二幕の幕開けは
早くに親を亡くし、連れ子だった可愛いあやめのために
強く生きなければならなかった清水の辛さが浮き彫りになる
実はいとおしく大切に思うあやめを思って
清水が静かに苦悩するシーンがとっても切ない![]()
姫様と、約束の地に案内を頼まれたおさよ
姫様は延々と願い事を神社に祈る
おさよ:「どんだけたくさん願い事があんだよ」
姫:「願い事はたった一つですよ」
おさよさんがとっても美しく、コミカルな演技の冴えた素敵な方でした
お名前が判らなくて残念
二人の軽妙なやり取りの後やっとたどり着いたあやめと宗介
ここで初めて二人の幼い頃の約束が明かされる
一幕とこの場面での、本当の幼い子どもの台詞録音は
たどたどしいながらも、よ
く感じは出てました ![]()
「海って知ってる?」
「ううん、見たいけれどお城から出ては父上様に怒られてしまう」
「いつか見せてあげるよ」
「うん、約束よ」
~指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます 指切った~![]()
そしてその海辺
は宗介の生まれ故郷
やっと、やっと些細な
しかし二人にとっては『大切な約束
』を果たせたところに
またもや舞台に現れる堀田と柳田
観客席通路から現れた清水と磯辺
偶然清水が立ち止まって台詞を言う側の席だったので
重住さんの声にはしびれましたぁ![]()
本当にラッキー![]()
また、側で見えた十目治さんの表情と仕草が・・
まぁとっても嫌な奴のそれで…![]()
お見事でした![]()
姫とあやめたちを逃がし、清水と堀田、弥助の三人になったところで
またお話が動きました
弥助が妹の仇と狙う堀田に傷付けられた時
清水が堀田を斬る
堀田「何故だ?仲間ではないか」
清水「仲間などではない」
堀田「頼む、助けてくれ」
…弥助は仇を打ちました![]()
初めての人斬り
そして宗介と三人の殺陣シーン
何度見ても、斬る側、斬られる側の技量の高さを感じました![]()
日微貴さん、ちょんまげさん素敵です
柳田と磯辺が倒れ、清水と宗介の一騎討ち
またこの殺陣シーンが速い速い
もう素晴らしくて素晴らしくて目が釘付け![]()
宗介が追い詰められた時に現れた姫
断崖絶壁の淵に立ち、言います
「宗介は殺させない お家の犠牲にもならない 自分の未来は自分で決める」![]()
宗介には後を追って逝くことも出来ない
そして姫は・・・
場面が変わり
弥助役の瀬口さんのパフォーマンス![]()
さすがに
【役者の、役者による、観客のための集団:グレコローマンスタイル】
の役者さん
やっと果たせた仇討ちによる妹への鎮魂と
初めて人を殺めてしまった恐怖心のようなもの
瀬口さんの無言のパフォーマンスから感じました![]()
瀬口さんのまとっていた白い布が
宗介の切腹の場となります
一つ一つの作法をゆっくりしっかり見せてくださる
日微貴さんの所作が美しく![]()
切腹をすることで自らの運命を選び取った覚悟の表情が清々しく
さらに姫の笑顔を思い浮かべ
虚空に向かって浮かべた満足気な笑み
こうして宗介は逝ってしまいました![]()
場面が変わって
亡くなったと思わせた姫が風車を持って座って居る部屋へ
あやめと清水が入って来ます
姫は一命はとりとめたものの心を亡くしてしまった状態![]()
あやめの差し出した紙人形につぶやく
「宗介」「宗介」「逢いたい」と・・・
あやめが清水から手渡された宗介の辞世の文
を姫に読んで聞かせます
「自分の望みはただ姫と共に生きる未来のみ」
「ただただ愛していた」と…
死して・・・やっと告白出来た宗介![]()
今の姫には届かないだろうと思いながらのあやめの朗読が続く内
姫が途中から宗介の名を呼びながら泣き崩れる![]()
![]()
あやめと清水と姫の哀れで辛いシーンに胸を締め付けられました
場面が変わり
現代の男女がまたすれ違うが、ふと立ち止まってつぶやく
~指切りげんまん…~
くるりと向き合い、見つめ合い、近寄る
この男性はMICKEYさん(日微貴さんの実のお兄様
)
BGM
に大勢の出演者さんの声で
「おかえり」「お帰りなさい」「おかえりぃ~」![]()
最後に、やっと巡り会えたことを確認するように
姫「お帰りなさい」
宗介「ただいま」
…え~っと
エンディングはまた別に続けます