●株主の意味
では株主になるとどうなるのでしょうか。
株主はその会社のオーナーですから、会社の様々な権利を所有することになります。
その権利をざっとあげてみると、配当をもらう権利、株主優待を受ける権利、株主総会に出る権利(議決権)、株式分割などを受ける権利、会社が解散したときに残った財産を受け取る権利などがあります。
これらの権利について少し詳しくみていきましょう。
・配当をもらう権利
株式を発行した会社は利益を上げると株主にそれを分配します。たくさん儲けた会社ほど多く配当を出すことができます。
利益が出なければ当然配当はなしです。だから儲けて配当を増やしてくれそうな会社の株を買いたいところです。それは自分で見極めないといけません。
現在の日本企業の配当率はだいたい1%~2%くらいです。それでも預金利息よりは高いですね。配当をもらうには株を買うだけではいけません。
権利日に株を持っておく必要があります。権利日とはその日に株を持っていれば配当を受け取る権利を得られる日です。逆にその日1日だけ株を持っていればOKです。ただし、会社によってその権利日は異なるので注意してください。
株主優待を受ける権利
優待はやっている会社とやっていない会社があります。雑誌などで紹介してくれています。
優待も配当と同じで権利日に株を持っていればもらうことができます。会社によって様々な優待があるのでうまくすれば結構おいしい思いができます。
株主総会に出る権利
これはつまり経営に参加する権利です。株には1株ずつに議決権というものがついています。ですから株主総会に行って議決権を行使することによって会社経営に口出しすることができるのです。
ただし、保有株数の差によって議決権の強さにも差があります。当然たくさん株を持っていれば強い議決権を行使できるのです。
会社が解散したときに残った財産を受け取る権利
会社は株主総会で解散が決議されたり、他になんらかの理由で解散することがあります。そのときに会社に残っている財産を持ち株数に応じて分配します。上場株式には解散や倒産はほとんどないと思われますが、
もし、解散したときに株主に対して、1株当たり払えるお金と、株価を比べたものにPBR(株価純資産倍率)という指標があります。PBR=1ということは現在の株価=解散価値になっているはずです。
以上が株主の意味でした。