0NE&ONLY


それは
いつもと変わらない
10代目の右腕としての帰り道・・・・




「送ってくれてありがと
獄寺くん。すっかり暗くなっちゃったねあせる大丈夫?」
「いえ。
とんでもないっすよ
10代目・・・・・・」

「どうかした?」


「いえ
なんでも無いんです。
おやすみなさいっ!!!」


ダッDASH!


10代目が
お手を振って下さってるのにも関わらず
俺は10代目の顔も見ずに走り出してしまった


どのくらい走ったのかはわからない
立ち止まった時には10代目の家も見えなくなってしまってたし
いつの間にやら
学校から帰る道を逆走していた


「何やってんだ
俺・・・・
また10代目に゛好き"って
言えなかった」

どうして今さっきまで一緒に居たのに肝心なことが言えねーんだ・・・


いつだってそうだ

俺は
10代目が他の奴
(特に野球バカ)
と楽しそうにしてるだけでいらいらするし
俺が電話をした時も悲しそうな声してて
でも俺には何も言って下さらないし

そんなことばっかりで
俺の気持ちがどんどん不安になる・・・・


10代目が
俺とおなじきもちだったら・・・・
なんてことないよな。



初めて
あのお方に触れたとき
とても暖かくて
全部を受け入れてくれるような気さえした

俺はあの方に逢って
人生が変わったんだ・・

もう二度と誰かに心を開くなんて思ってなかったのに10代目は
あの方は俺の中にすっと入って来てくれた・・・・


もう何処に居ても
何してても
もう俺は10代目のことしか頭にねーんだ!!!



そんなことばかり思っていたらいつの間にか俺の目からぽろぽろと涙が溢れていた・・・


「俺一人でばかみてー・・」
その時だった

ハァ・・ハァ
「・・そんなこと無いよ
獄寺くん。
てか 捜したんだからねー 家にも帰ってなかったし しかも真っ暗で
道迷うし・・・
いつも歩いてる道なのにさあ・・・
ほんと俺ダメツ・・・
「どうしたんですか!!!
10代目!」

俺は溢れていた涙を拭くのも忘れて叫んでしまった・・・

真っ暗になった
いつもの通学路の中
俺たちを照らしているのは電灯ひとつだけだった

「どうしたのは
こっちの台詞だよ
って
獄寺くん・・泣いてる?」

「わっ
これは・・・・」



もぅ
この時しかないと思った


「10代目!!!
あの・・・俺
ずっと言えなかったんすけど・・・・10代目が・・・」
  
  !?


俺が言いかけたその時
涙で濡れて冷たくなった俺の頬に暖かいものが触れた・・・・

「もうそれ以上言わなくてもいいよ
俺わかってるから・・・・・・////」


自分でキスしたのに
すごく恥ずかしがってる10代目を見て
また俺は愛おしくなった・・・

「10代目!!!」

俺は思わず抱き着いてしまった

そして
俺の想いを
全て打ち明けた。

10代目は何も言わずずっと俺の話を聞いてくれた



俺の想いを伝え終わった後の沈黙は
10代目によってすぐ消された




「よし。
じゃぁ家に帰ろっか
まだご飯だって食べてないでしょ?
それで
今日は俺んちに泊まりなよ。
良いよね?♪」


やけに楽しそうにしている10代目を見て
俺はポカンと口を開けてしまった。


慌てて俺は口を開いた
「そんなっ
迷惑掛けますから
しかも泊まるなんて・・」

「俺のこと好きじゃなかったっけ?
それにさ
俺もその、、、君のこと好きなんだし・・・・ね?」

そう言って
10代目はにっこり笑った


「はいっ!!」

10代目の口から そんなことが聞けるなんて
思ってもいなかった俺は
元気良く大きな返事をしてしまった・・・・・


「ぷっ
可愛いとこ有るよね
獄寺くんって」


俺はからかわれている
ことも気にせず10代目の手を握った



「さぁ
行きましょう!!!」



「うん。」










そして

俺達は真っ暗になった通学路をまたゆっくり二人で帰って行った・・・・・・












                                 END 









うう・・・・・

なんか新しく新年だからやろーかなー

と思い始めることにしたんですが汗



小説・・・・・・

しかもこれ半年くらい前に

ウーバーの曲元にして作ったやつです・・・・・



これから

ぼちぼち

新しいのかけたらよいなーと思うので

良かったら・・・