風が來るときは、田畑が心配だからといって見に行ってはなりませんよ。眞夏にビニールハウスにはひって作業するのと同じくらゐ、危險な行爲ですから。災害時にかぎらず、もっと御自分を大切になさってくださいね。
「わが國において、保守・革新の區別は無用である。」
「その代りとして、《シラス(シロシメス)・ウシハク》の區別を用ゐるべきである。」
と、わたくしは以前より主張してきました。が、その詳しい理由については、まだ申上げてこなかったやうにおもひます。そこで、けふからしばらく、その話題について御話しすることにいたします。どうぞ御附合ひくださいまし。
政治勢力を色分けするときは、ふつう、「右翼・左翼」と分類いたします。その意味するところは、こんなことでせう。
「保守派・革新派」
「王黨派・ジャコバン派」
「資本主義・共産主義」
「體制派・反體制派」
「金持・貧乏人」
外國の事象を説明するときは、それでもよいのです。が、こと我が國についてとなると、事情が變ってまゐります。
「アメリカの保守・日本の保守」といふ記事で述べたやうに、國がちがへば保守するものも異なります。わが國は《君民一體》をそのアイデンティティーとしますから、それを維持・發展させる者こそが“日本の保守”であるべきなのです。
ただ、「保守」といふ用語をつかふと、外國のそれと混同されてしまふ虞れがあります。いえ、實際に混同が起きてをります。その混亂を終熄させたいとおもひ、わたくしは古典から
「シラス(シロシメス)とウシハク」
といふ區別をもってきたのです。御承知のとほり、それはわがブログの題名でもあります。
ふつう、君主といふのは、金持の味方をします。みづからも金持であり支配階級ですから、當然と言へば當然です。西洋の王樣、支那の皇帝など、たいていはその通りであります。
「右翼・左翼」の區別が生まれたフランスでも、事情は同じです。ブルボン王朝の君主たちはみな、金持階級の味方をし、みづからも贅澤な暮しをしてをりました。それもあって、王政は倒されてしまったのです。
フランス革命時の議會において、議長席からみて右側に“王政を支持するグループ”が坐り、左側に“王政に批判的なグループ”が坐りました。そこから「右翼・左翼」の區別が生まれたわけです。
王政を支持するグループは、要は金持連中です。金持の利益を代辯します。もちろん、議員自身も上級貴族であり、金持です。體制派と言ってよいでせう。社會變革を望まず、そのままの氣樂な暮しを維持したい人々です。
一方、王政に批判的なグループとは、現状に不滿をいだく人々です。そして、被支配階級の支持を受けます。議員自身は貴族なのですが、下級のため、今の境遇には不滿です。反體制派とよべます。社會を變革してみづからがのし上がらうといふ野望をもつ人も、少なくありません。
さういふわけですから、
「右翼=保守派=王黨派=資本主義=體制派=金持」
「左翼=革新派=ジャコバン派=共産主義=反體制派=貧乏人」
といふ區別が、わりときっちりできます。これは、ロシア革命や支那の共産革命にも當てはまります。すべての革命がそのやうに圖式化できると言っても、過言ではありません。
ひるがへって、わが國はどうでせうか? 天皇は、金持の味方でせうか? その答へについては、次の記事で御話しいたします。
(つづく)
【本記事の主張】
諸外國においては、
「右翼=保守派=王黨派=資本主義=體制派=金持」
「左翼=革新派=ジャコバン派=共産主義=反體制派=貧乏人」
と、きれいに圖式化しうるから、左右の區別は有效である。
最後まで御讀みいただき、誠にありがたうございます。本ブログの活動を認めてくださるかたは、ぜひこのボタンをクリックしてください。日々の勵みになります。

人気ブログランキングへ