彼方きらめく星たちと
光輝く満月の宵
白き光放つ月
そが下方より
黒き霞 忍び寄る
黒き闇と相対し
霞に食われてはならじと
更に白く輝きを増す月
されど
黒き霞の力強く
やがて
深き闇へと沈みゆく
しばしの時は過ぎ
闇より戻りし白き月
何事も無かったごとく
煌々と輝く
美しきみつる月
ひととき
変じたは赤銅色
まるで紅き血満たす心の臓
ドクドクと熱き音を響かせし
君を想う我が血潮
今宵の月を 見上げた君へ
君へと 送る
つねは闇に深く隠せし我が想い
ひととき ほんのひととき
たとえ届くこと叶わずとも
不可思議な夜
今宵なれば
それも許されよう
星たちと
みつる月の幻想夜
2011・12・10(皆既月食の夜に)
変則的ですが、今日はペタ開けます